地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

にわかアドレナリン

2012年10月31日 | haïti
サンディ、やってくれた。
一気にエマージェンシー・モード突入。
トルコから帰ってきてから、
バタバタと走り回っているうちに、
ハリケーン・サンディはアメリカへ北上し、見る見るうちに勢いを増し、
なんとニューヨーク直撃、死者50人以上⁈
映像見て驚いているところ、
ハイチはフラッシュ・アピール出すって。
Flash Appealとは、
大きな災害があって、
被害が大きくてお金が足りないときに出す資金集めのアピール。
ばばばと被害状況をまとめて、
戦略立てて、
そろばん弾いて、
簡単な戦略文書にまとめるんだけれど、
笑っちゃうのが、
緊急支援を取りまとめる調整役のOCHA、ニューヨーク国連本部のサーバーダウンでメール使えないって!
国連本部が‼
まったく、危機管理どうなってるのでしょうか。笑

もうこの2年強、ずっとこんなことばかり繰り返している私たちは、
もう慣れっこだから、
Flash Appealだからと言って慌てることもなく、淡々と仕事してるんだけど、
エマージェンシーやさんが災害が来たときに出すアドレナリンは、
会議室で仄かにじわじわ匂ってる。
こういうとき、寝る時間も惜しまず働けちゃうんだけど、
それは私にとっては当たり前の感覚なんだけれど、
よく考えたら、
どうやら政府の役人とか、
同業者のナショナルスタッフの中でも、
違う感覚の方は多いみたい。
緊急支援イコール、追加業務だから嫌がるみたい。
人が亡くなったり、家が流されたりしているのに、
何とかできるポジションにいたとしても、何とかしなきゃとは思わないんだよなぁ。
何か改めて、ふーんと考えさせられてしまいました。

明日から長い週末。
とりあえず休む。

Sandyの傷跡

2012年10月28日 | haïti

イスタンブール ー パリ ー Pointe-a-Pitre という経路で、ポルトープランスに帰ってきました。

Pointe-a-Pitre 上空から見た、蒼い透き通った海。
飛行機降りたときの、あっつい空気。
ジャケット脱いだだけでは足りない、ジーンズも暑苦しい15度の気温差。
今やニュースの中心の中東を離れ、
混沌のヨーロッパを通り過ぎて、
ちょっと世界から置いてきぼりの、
美しく、穏やかな、それでも問題だらけのカリブ海に戻ってきた。

それにしても。
パリのシャルル・ド・ゴール空港から、オルリー空港に移らなきゃいけないときの苦痛ったら。
大体、何で国際空港一都市に二つあるのか?
ほんで何で電車通ってないの?
パリの街の渋滞もたまに半端ないんですが。
で、何でバスは当たり前のように遅れるの?
成田のリムジンだったら、採算合うのってくらいに客居なくても10分起きに来るのに!
あの効率の良さに成田で迎えられるとき、日本という国を誇りに思うのだ。
話逸れたけど、来ないバスを待ち続けるのか、
払ってしまった20ユーロを無駄にして、
80ユーロ払ってタクるか、
毎回究極の我慢比べ。
3人くらいで割りカンしようにも、みんなのスーツケースがタクシーに入り切らないから。
こんなところでクレームつけても、大切な少ない読者に愛想つかせるだけってわかっていますけど、
でも愚痴らずにいられない今のワタクシ…

失礼しましたー。

で、ハイチ。
中東のアラーの神への祈り実らず、悲しいことに、またもや、ハリケーンの餌食に。
死者数51人。きっとまだ上がる。
もっと悲しいのは、状態をざくっと掴む能力も、教育セクターにまだ整っていない事実。
自分が不在のときに、現実があからさまになる。
私の力のなさ。
私だけのせいではないと慰める自分の虚しさ。
力抜けますって言ってもいられないから、やるしかない。
逆境をチャンスに変えるのだ。
この1週間が勝負。

落ち込む仕事だけでは楽しくないから、自分が楽しめる日課も課すのだ。
フランス語のテスト受けなくちゃいけないから、毎日20分くらい勉強。
スペイン語も必要に迫られているからこれも最低10分は。
ダイエットも必要だから週3日はジムに行こう。
こうしてたまに向上心があるときに動くのだ。
時間は自分で作るのだー。
なんか、戦ってるな、私。
えいえいおー。


緊急支援の同窓会

2012年10月23日 | middle east

高校の同窓会、みたい。

でも高校じゃなくて、緊急支援のミッションっていう事実。

今、教育の緊急支援のクラスター年次会合に来ているのですが、

こういう世界中の教育関係の援助関係者が集まる会議って、ほとんど初めてなんだけれど、

知っている人の多いこと!

