11/8(火)中日新聞社6階ホールで「くらし友の会」の文化祭が開催された。
午前中は、地区・支部・自主グループによる作品展示、チャリティーバザー、手作り品販売、
折り紙教室(来年の干支&おひなさま)。
午後は昼食をはさんで、「正しく美しい日本語」と題し、名大教授 町田健先生による公開講演会があった。
町田先生はTVでも時々お見かけするが、中日新聞(朝刊)に2009年1月5日から「現代日本誤百科」の
コラムを掲載されており、今日現在523回を数えている。
「言語が生まれる時・死ぬ時」「日本語の正体」「言語学の正体」など著書も多い。
愛知のみではなく、遠く金沢・長野・岐阜・三重などからも参加があり会場は和やかなうちに閉会となった。
[講演会・内容]
世界の言語と比較し「日本語の特徴」や「正しい日本語とは何だろう」
文法・・助詞や動詞の誤用・名詞か形容動詞かなどを例を挙げて説明があった。
例:温暖化になる→温暖化する
真実が明らかとなる→明らかになる
作品が人気になる→作品の人気が出る
同語反復
最後のラストスパートに入った選手
来月は、五千円残金を残すのが目標
後で後悔する
新しい服を新調する
慣用句
的を得た発言→的を射た
出る釘は打たれる→出る杭は打たれる
押しも押されぬ→押しも押されもせぬ
審議はどうであれ非常に腑に落ちる話しだ。★「腑に落ちない」はある。
意味が曖昧すぎる表現
ルックスは微妙→それほど良くない
エコにやさしい→エコに貢献する
このカレーやばい→とてもおいしい
相手に配慮しすぎると品が落ちる
値引きさせていただきます
千円からお預かりします
本山とかに住んでます
彼氏さんはいらっしゃいますか
間違った外来語は教養を疑われる
メタボを解消する→メタボ=代謝の ×肥満
うどんとラーメンのコラボ→コラボ=協力 ×組み合わせ
インテリアとしての絵画→ インテリア=室内 ×室内装飾品
この選手はメンタルが弱い→メンタル=精神的な ×精神力
間違った漢語はもっと教養を疑われる
時系列で並べる→時間的順序で
★」「時系列」は数値を一定の時間的感覚で並べた表のこと
固定概念→固定観念
★「概念」は単語の意味のこと
理論的に説得する→論理的
★「理論」は現象を説明するための数学的枠組み
経費削減が至上命題→至上の課題
★命題は真偽が明らかな文 などなど・・。
講演を聴き、自分も間違って使っていたり、「そうなんだ」と教えられることも多々あり
参考になった。
作品展
講演会・町田 健 講師 中日新聞(朝刊)現代日本誤百科の切り抜き