地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

紙の家

2010年08月30日 | haïti
かの有名な建築家 坂茂(ばん・しげる)氏がハイチにやってきた

情熱大陸」でも取り上げられた仮設住宅プロジェクト
お隣のドミニカ共和国の学生さんたち25人を「動員」「引率」して
家をなくして行く当てのない貧しいハイチ人のために
紙のパイプで家を建てている

超有名な紙の住宅の建設中のその現場で
世界の坂さんとパチリ~☆ わーいいい

凄い方なのに威張っていなくて
形じゃなくて本質で
まさに情熱の人
世界中を飛び回って
でも到着して「お疲れでしょうから・・・」と思っても
まったくそんな気配もなく
150%全開
いつもよく体力がもつなあと感心する
人の何倍も濃厚な人生を
すべて自分の意志で歩んでいらっしゃる
オンリーワンの魅力的な方に
光栄にもスリランカのときからもう数回お目にかかっている

同じくスリランカで一緒だった災害建築を現場でバリバリやっているT氏と
専門家同士の意見交換。。。





100万人のホームレスの人々の再定住に
このお二人の貢献は大きい

そして お腹ぺこぺこの子どもたちに食糧を配るドミニカ共和国の学生さんたち



なんかね
私たち国連が同じことをするとね
人件費とか管理費とか調達費とか
ほんとうに高くつくんですけれど
それを普通に設計頼んだらきっと想像もつかない金額をとれる
超一流の建築家が
こんなボロボロの国に忙しいスケジュールの合間を縫って来て
小さい規模とは言え
ボランティアどころか自前で
学生さんたちを使ってシンプルにさりげなく
サクッとやるところが
ほんとうに心憎いというか
粋というか
とにかく
心が洗われる
最大の敬意を表します。。。




テントの休日

2010年08月28日 | haïti
やかましいブルガリア人たちが帰ったので
朝ゆっくり寝られたけれど
暑さで目が覚めた
7時半なのにもうテントの中はヒートアップしてきている

土日もオフィスへのシャトルバスは出るけれど
週末もお構いなしに平日と同じ6時半、7時、7時半に出る
先週は最後のにぎりぎり乗ったけれど
今日は急ぐのをあきらめて
あとのことはあとで考えるようにする
そんなに仕事しているように感じないのだけれど
無性に体が疲労している
多分暑さのせいだ

ここに来て一番厄介なのは
自由に身動きがとれないことである
国連の車でしか移動してはいけなくて
事前に予約しなくてはいけない
バスに乗り遅れたからとか
プライベートでここに行きたいとかは
すこし憚られる
他の国連機関はオフィスの車を運転できるのに
なぜか固いわがオフィス

あきらめてキャンプの中のミーティングスペースみたいなところでラップトップを開けたけれど
当然のように暑い
風があるのがせめてもの救い
仕事に集中出来ないので
あきらめてネイルを塗り直すことにした
ネイルケアをしているのはきっとこのキャンプでは私ぐらいなものだけれど
私のリラックス法なんだからしゃーない
こういうものをごちゃごちゃと持ってきたから
重さでスーツケースが壊れたのは洒落にならないけど
加えて ロンドンの空港で
なぜかシャネルの秋色の新色のマニキュアに惹かれて買ってしまったのだけれど
ここハイチではどう見ても血豆に見えてしまうのはなぜ。。。

今日は午後から街へ繰り出して
新しいおうちの交渉をしてから
お買い物とランチ

街には何でもあるけれど
欲しい物は特にはない
ミニマリストの生活も
結構できるんだよね 私
(↑ってまだ10日間しか経っていませんが)

水とサラダと清潔環境とエアコンとお喋りする友達とインターネットさえあれば

あ あとネイルとワインと。。。



あ やっぱここで見つかっちゃったー


サウナ会議 with 怒り心頭住民、たまにスペイン語

2010年08月27日 | haïti
家を追われた人々のキャンプのコーディネーション会議 in テント に出席
ここは仮設住宅の建設を待ちわびる人たちのキャンプ
国連治安維持軍、国連機関、NGO、コミュニティ団体の代表が参加