今はニューヨークにいる、スリランカ時代のカナダ人ボス。

同じくスリランカで一緒だった、今はワシントンD.C.にいるアメリカ人元同僚。

また違うスリランカの同僚のイギリス人の旦那さん。コロンボで4年前くらいに食事して以来。

私は顔しかすぐには思い出せなかった、スリランカに数ヶ月助っ人に来てくれていた、ベルギー人の元コンサルタント。

これらはスリランカからの知り合い。

そしてハイチの知り合いは、私の下で働いていて、今はマリにいるハイチ人元同僚と嬉しい再会。

彼が立派に一人前になっていて嬉しい!

ハイチでは1週間くらいしかかぶらなかったけど、ノルウェー人の元同僚。

ハイチつながりでは、あと2人、別のNGOで顔見知りだった人たち。

それ以外に、メールベースでやりとりしたことあった人もちらほら。

ふと気がついたら、私もこの世界で、ちょっと渡り歩いてきたんだなぁ、なんて思ったりして。

そしてみんな、グルグル世界中を回っていて、いろんなところでの出逢いから、めぐりめぐってまた再会。

世の中わからないなぁ、というか、

この世界の狭いことよ。。。

 

こういうときに、ニューヨークとか、ジュネーブにいる、名前の知られたどこそこのディレクター・クラスの人たちと積極的に話すべきなんだろうけれど、私はそういうタイプではないんだな。

突発的に起こる会話とか、知り合いの紹介とか、そういうのは歓迎。

それよりも、現場にいる人の話の方がよっぽど面白いし。

そして、会議での経験談や、オピニオン、もしくは、何気ないインフォーマルな会話で、

素晴らしいと思った人とは、チャンスがあればお話したい。

 

明日は恐れ多くもプレゼンしなくちゃいけない。

日本だったら、自然に、恐縮するのが、心地よいんだけれど、

こういう場では恐縮はあまり意味がないんですよね。

奢るわけではなく、でも堂々と話さないと。

果たして。。。


初恋の街

2012年10月22日 | middle east



ああ、I love you, イスタンブール!

いつからだろう、なんでだろう、ずっと来たかった場所。
多分、イスラムの建築とアートが好きで、
でもリアルなアラブよりは、疎外感感じないと思ってたからかな。
人もいいし、親日だし、アラブ/アジアとヨーロッパの境目、途上国でもなく、めちゃめちゃ発展しているわけでもないっていう、そのミックスが、妙にしっくりくるんだよなぁ。。。



せっかくの機会だから写真撮ろう!と、張り切って朝から一眼レフの充電していたら、したまま電池忘れた…。
ってことたまにありませんか?
私は毎回くらい…。



絨毯欲しいけど、高くて手が出ない…。

代わりに、と言ってはなんですが、大好きなエスニック調の食器を。ほほほ。

こっちに来て、久しぶりにテレビ見ていたら(うちにテレビないから)、何か「世界」が近いなぁ。
トルコ自体、シリアの内戦に絡んでいるし、隣国だから、難民溢れているし。
レバノンも近いし。
ヨーロッパもすぐそこ。

いや、ほんと、ちょうどいいな。


空港のカオス

2012年10月20日 | haïti



それにしてもポルトープランス国際空港のカオスは
期待を裏切ることがない

到着時、携帯電話会社のTシャツを着て
チャンチャカチャンチャカ演奏しながら出迎えてくれるバンドを通り過ぎ
チェックイン荷物がぐちゃぐちゃに放り投げられている中から
慌てて自分のを探すとき
私はクールさを完全に失っている

出発ゲートの手続きの効率の悪さよ!
一つのカウンターしか開いていなくて
スタッフがそこに何人もいて
何列ものラインがあるというか
もうぐちゃぐちゃやねん
ベトナム人の御一行様がどやどやと割り込んでくるのに対して
ハイチ人が口々に文句言ってる
前にいるおばちゃん
荷物重量オーバーで
スーツケースからおもむろにステンレスの鍋の蓋を取り出した
鍋蓋は手荷物に加わるんだろうだけれど
果たして手荷物検査を通るのだろうか
通るんだろうな
ここハイチだから…



飛んでイスタンブール

2012年10月19日 | middle east



もうすぐ会える筈だった甥っ子姪っ子の写真眺めながら
明日から飛んでイスタンブール
めちゃめちゃ行きたかった場所ナンバーワンかも
でもシゴトだけで
観光の時間はあるんかいなー

