おばさんの落書き部屋

日々の出来事など思いつくまま

「名古屋市港防災センター」見学

2012-11-29 23:53:02 | 歩いて知る

女性会館で講演会を聴いた後、午後から歩いて知ろう会「名古屋市港防災センター」を36名で見学に
出かけた。
防災指導員のもと、1Fでは「見る・知る」ということで、7名ずつのグループで震度7の地震体験をした。
発生と同時に机の下にもぐり、少しおさまったら
  ①ガスの元栓を切る。
  ②電気のブレーカーを落とす。
  ③ドアは開けっ放しに。     など指導を受ける。

次に「伊勢湾台風を知る」ということで、当時の様子を再現したレトロな雰囲気の座敷の部屋に
入り、3D映像や音響、照明などで演出された中で、自然災害の恐ろしさを疑似体験し
昭和34年9月26日の大変だったあの日を思い出す。

次に火災発生時に煙の中を逃げる避難体験を3名ずつのグループで迷路のような部屋に入り行った。
火はなく煙だけの暗闇の想定だったので楽だったが、実際は熱さの中、ホテルやビルの中では
どこが出口だか、方向音痴の私が指導されたとうりに果して行動出来るだろうか。
すぐにパニックになりそうだ。 

H7.1.17「阪神・淡路大震災」や H23.3.11「東日本大震災」をふまえ、防災に関する意識を
もっと強くし、我が家の非常持ち出し品も1箇所に纏めておかなければと反省した。
「備えあれば憂いなし」だが、大きな自然災害では、人間の力は及ばないし・・。 
  


公開講座「“死”の現場から」

2012-11-29 22:29:15 | 講演会

午前中、女性会館の後期主催講座「心のバリアフリーへの一歩~女性の就労問題と職業差別から~
(全5回)」のうちの「“死”の現場から」と題した公開講座を聴きに出かけた。
講師は3人の子どもを持つシングルマザーで、前職の会計事務所から転職、湯灌業を起業した
岡崎市在住の中村典子さん。
納棺する前に亡くなった人を清め、旅立ちの支度を整える「湯灌師」「納棺師」という職業が
一躍知られるようになったのは、やはり本木雅弘主演映画「おくりびと」だろう。
彼女が起業した時、数年は殆ど仕事がなかったそうだが、この映画が上映されてから
少しずつ、葬儀社を通じて仕事の依頼が舞い込み、今では多い時は一日5~6件もあり、
今までにお世話した遺体は数千体とか。
365日お休みはないそうだ。

職業の特殊性もあるが、「死」の現場を見つめてきたさまざまなドラマ、エピソードや
この仕事に就こうと思ったきっかけや仕事に就いたときの周囲の反応、
遺体を送り出す中で出会った心温まる話、悲しい話、自殺、孤独死、死後硬直、死斑など
泣いて聴いている人もいた。
定員100名となっていたが、それ以上の聴衆でホールはほぼ一杯で、30分に亘って
魂はあると考えますか? 依頼するとどの位の費用がかかるのか?など多くの質問が会場から
あった。

「大往生」とは?  どんな意味?  どんな亡くなり方?
辞書では臨終に際して、苦痛の様子(心の乱れ)がなく安らかに死ぬこと。
寝たきりにもならず、十分に長生きして天寿をまっとうすることとなっている。
彼女は人生を振り返った時、ああ、いい人生だったと思えれば、大往生と言えるのでは・・。
と言う。
ご遺体は息をしていないだけ。どちらかと言えば「介護」に近い仕事。
物扱いではなく人として扱う。だから殆ど素手で行う。とも・・。
つい、昨日も練炭自殺があったそうだ。
「ただ生きているだけで幸せ。自分を愛している人のためにも大切に生きて欲しい」と
結ばれた言葉が印象に残った。