とにかく

暑。

あっという間に皆のシャツが汗で水浸しみたいになる

そんな中 国連治安維持軍の軍隊の人たちは
ものすごく分厚い長袖を着なくちゃいけないからかわいそーだ

セキュリティの話から始まったのだけれど
フランス語だと構えていたら
国連治安維持軍のボリビアの将校から
開口一番
スペイン語が飛び出して おっとっと



キャンプの治安はものすごく悪いらしい
レイプが続出
住民をテントから仮設住宅に移すべく
資材は沢山海外から届いているのに
政府が港からリリースする許可を下ろさないという
ある団体はトラック64台分の資材が
港で足止めを喰らっているという

こんな状態で6ヶ月もいる人たちの身になってみる
食べ物もお金もない、と
キャンプの住民たちから不満続出で
あっという間に若いおにーちゃんたちに囲まれ
ものすごく物騒
この辺がスリランカとの違いだ
いつでも暴動が起きそうな匂いが
どこにいてもぷんぷんする

公的なサービスと責任がほとんど機能していないことに
毎日驚かされる

どこから手をつけよう?

瓦礫の首都

2010年08月23日 | haïti
紙を便器に流してはいけないキャンプ生活にも慣れてきたけれど
パイプベッドの柔らかいマットレスからやや腰痛気味の6日目

引き継ぎをしながらゆる~りと順応している
前任者が引き継ぎのために滞在を延ばしてくれたことに感謝

土日も仕事をする人が多いが
地震から半年が経ち
その数は減っているらしい
海や山へ行く人
ドミニカ共和国の首都サント・ドミンゴへ行く人もちらほら

私は家を1件見て(気に入った♥)
被災地をぐるりと見学

覚悟が決まった日だった





































統計によると
死者23万人
負傷者30万人
100万人がホームレス
25万の家と3万のオフィスビルが倒壊または半壊

生々しい傷跡が半年後の今もくっきりと残っている街で
人々は生活を立て直そうとしているけれど
地震の前からものすごい貧困だから
立て直す土台がない



3日目の憂い

2010年08月20日 | haïti
今日19日は World Humanitarian Day

ん?どうやって訳すんだ?

人道主義の原則を再認識して
支援に携わる人たちをサポートするよう(阻害しないよう)呼びかける日

ハイチに来て3日目
今日は初めて国連機関が集まるコーディネーション会議に出席
だんだんと時差ボケもとれ
前任者との引き継ぎのブリーフィングも沢山して
いよいよ本格的な仕事が始まる

でもフランス語の会話についていくのがやっとの私に
のしかかる重圧・・・
明らかにチームのお荷物になってしまう
私のフランス語が何とか耐え得るレベルに達するまで
何とか代わりの方法が見つかるのだろうけれど
見つからなければいけないのだけれど
うーむ 辛い

それが発端なのか
何だか知らないけれど
何だかちょっとホームシックになった

アメリカに初めて留学したときと同じ感覚だ
言葉が全部わからなくて
自己表現もうまくできなくて
淋しくなる

そうすると
テントの生活も
新しい同僚も
最初は快適だー
ラッキーだーと思っていた筈が
外は雨もすごくて
しかも横殴りだから
トイレまで歩くの辛いし
何だか淋しい
以前から知っている人と無性に話したくなる

こんな感覚久しぶり?
新しい環境に移るといつもこうだっけ?
多分そうだ
慣れるまでの辛抱だ
第一 甘ったれの私は
たまには自分を限界まで追い込んだりした方がいいのだ
6週間ごとにもらえるお休みで
「あー 耐えた耐えた!」と外に出て
白いベッドシーツの綺麗な広いお部屋で寝て
コーヒーショップでカプチーノを飲む平凡を至福の時としたい

とにかく早く慣れたい

これを乗り越えたら
またきっと成長できる





↑ あーお庭が恋しいー
木の階段・・・


新天地。

2010年08月18日 | haïti
2日前まで住んでいた御殿





今日から住むところ











「ご栄転」の筈が、、、

でも お家見つかるまでのちょっとの間だけね



降り立つ直前のハイチ



ただただ 蒼い 蒼い 蒼いー!