天気予報調べたら
20℃前後…

って… どんな感じだったっけ?
30℃以下の感覚、わかんなくなっちゃった
カーディガン、もしくは薄手のコート?
タートルネックは?
(とか言って、カーディガンしか持っておりませんが。。。)
冬服の着こなしが苦手で
ダサくなってしまう私。。。
少しだけ持っている長袖を
どう着合わせたらいいのかわからなくて
現地5日だけの滞在なのに
カーディガン3
ストール3
を鞄に詰めてしまったわい

はっ 靴はどうしましょ

さらにトランジットのパリは
オルリーからシャルルドゴールに乗り換える
常に渋滞たから大嫌いなバス区域があるのだが
なんと
最低気温14℃⁈

……。

チーン。。。


さあどうしましょ


まだいます。

2012年10月16日 | haïti



契約ベースの私たちのシゴトは、本当に不安定で、いつ無職になってもおかしくない状況。

代わりに、ちょっと休養したくなったら、次の契約決まるまでに好きなだけ休めるっていう、サラリーマンにとってはヨダレものの特権。

その特権を利用して、10月末で契約が切れたら、ちょっと数ヶ月のんびりしようかなぁって目論んでいたんだけど、契約終了2週間前にして、一ヶ月延長になった。

あまりないことだと思うけれど、急に打診された。

もともと8末までの予定が、7末に早まり、さらに10末に延長になり、結局11末。

もーこうなると、気が長いか、その場その場を生きているヒトでないと多分やっていけません。ちなみに私は両方。

ということで、日本帰国は12月頭くらいです。

まぁ延びる分には構わないのだけど、あと数日後の海外出張計画が立てないのにはハラハラしたわい。
海外に出張行って、そのまま日本帰る予定でしたから。
あと、自分の送別会計画もね。
明日、送別会します。絶対来てね。って言うのも、日本人度を疑われるし。もう遅いか。

そして11月から甥っ子、姪っ子たち思う存分と過ごす夢の計画は破れました。
↑リアルおばさん過ぎてセクシーさに欠けますか。

では… 11月に日本で紅葉観るの楽しみにしてたんだけど。ホントです。笑
あとは健康診断とか、歯医者とか、ダイエットとか、脱毛とか、フランス語やスペイン語の短期強化とか、久しぶりの冬服とか、鍋パーティとか、おでんとか、久しぶりに年賀状書いてみようとか、いろいろ楽しみにしてたんですけどー。

ま、短くなっても、12月、正月はいられそうだから。

それより、ここであと1ヶ月でどこまでできるか。

たくさんやろうとするよりも、やってきたことの形が一番残る方法で。
持続性MAXになるように。

勝負します!


過酷ロケ

2012年10月14日 | haïti



日本からお客さまが来て下さいました。
テレビ番組のロケ。
私は、初海外でもあるレポーターと、重たい機材を持って走り回らなきゃいけないカメラマンたちを、ハイチで一番辺鄙なところにお連れしました。
ほとんどイジメ。笑
時差ボケボケの中、キャンプや学校を走り回り、さらに車で6時間北上。
さらにまた2時間半ボコボコ山道。
アスファルトがホッとする、と漏らすご一行様。
車を離れて、川をじゃぶじゃぶ渡りながら、1時間ハイク。
ちょっとやり過ぎたかなーとヒヤッとしていたけれど、
学校に着いて、
沢山の子どもと大人に迎えられたとき、
疲れも汗に流されたみたいで、
ホッとしました。

私も少し胸を張る、equityのプロジェクト。
サービスが行き届かない、一番貧しい地域に、援助を届ける。

今まで公立学校がなかった土地に、無償の公立学校を建てる。
山越え川越え、辺境を歩いて、
そこにある1000の笑顔。
ハイチ人でも行きたがらない、この場所を、この活動を撮りに、こんなに長い距離を、過酷な道のりを来てくださったこと、本当に感謝。



私は、せっかくのテレビだというのに、シャンプー忘れて髪の毛べたっとしていたり、
顔中汗だくのまましゃべったり、
汗でマスカラがっつり滲んでいたり、
女優失格でした。

え、違う?


上方注意

2012年10月07日 | haïti



おうちに帰ったら、たわわに実ったココ椰子を採取している最中だから、車は外に停めてくれと言われた。

気をつけろーと言われて、そそくさとドアへ急いだ後に、ドコッとココが落ちてきた。

ジュース飲んだら、とてもさっぱり。