ルワンダは一見 平穏に見えた
いや 平穏なのだろう
94年の悪夢を二度と繰り返すことのないように
皆が部族を超えて共存している
でも 立ち寄った孤児院には
11年経っても
消し去ることのできない傷跡が
痛々しく残っていた
普段は200人ほどの子どもがいるという
大きな敷地だったが
その日は「世界チルドレン・デー」で
皆イベントへ行ってがらんとしていた
食堂には
テーブルが3つほどしかなかった
床に座って食事するのだという
寝室の窓は壊れていて
蚊帳も 毛布もなく
剥き出しになったマットレスはぺちゃんこで
ボロボロに破けていた
すぐマラリアにかかるだろう
残された子どもたちはその部屋で
ひっそりと座っていた
写真の手前の子は盲目で
頭をなでようとしたら
びくんとして
ものすごく怖がった
その子を周りのおねえちゃんたちが
代わりばんこに抱いてあげた
彼女たちしか信用できないかのように
ニコっとも笑ってくれなかった
あの子たちの表情が目に焼きついている
両親が虐殺で死んだり
何人かは
赤ん坊のときに
孤児院の門に捨てられ
ここに集まっている
何人かの子どもは
私の姿を見て近寄ってきた
笑顔を振りまいている
やっとホッとした気持ちになったのに
私の心はまた砕かれた
「外国人が来ると
養子にとってくれるんじゃないかと思って
愛想を振りまくの」
帰ろうとしたら
10歳の女の子が向こうから歩いてきて
案内してくれた女性が
エイズ感染者なのだと教えてくれた
10歳で レイプ被害者なのだ
父親は虐殺に係わり
今 刑務所にいる
母親は亡くなったのだそうだ
理由は聞かなかった
笑顔だけじゃなくて
目に輝きがなかった
何の罪もないのに
同じ子どもなのに
これからもルワンダに行ったら
あの孤児院に行こう
彼女たちの目に
いつか輝きが戻りますように
いや 平穏なのだろう
94年の悪夢を二度と繰り返すことのないように
皆が部族を超えて共存している
でも 立ち寄った孤児院には
11年経っても
消し去ることのできない傷跡が
痛々しく残っていた
普段は200人ほどの子どもがいるという
大きな敷地だったが
その日は「世界チルドレン・デー」で
皆イベントへ行ってがらんとしていた
食堂には
テーブルが3つほどしかなかった
床に座って食事するのだという
寝室の窓は壊れていて
蚊帳も 毛布もなく
剥き出しになったマットレスはぺちゃんこで
ボロボロに破けていた
すぐマラリアにかかるだろう
残された子どもたちはその部屋で
ひっそりと座っていた
写真の手前の子は盲目で
頭をなでようとしたら
びくんとして
ものすごく怖がった
その子を周りのおねえちゃんたちが
代わりばんこに抱いてあげた
彼女たちしか信用できないかのように
ニコっとも笑ってくれなかった
あの子たちの表情が目に焼きついている
両親が虐殺で死んだり
何人かは
赤ん坊のときに
孤児院の門に捨てられ
ここに集まっている
何人かの子どもは
私の姿を見て近寄ってきた
笑顔を振りまいている
やっとホッとした気持ちになったのに
私の心はまた砕かれた
「外国人が来ると
養子にとってくれるんじゃないかと思って
愛想を振りまくの」
帰ろうとしたら
10歳の女の子が向こうから歩いてきて
案内してくれた女性が
エイズ感染者なのだと教えてくれた
10歳で レイプ被害者なのだ
父親は虐殺に係わり
今 刑務所にいる
母親は亡くなったのだそうだ
理由は聞かなかった
笑顔だけじゃなくて
目に輝きがなかった
何の罪もないのに
同じ子どもなのに
これからもルワンダに行ったら
あの孤児院に行こう
彼女たちの目に
いつか輝きが戻りますように

