最近、ダイヤモンド社発行:宗次徳二著「日本一の変人経営者」を読んだ。
“CoCo壱番屋を全国チェーン店に育てた男の逆境力”とのサブタイトルに惹かれ手にした本だ。
30余年前、夫婦二人で立ち上げた小さな店のスタートで、ズブの素人が誰の知恵も借りず、同業他店の
マネも一切することなく、お客様第一の経営を心がけ2004年にカレー単品のフランチャイズチェーンと
しては初めて1000店目を突破。その足跡や経営の在り方、考え方が書かれている。
孤児で3歳の時に児童養護施設から引き取ってくれた養父母もいなくなり、自力で生きて行かなければ
ならず文字通り、不遇な逆境を跳ね返して成功された人だ。
早起きと掃除、そして真心の接客が成功の秘訣で心の接客サービスにゴールはなく、得た利益は
社会へ還元するのは経営者の義務としている。
この本を読んでカレー専門店が、どのようにして名古屋・栄にクラシック音楽専用の「宗次ホール」を
建設するに至ったか経緯を知ることができた。
決して「変人経営者」ではなくストイックなまでに努力の人で、理念だけではなく実行ありきの人だった。
「CoCo一番屋のカレー」は何度食べても飽きが来ず、家庭ではなかなか出せないおいしさだと思う。
以前からこの「宗次ホール」を一度訪れてみたいと思っていたので、今日は栄へ出かけたついでに
チケットを求めてコンサートを聴いて来た。
青春ノスタルジーシリーズ Vol.2
「ノスタルジアに流れる ロシアのうた」
ロシアの歌曲民謡は日本の歌と雰囲気が非常に似ていて日本人には馴染みやすく郷愁をおぼえ、
昭和30年代、歌声喫茶でロシア民謡が多くの若者によって歌われたそうだ。
プログラム:トロイカ ・百万本のバラ ・モスクワ郊外の夕べ ・すずらん ・赤いサラファン etc.
アンコール曲 : カチューシャ ・ 黒い瞳 の2曲 歌詞は日本語とロシア語でうたわれ
ピアノに合わせて、男性2人のバスとバリトンの声量豊かな歌声が素晴らしい音響設備の会場に
響いた。 やはり、ライブはいい。
今日は13時~16時まで休憩をはさんで3時間、 名東区役所講堂にて「普通救命講習」を受講した。
講師は名古屋市応急手当研修センターより2名の方が出張、受講者は17名。
事前に応急手当の必要性と、ビデオによる映像で実際の場面を通して順を追って説明があった。
「救命の連鎖」→ 命を救うためには「119番通報」「応急手当」「救急処置」「医療処置」の
いずれも迅速に途切れることなく行われることが重要。
特に人が倒れた時には、まず、「大丈夫ですか?」と声をかけ手をさしのべることから
救命の連鎖が始まる。
①心肺蘇生の方法(成人:8歳以上)の流れに沿ってマネキンを使って一人ずつ練習した。
反応の確認 ・・両肩をたたきながら呼びかける。
助けを求める・・119番通報、AEDの手配を依頼し、近くに医師がいたらつれてきてもらう。
必要に応じて、より多くの人を呼んできてrもらうように依頼する。
気道の確保・呼吸の確認
人口呼吸
胸骨圧迫
②AEDの使い方(年齢が1歳未満の乳児には使用できない)
電源を入れてガイダンスの指示に従う。
(マネキン人形を使い、電気を効率よく流すための注意事項と電極パッドを貼り付け操作方法を学ぶ)
③のどに異物が詰まった時の対処法
咳による異物の除去
腹部突き上げ法(ハイムリック法)
背部叩打法
④大出血時の止血法
直接圧迫止血法を学んだ
実際に急を要する事態に遭遇した時に、適切な判断力を持って学んだ知識を生かしたいと思う。
最近、駅・公共施設・デパート・コンビニなどでAEDを時々見かけるようになったが、今後は日頃から
意識して設置場所を把握しておきたい。
名古屋国際センターの東海日本語ネットワーク主催「開かれた地域社会をめざして」
第7回 お話を聞く会に出席した。
テーマ: サギップ・ミグランテ・ジャパンの支援活動
~被災地のフィリピン人住民の復興に向けて~
講 師:ネストール・プノさん(SAGIP Migrante Japan代表)
2/11(土)定員50名に対し、祭日だったことと寒さもあってか出席者は半数足らずと
今までになく少なかった。
SAGIPとは援助・救援、MIGRANTEは移住者を意味するタガログ語でこの会は
2011年3月11日の震災直後、名古屋のフィリピン人コミュニティのリーダーやその支援者を
