地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

世界一かっこいい男

2010年01月11日 | cuba
キューバでイイ男に出会ってしまった

それは・・・


https://bbking.blogzine.jp/in_the_woods/images/477870034109_sclzzzzzzz_.jpg 
チェ・ゲバラ

キューバ革命の英雄で
ラテンアメリカの革命の指導者
40年以上も前に39歳の若さで死亡した彼は
今も世界中で愛される
キューバでは至る所で彼の顔を見る

わかるわー その人気が
だってほんとに魅力的だもの
その性格と生き方が
自由と平等のために
完全に自己を犠牲にして
死ぬことを恐れなかった彼
こんな人になりたいって誰でも思うと思うわー
かのジョン・レノンが
「世界で一番かっこいい男」と評したって

アルゼンチンで生まれながら
「革命」に命を捧げた "Internationalist" というのも
こういう仕事をしている私にとっては
興味深い生き方なのである

私は全然ミーハーではないんだけれど
彼の革命精神にハートだけでなく心も動かされて
何だか世界が180度逆転して見えてきた・・・
あまり書くと間違って受け止められると困るけど

ハバナに沢山国旗がはためいている場所があって
なんだろう?と思ったら
「帝国主義の犠牲になって死んだ人の数」だそうだ



彼ら曰く
アメリカの帝国主義こそがテロリズムであり
たとえばアフガニスタンやイラクで米軍の爆撃で死傷者が出たら
その人数分だけ旗が揚がるのだそうだ

何が正しいのかわからなくなってきた。。。

興味ある方はぜひ映画『チェ』(二部作)を観て下さーい

クリスマスのノースウェスト航空のテロ未遂後
アメリカ行きの便が以前にも増して厳戒態勢になっている中(かなり迷惑)
私は革命家ゲバラの本を熱心に読みながら
アメリカン航空のCAたちはこの本のカバーを見てひやりとしているかも
と一人ほくそ笑んでいたのでした ひひひ

!Hasta la victoria siempre!






世界を魅了する大地のアロマ

2010年01月09日 | cuba
世界中で愛されるキューバの葉巻たばこの産地 
ハバナから2時間くらいの町・ヴィニャレスは
葉巻のお洒落で限りなくセクシーな男らしい雰囲気とは程遠い
の~んびりとした田舎だった

一面のたばこ畑


この葉っぱを干して


これは初めて知ったんだけど
このあとラムと蜂蜜に漬けるんですって
いいこと聞いた
葉巻を吸う人に
そっとこれを囁いてみたら
ジェームス・ボンドのボンド・ガールみたいになれる気がする(そんなわけない)

くるくると巻いて


できあがり~


これは家庭消費用

商業目的のものはちゃんと政府の認可を得ないといけないのだけれど
一番美味しいのは農家がちゃんと自分たちようにキープしているんだって誰かが言ってた

確かに 市販のよりも良い香り!
なんて表現していいかわからないけれど
大地の香り
このアロマが世界中のファンを虜にしている
でも帰ってきてうちのメイドさんに嗅がせたら
「象の糞の匂い」とニヤニヤ
そう、それだ・・・
確かにそれ以上に巧い表現はないわ
(しかもスリランカらしくて◎)
葉巻を吸う人に
これも囁いてみることにしようっと

頼まれたお土産、シガーの頂点・コイーバも格安でゲット


ちゃんと政府認定のシールつけてもらって
市販価格の5分の1くらい~
いえ~い
(違法なので内緒です)

調べたら日本のコイーバの公式ライセンスショップ
西麻布のATMOSPHEREで一本3,300円

私が買ったのは・・・


一本200円


安っ

商売しようかな


社会主義ということ。

2010年01月07日 | cuba
めちゃめちゃ疲れているのに
12時間の時差ぼけに体も頭も動揺して寝付けない中の
キューバ述懐

私という人間はたまに何かにぐーっと吸い付くように惹かれることがあって
それがここ数年はキューバだったのだ
実は「30歳までにやりたい30のこと」リストにも結構上の方にランクインしていたりして
とうとう有言実行!