新しい国
新しい地域
新しい人たち
新しい同僚
新しい自分

時差ボケ満開
今日はもう寝ます

人生を40kgに詰めると

2010年08月08日 | haïti
苦渋の選択が続いている

先日「僕あまり持ち物なくて引っ越しが楽チン」と言いながら
ハイチに発った友人が
実は26箱の段ボールを送ったという事実が発覚して以来
なーんだ
彼が26箱ならこのアタシは50箱ではないか!
という非常識が私の中で正当化されていたが
常識ある現地の同僚や周りの友人たちの助言に助けられ

やはり

私は緊急支援の現場に行くのだ

という現実に返る


つまり

ベア・ミニマム

裸一貫

で最初は乗り込む

家が見つかったら
少し生活に必要なものを送る

あとは6週間ごとに与えられる休暇の際に海外で買う

ということで
私の荷物は
① 飛行機で一緒に持っていく 最初の1ヶ月ほどで必要なもの
② あとでハイチに送られる2年間の生活に最低限必要なもの
③ 2年間手元になくてもいいけれど手放せないものは日本へ

の3分類に

それ以外はあげるか 売るか 捨てる

ドナドナドーナー ドーナー
ともらわれて/売られていくものたちよ
今までありがとう
でも母は連れていってはあげられないの(涙)


ようやく気がついた

今までスリランカでどんなに甘やかされた生活をしてきたか・・・

スリランカにはスーツケースと
ゴルフバッグの他に
段ボール箱3−4箱だけで乗り込んだのに

庭・池つきのゴージャスな家に住み
カーテンはこの色のこの生地がいいとか
家具はこの色じゃないと嫌だとか
食器だって大きさも形も大事だし
ワイングラスは形がいろいろ違うのをワインの種類によって飲み分けたいし
コーヒーはお気に入りのマグで飲みたいし
紅茶はボダムのポットで入れたい

いつの間にかこれが当たり前になって
私が一番嫌いな「ハイ・メンテナンス」な女に
気がついたら自分がなっていた

でもようやく「裸一貫」の覚悟がついてきた
ロー・メンテナンスで生きなければならないときもあるのだ
何も別に一生あきらめるわけではない

けどやっぱり常に良い精神状態を保つこともとても重要で
私がリラックスするのに欠かせないものたちも絶対に一緒に来てくれなければいけないわけで

さあ 私は何を40kgに詰めるのか

買ったばかりの蚊帳と懐中電灯と
虫除けスプレーと日焼け止めと
iPodと
ぜったいに仕事のお供に必要なマグとコーヒー豆を煎る電動ミルと簡易フィルター
精神安定剤としてティーカップとアロマのオイルランプとスキンケア、フットケア・グッズは一個ずつだけ
基礎化粧品はぜんぶ
朝ご飯に必要なシリアル(ミューズリ)
日本食と調味料は第2陣に待機させておいて
お洋服は2週間分を厳選
きっと冷房がきいた職場は寒いから
お気に入りの柔らかいショールを一つ持っていこう

ヘッドライトも買った

この子優れもので
光の加減を2段階に調節できて
上にも下にも照らせて

なぜか赤い光もついているの

なぜ?

赤い光が必要な状況とはどんなとき?

