日本に居ると、正直、現実忘れちゃいます。
どっちが現実なんだかって感じだけど、おいしいもの食べたり、飲んだり、お洋服買ったり、最近パリにも行ったから、何か洗練された気分になったり。私には、これは現実ではない気がする。
別に援助のお仕事しているからって、そういうことするのどーなの?とは思わない。自然の欲求だし、素の自分だし、もっと言えば、これがないとやってられない。
だけど、それも自分、途上国の人たちのために働くのも自分。
日本では1月公開の『ルワンダの涙』のマスコミ試写会に行ってきた。
原題は『Shooting Dogs』
94年のジェノサイド(大虐殺)のとき、犬が信じられないほど丸々太ってたって、ルワンダ人が教えてくれた。人の死体を食べて。
国連軍は、この犬たちを撃つことしかできなかった。殺人者たちを殺す使命は与えられていないからって、黙って見過ごした。
この映画、ルワンダにいるときにも話題になっていたけれど、見るチャンスがなかった。
開始前から、またあの虐殺のことや、ルワンダのお友達や、今も苦しんでいる人たちのことを思ってポロポロ泣いていました。
映画の中でも、何回も何回も泣いちゃった。
とても良い映画だった。
『ホテル・ルワンダ』は、何だかしっくりこなかったのです。伝えるべきメッセージが微妙に違う、という違和感があった。
撮影地がルワンダではなかったし。キャストもルワンダ人ぽくないし。これはマニアックな視点ですが
でもこちらは、しっくり来た。
私が常々思っていることが、ストレートに表現されていたっていうか。
それは、黒人ひとりの命と、白人または私たち日本人ひとりの命の重さの違い。
国連の無力さ。
命を懸けて、大切にするもの。
私がもし映画の中のジョーと同じ目に遭ったら、どうするだろうか?考えさせられた。
ぜひこの映画、たくさんの日本人に観ていただきたいです。
皆さんの多額の税金が、いかに無意味に使われているか、関心をもってもらいたい。
演技もすばらしいです。神父さん役のジョン・ハート、特に。
私は、2007年から国連機関で働くことになりました。(JPO試験に合格しました)
その前にJICAの仕事で3ヶ月シエラレオネだけど。
長かった充電期間も終わりです。
ようやくこのブログも本題に沿える日が来ました(笑)
「国連は夢ではなくて、目標でした。」(←小学校の後輩、レッドソックス松坂くんのぱくり)
国連が、または国際社会が、人間ひとりひとりの命を平等に扱って、少しでも多くの人の命を救えるよう、
国際社会の一員として、尽力します。
・・・と2007年の意気込みを真面目に語ったところで、
その前に家族とのお正月を楽しもう。。。(´Д`)