中心に結成された団体で情報発信のための中心的役割を果たしているそうだ。
日本に外国人登録しているフィリピン人は2008年では約21万人。
このうち、震災で被害を受けた岩手県・宮城県・福島県に住んでいたフィリピン人は3,710人。
フィリピン本国や日本各地から被災地のフィリピン人と連絡がとれないとの情報が多く寄せられ
フィリピン人独自の情報網やフェイスブックなどを活用して、行方不明者のリスト化と捜査に取り組みを
行った活動報告がなされた。7,100からなる島があり100以上の言語がありコミュニティが
出身地で出来あがっていて情報は新聞や行政の広報から得たものをタガログ語に翻訳し被災地に
提供しており、同じ被災者でも外国人は特に言語の問題で苦労されていることが伝わってきた。
東北は70%以上が日本人の家族がいるなどで、被災地を離れられない多くのフィリピン人は
日常会話は出来ても新聞や雑誌を読める人は少なく情報弱者になりがちである。
こうした非常時には地域社会の中で孤立感を抱くことが懸念され、今後も被災地と他地域のフィリピン人
団体と連携をとりつつ、日本の行政やNPOの協力を得ながら、生活復興を目指したいと。
報告でフィリピン人のコミニュティの現状が語られ、ますますの活動に期待したいが、日常の
フィリピン人と日本人との横の繋がりがあまり見えて来ず残念だった。
年に数回、催し物でダンスを披露するなど日本人との交流はあるとのことだが、外国人とだけでなく
違う意味でも日本人同士も人と人とのつながりが希薄になりつつある。
平常から人種・国籍ではなく人間としての繋がりで災害時も助け合える世の中になることが
大切だと思う。
今日からもう2月。
テレビのニュースでは西日本の日本海側では大雪で青森、山形、新潟などで
積雪が3mを超えた地域もあり亡くなった方が50人以上になると報じており、本当に
痛ましいことだ。
今朝も外はかなり寒そうなので、こたつの中ででぐずぐずしていたのだがデパートでの買い物と
愛知県美術館ギャラリーで開催中の日本最大の総合美術公募展「日展・東海展」を観に
出かけた。
日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書の部門があり、566点もの作品が展示されているとのことで
「特選」と金色の紙が貼られている作品も多々あり、どれも力作揃いで素晴らしかったが
デパートに立ち寄った揚句だったので、広い会場で1点ずつ観て歩き疲れてしまった。
毎年、国府宮のはだか祭と日展開催の頃がいつも最も寒い時期だと感じる。
名古屋も今晩は雪になりそうだ。
「シュンポシオン(饗宴)」 大治町・竹内 恵さん
「街角」 工藤和男さん 「小休止(パイプの煙)」 堀 研一さん
三越・星ケ丘正面玄関前では2/3の節分に少し早い豆まきイベントが行われていた。
2ケ月かかって有吉佐和子著4作の小説を読み終わった。
「恍惚の人」
「針女(しんみょう」
「不信のとき」
「華岡青洲の妻」
内、2作は若い頃読んでいたのだが、細部はほとんど忘れてしまっており、改めて読み直してみた。
年譜では「恍惚の人」は1972年の出版。
認知症の老人とその介護を扱っているが、平成の現代社会と様相は同じでまったく古くないテーマだ。
「不信のとき」は緻密に計算されたプロットで文庫本(上・下)2冊、浮気をする愚かな男性の
心理描写は読んでいてグイグイ引き込まれてしまった。
「華岡青洲の妻」は医者、青洲が麻酔を「犬」「猫」に替わり、人体実験を最初に青洲の母親が申し出る。
青洲の妻も自分から先にやってくれと譲らす、争いになる。
表面的には仲が良い嫁、姑と誰もが思っていたが、実は息子を巡って日常生活にも
陰湿な戦いが繰り広げられていて、嫁・加恵の心の動きが手に取るように表現されている。
加恵は人体実験の結果、麻酔薬のせいで視力を失うが、廻りの人々に敬われ、その後は
幸せで穏やかな生活を送る。
医学の進歩の陰には努力と、名もない人たちによって支えられ多くのドラマがあることを知る。
有吉佐和子の作品はテレビドラマや映画、舞台など映像化されたものも多いが、
読書の醍醐味はやはり文字や行間から伝わってくる余韻ある文章を味わえることだ。
残念ながら53歳の若さで亡くなっているが、驚くほど多くの作品を残しており、やはり「才女」と
呼ばれるに相応しい作家であり、出来るだけ多く彼女の作品を読み進めたい。