ハイチにはその答えがあるのだろうか



ハイチ行き持ち物リスト

2010年08月03日 | haïti
現地から送られてきた持ってくるものリスト

自分に必要な医薬品
虫除けスプレー
蚊帳
懐中電灯&電池
レインコート
寝袋
タオル
ベッドシーツ
軽い服装
カジュアルな靴
防水靴(またはブーツ)
運動靴
スリッパ
ハンドソープ
アーミーナイフ

荷物を持ってき過ぎないこと

国連のオフィス内のショップにはお風呂用品、スナック、パン、虫除け、洗剤、タオル、Tシャツ(数に限りがある)、スポーツウェア(高い)、お酒類(ハードリカー、赤白ワイン)、ソフトドリンク、水など基本的な物は揃っています。クレジットカードは40ドル以上のお買い上げ時のみ受け付けます。



と書いてある。

このような環境に移るにあたり
私がスーツケースにせっせと詰めているもの

サマーワンピ
マニキュア
キャンドル
アロマ
お化粧道具
アクセサリー

お餞別で頂いたスパ・セイロンのアーユルヴェーダ・フットケアセット


同じくお餞別 スパ・セイロンのアロマが入ったスポンジ


これでバッチリやわ

迷っているもの。。。

クラッチバッグ(ペイズリー柄)
ヒール付きサンダル
ワイングラス
パラゾール(湿気が多そうだから)

却下かな


うっかりナオ兵衛

2010年08月02日 | sri lanka
お友達の秘伝のたらこスパゲティは
最近では私の自慢の料理のひとつで
今回作るのにも
日本からわざわざたらこを買ってきてもらったのが実は1月で
ずーっと冷凍されていた貴重なたらこさんの
その封印が解かれる日が来た

ついに!待ってました!「たらスパ・パーティ」!

と銘打って親しいお友達を拙宅に集め
その中には大使公邸料理人=シェフも入り
驚かせてやるのだ!と相当意気込んで
めずらしくちゃっちゃと支度も終え
たらこのソースも作り終え
余裕ぶっこいて皆の到着前にワインを飲んで待ち
先に着いたお客様と二人でボトル1本空け
他のお客様たちが到着して
計8名
わいわいがやがや始まり始まり。。。

スナック
前菜
主菜
ときて

さ スパゲティをゆで・・・・


ん・・・・っと


スパゲティ買った記憶が全然ないんですけれど・・・


っていうかもしかして・・・・


さーーー (血の気がひいていく音)


たらこスパパーティでスパゲティ買い忘れてたなんてことが


起こりました

おっちょこちょいに慣れすぎている私と
その私をよく知る友人はあまりにおかしすぎて爆笑していたのだけれど
何人かの友達は驚きすぎて笑えなかったみたいです
慌てて近所のスーパーに買いに走って大丈夫でしたけれど
結局たらこスパもこの日はなんとなく失敗し
撃沈

白いパンツを履いているときに必ずコーヒーをこぼすこの私の
おっちょこちょい史の中でも
おそらく上位にランクインする出来事でした
ちなみにおそらくトップ3に入るのは
初めてアメリカに留学する日
家族と友達が成田まで見送りにきて
空港でバイバイしようとしたら
パスポートを家に忘れたことに気がついたこと
(フライトは翌日に買い直し また空港への道のりをついてきてくれたのは優しい姉弟)
そしてもうひとつは
水泳の試合で
ウォーミングアップをしたプールから水着に着替えてから別の本番のプールに行ったとき
パンツをそのアップのプールに忘れてしまったことや
決勝レースでコースに入っていってから
水着を上まで着ていなかったことに気づいたなどというのは日常茶飯事ですが
実際にランクインするのは
背泳ぎのレースの前
笛が鳴り
サンダルを履いたまま
プールに飛び込んでしまったこと
サンダルが浮き上がってくるまでに時間がかかり
一生懸命つかもうとする私に
審判は「早くサンダルを拾いなさい」と注意していました

うーむ どちらも甲乙つけがたい