現在小4の孫娘が2年前から参加しているダンスの発表会「asty dance FESTIVAL2012」があり、
午後から名古屋市東文化小劇場へ家族で出かけた。
オープニングから軽快な音楽に合わせて若さいっぱいのステージがくり広げられ、プログラムは
ジャズダンス・クラシックバレエ・ヒップホップ・チアリーディングなど。
年齢もキッズ、ジュニアから大人まで巾広く、中には白髪まじりのおじさん(60歳代?)もいて皆
体を動かすことが本当に楽しそうだった。
先日、テレビニュースで中学校の保健体育において文部科学省では武道・ダンスを必修科目となり
先生方が指導に苦労されているとか報じていた。
もともと音感も動きも鈍い私は、現代的なリズムのダンスに幼い時から親しめる子どもたちを羨ましく
思った。
体調が今一つだった知人が、今日は調子がいいと言うので久しぶりに名古屋駅西で待ち合わせ、
一緒にランチを楽しんだ。
食後、「ランの館」(地下鉄:矢場町下車徒歩5分くらい)へ行ってみようと誘い足をのばした。
2人とも今までここを一度も訪れたことがないことと、最近、行財政改革の一環として、名古屋市の
事業の一部を市民が判定する「事業仕分け」の対象で「廃止」の判定結果が出されていることを新聞で
眼にしたからである。
「ランの館」はラン好きな外交官「アジョナ・オーキッド」氏の邸宅で一年中、花と水と緑に囲まれた
場所だそうだ。
入館料:大人¥700 が敬老手帳の提示で →¥200と随分安くなった。
エントランスホールへ入るとすぐにガーデンショップがあり、新鮮な季節のランや美しい花々が
甘い香りがいっぱいに醸し出しており、小展示室には季節柄、お雛様が飾られていた。
お顔を様々なランで作ったオリジナルのお雛様や徳川美術館で公開されている大名家のお雛様
(レプリカ)、福よせ雛などが華やかに飾られ、アナトリウム(大展示室)にはさまざまな種類のランが
咲き乱れ素敵にディスプレイされていた。
日にちや時間帯によりいろいろなイベントがあるようで、私たちが行った時は音楽コンサートが
丁度、終了したところで残念だった。
20:00まで開館しており、夜は入館料も¥500-と安くなり、イルミネーションが美しいそうだ。
また、機会を作って来てみたい。
友人に誘われて午後から愛知県芸術劇場に オカリナの演奏を聴きに出かけた。
「Spring Consert」題し、15:30~18:30まで鈴木夏織 門下生が16組出演。
オカリナの楽器は独特な形で土から出来た素焼で、素朴な音色を醸し出すくらいの知識しか
持ち合わせていないが、プラスチック製などもあるとか・・。
ハーモニカは吹き吸いがあるが、オカリナは吹くのみらしいのでロングトーンやスローテンポの
曲ほど息継ぎがむずかしいのではないか? 綺麗な音を出せるようになるには相当、年月を
要するのでは? などと思いながら聴き入った。
演奏曲目はおもちゃのチャチャチャなどの「楽しい曲」や崖の上のポニョなどの「アニメソング」
ロミオとジュリエットなどの「映画音楽」など多彩なプログラムだった。
中でも、「トリプル管」(構造はどうなっている?)で男性が演奏された鳥よ/小さな旅、そして
先生演奏の「愛と別れの曲」は素晴らしく機会があればもう一度、生で聴いてみたい。
このコンサートで特に印象に残ったのは88歳からオカリナを始め、現在99歳のおばあさんが
ステージに立たれたことである。
お祝いに仲間から100本のお花のプレゼントがあり、見ていて感動した。
このホール利用者の中でも最高齢ではないかとの司会者のコメントがあり、会場からも大きな
拍手がわき起こった。
おばあさんから元気をもらい、オカリナの持つ何とも言えない温かい音色の余韻に浸りながら会場を
後にした。
ずっと以前に買った宗次郎のCDを取り出して改めて聴いてみることにしよう。
インタビューで「長生きの秘訣は?」と聞かれる99歳のおばあちゃん
名古屋市博物館で開催(12/22~3/4)中の「ヴェネツィア展」に出かけた。
観覧料・当日券は1300円だが「日展東海展」の鑑賞券を持参したので100円値引きしてもらう。
1/11に女性会館で「ヴェネツィア展によせて」と題し、公開講座があったことと2004年12月に
この地を訪れたことがあり、懐かしさも手伝って是非、鑑賞したいと思っていた。