私がキューバに行くと行ったら
ほとんどの友人は「わーお!」と羨ましがるのに
お隣のメキシコ人たちは口を揃えて
「キューバは最悪。貧しいし、外国人から1セントでも多く金をとろうとするし、売春だらけだし、みんな不幸。行ってもつまんないよ!」
でもそういうのも全部見たかったのだ
アメリカに50年間喧嘩を売っている革命児が作った現代のキューバ
アメリカの商業主義に侵されていない、数少ない国
美しい市街とビーチ
大好きなキューバの音楽
BGMはもちろんブエナ・ビスタ・ソーシャル・クラブ

ハバナの旧市街はほんとうにうっとりするほど美しい
400年前の古いかっこいい建物の隣に
潰れかかったボロボロのビル
そこにたたずむこれまた古~いハリウッド映画から抜け出してきたみたいな立派な車たち!
これがどうやって走っているのか本当に不思議
スペアパーツはアメリカから裏の手で海を渡り
みんな直して直して使っているんだというから感動モノ!















でも確かに生活水準は貧しそう
タクシーの運転手たちは少し打ち解けると
生活は「muy dificil」(とても厳しい)と目を伏せるのです

社会主義の精神は「みんな平等」
貧富の差がないのは良くても
どれだけ働いても自分の利益にならなくて
賃金もすごく安くて
旅行者が金をばらまくのを見て
さらに官僚だけが良い家に住んでいれば
そりゃやる気は起こらないよなぁ

すべてのシステムがそれはそれは効率が悪く
ハバナ郊外の旅をアレンジするのにものすごく時間を費やした
クレジットカードもほとんど使えないし(ouch!)
両替も数少ない国営の銀行の前に長蛇の列・・・
おまけにおバカな私は時計を忘れ
携帯の充電もできず
時間のわからない毎日で(それも3週間も)
インターネットもまったくアクセスせず
さらにキャッシュがつきて(ぎゃー)
持っていたのは20%のコミッションをとられるにっくき米ドル
スペイン語も解せないというどうしようもない状態
体全身が筋肉痛で
さらに右手と右足が一緒に出ちゃっている感覚の毎日
(でも友達のおかげで何でもできちゃったんだけどさ こんな同伴者絶対に嫌ですねー)

旅行者はキューバ人たちが使っているのとは違う通貨を使って
旅行者専用のホテルに泊まらされ
旅行者専用のレストランで食べさせられる
それはほとんど国営で
従業員もタクシーの運転手もみんな国の雇用で
コックさんも演奏しているバンドまでもそうだ
トロピカーナという有名なショーを90ドルくらい払って観にいったけれど
このキューバ名物をキューバ人は観たことがない



地元の人たちは20分の1くらいの物価の世界で生活していて
今もこの時代もまだ食料の配給があって
手に入るものはほとんど50年間くらい変わっていなくて
住むところも決められている
ハバナは人口過多だから
いくつもの家族が同じ家に雑居している
でもなぜ表通りにどうどうと洗濯物を干すのかは
聞き逃してしまった チッ!




 もちろんおむつもリサイクル!

結婚しても新しい家に住めることはないから
お嫁さんが旦那さんの家に入り
場所がないから「中二階」みたいなフロアを作るらしい
(地元の人はバーベキューって呼んでる)
スペインのお城みたいなかっこいい家に住むのも
ボロボロアパートに住むのも
宝くじみたいなものなのかな

インターネットのアクセスは旅行者しかなくて
テレビも国営放送しかなくて
数少ないチャンネルは
よくカストロ議長の演説で占有されていた
(今はもうないけれど)
一番長いのは15時間くらいの演説だったらしい
物凄く話し好きな人だ

51年間同じ統治者のもと
選挙もないし
情報も貿易も限られていて
それはそれは可哀相だなあと思いがちだけれど
お年寄りはまだ革命戦争と平等社会の誇りを胸を張っていて
不満を言うのは若い人たち
道行く人たちはみんながみんな旅行者から利益を得ようとして近寄ってくる
お金を払わなくていい仕組みなどひとつもないし
何でも結構なお値段
何だかキューバという国家ぐるみで仕組んだ不思議な世界にトラップされている気がしていた

それも首都ハバナを出ると
またまったく違う世界が広がっていたのでした

旅の続きはまた時差ボケが冴えたときにでも

アディオース


ことよろ~

2010年01月04日 | cuba
ってもう言わないですか?
私の日本語、十年くらい古いので気づいたら注意してやって下さい(笑)。

さて、全然インターネットにアクセスしていなかったこの1週間はキューバに居ました!

上の写真は沢山の昨年の反省と新年の抱負を胸に、多くの方に感謝の気持ちを述べながら、喪に服している元旦の私の図。(笑)

めちゃ幸先良いスタート切っています!

今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

井本直歩子