おばさんの落書き部屋

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読書

2013-08-06 22:18:19 | 読書

三浦しをん著「舟を編む」と六六(リュウリュウ)著・青樹明子訳「上海、かたつむりの家」
の小説を読み終えた。

「舟を編む」は本屋大賞」を受賞し、話題になったので読んでみたいと思っていたが、
辞書作りに全霊を傾けるサラリーマンとそれを取り巻く人々がユーモアを持って
生き生きと描かれていて、ぐいぐいと一気に読んでしまった。
辞書作りの大変さ、長い時間、年月をかけて作られて行く様が詳細に描かれていて興味深い。
著者「三浦しをん」はペンネームではなく、本名で女性ということも初めて知った。
題名もピンと来なかったが、「辞書は言葉の海を渡る舟。編集者はその海を渡る舟を編んで行く」と
いう説明で納得。

「上海、かたつむりの家」は、中国の都市における庶民にはどんどん手が届かない、
高騰する住宅事情、貧困がテーマであり、コネと賄賂と不倫と愛人問題と
俗っぽいメロドラマのような小説だった。
フィクション?ノンフィクション?よく解らないが、ストーリーが次々と展開して
飽きさせない内容だった。
日本でも住宅事情を表すのに、バブル期以前に「うさぎ小屋」と称した頃があったと
思い出した。
上海を過去に一度訪れたこともあって、親近感も湧き、中国の一つの側面を見たようで
面白かった。



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