水上に生まれたこの都市は泥の中に基礎を置いて、干潟に建物が建てられているという
立地にまず驚かされた。
ゲルマン人のイタリア侵略からこ逃れるため、この湿地帯に避難したことから歴史が始まり、
足場が悪い湿地帯には侵入者が襲ってくることが出来ないメリットがあったそうだ。
会場にその様子が図解で示されていたが、大量の丸太の杭を打ち込みそれが土台となっており、
そのためヴェネツィアを逆さまにすると森が出来ると言われているそうだ。
黄金期を迎えたヴェネツィア人の生活、貴族たちの華麗な日々を当時の画家により
描かれた絵画にで窺い知ることが出来る。
展示品は絵画、織物、ドレスなどの衣類、香水、履物、ゲーム、レース編み、手袋や
刺繍の施されたバッグ、工芸品など、どれも素晴らしいものばかりだ。
中でも、ヴェネツィアン・グラスは模様も極めて繊細で色彩も美しく見とれてしまった。
500個のパーツからなるシャンデリアは組み立てるだけでも大変な作業であったと想像する。
シェークスピアの戯曲「ヴェニスの商人」もこの地が舞台であり、24年間アジアを旅した「東方見聞録」の
マルコ・ポーロはこの地の出身と知った。
ヴェニスは英語で日本語の表記ではヴェネツィアはイタリア語からきているそうだ。
この地の歴史の一端を知り、さまざまな展示品から短時間ではあったが、繁栄を極めた
ヴェネツィアを堪能することが出来た。
機会があれば、もう一度訪れたい場所の一つである。
1/30~2/16までに観た映画
「J・エドガー」 ミッドランドスクエアシネマ
米連邦捜査局(FBI)の初代長官ジョン・エドガー・フーバーの実像に迫った映画。
仕えた8人の大統領にも怖れられた、国を守るためには手段を選ばなかった男を「タイタニック」で
一躍有名になったレオナルド・ディカプリオが主演。
45年にわたり長官を勤めながら、秘めたる私生活はマザコンとバイセクシャル。
監督は俳優でもあるクリント・イーストウッド。
「サルトルとボーヴォワール」名演小劇場
社会通念や偏見に抵抗し、新しい愛のあり方を模索した哲学者2人の軌跡を描いた映画。
サルトルは“実存主義”を世に広め、世界中の若者に大きな影響を与えた作家であり
ボーヴォワールは著書“第二の性”が有名だが、自由恋愛による契約結婚で苦悩しながらも
事実婚としてサルトルが死ぬまで支え合った。
「サラの鍵」名演小劇場
1942年7月のパリ。フランス警察の一斉検挙があり、ユダヤ人のサラは両親と連行される。
その時、サラは弟を納戸に隠し鍵をかけた。
収容所に送られた少女とホロコーストの悲劇を2009年のパリの女性雑誌記者が追跡取材。
「灼熱の魂」名演小劇場
2通の謎めいた遺書を残して亡くなった母親の壮絶な過去を双子(姉・弟)の子どもが辿る物語。
カナダで育った姉・弟は行方不明の父と兄を捜しに中東にある母の祖国を訪ね、
母の数奇な人生を辿るうちに驚愕の真実を知る。全編スリリングなストーリーだった。
「ラブ アゲイン」 星ヶ丘 三越映画劇場
理想的な家庭に甘えていた夫は、単なるイケていない中年になっていて、
人生半ばでふと立ち止まった妻に、突然離婚を切りだされる。
自分改造計画でイケてるダンナになり、もう一度妻の気持ちを取り戻すラブコメディ。
「無言歌」名古屋シネマテーク
中国文化大革命(1966~76年)の政治戦争に巻き込まれ、強制労働を強いられた人たちの
実話を基に描かれた必見の映画。
反右派闘争は57年毛沢東が前年に出した「共産党批判を歓迎する」との方針を突然撤回し、
方針に従って党を批判した知識人たちを粛清した事件だそうだ。
舞台はゴビ砂漠にある収容所で荒れ地に掘った地下壕でネズミを捕ったり、草を食べ寒さと
飢えで多くの人が命を落とす。
全編、内容もさることながら地下壕が舞台なので暗い。
中国政府の許可を得ず撮影されているので、中国では上映を禁止されているとのこと。
「ルルドの泉で」名演小劇場
フランス・ピレネー山脈麓の聖地ルルドにある泉は奇跡を起こすことがあると言い、
病人や孤独の老人たちが世界中から訪れる。
重い病で車いす生活を送るクリスティーヌに奇跡が起こり突然立ち上がって歩けるようになる。
しかし、周囲の人たちはなぜ恩恵を受けたのが彼女なのか、嫉妬する。
聖地に渦巻く人間関係が描かれている。