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史跡散策路「塩付街道と桜のみち」

2012-11-22 20:38:43 | 歩いて知る

深まりゆく秋の一日、高年大学20期卒業の今枝幸一氏のガイドで、地下鉄・瑞穂区役所駅をスタートし、
「塩付街道と桜のみち」を史跡散策した。

駅から東へまっすぐ進むと、塩付街道のなごりがしのばれる「名残の松」と呼ばれる古い二本の
大きな松が細い道筋の脇に立っていた。
説明によると、江戸時代の中頃まで、南区本星崎町一帯でさかんに塩が作られていて、ここで
とれた塩が俵に詰められ千種区古出来町に集荷されて、信州まで運ばれ、
本星崎町~古出来町までの約10Kmが塩付街道と呼ばれているそうだ。
街道沿いには「馬頭観音」が祀られており、塩を馬で運び、道中の無事を祈る当時の人々の
様子がしのばれた。

次に、瑞穂区内に現存する数少ない古墳の一つの集落跡地に建てられていた「村上神社」を
見て、進むと山崎川の風情溢れる桜並木の道へ。
川の水は綺麗で大きな鯉が泳ぎ、鴨の姿も。
昔、この辺りは萩がたくさん咲いていたそうだ。

約300年の歴史を持ち、徳川家康公を祭神とする「正及神社」をみてまわり、静かな町並みを
歩くと、萱葺きの門が見え、大正初年から10数年かけて築造されたという「東山荘」へ。
広大な敷地に美しい樹木、苔むした庭園に種々の植物、数寄屋風書院作りの建物で
個人所有から昭和11年に名古屋市に遺贈され、14年から市民に開放されているそうだ。

静かな街並みを歩き、名古屋市博物館まで約2時間余りのコースを終え、皆で昼食を楽しんで散会。
この辺りは初めて訪れた場所だが、今度は桜の満開の頃、ゆっくり歩いてみたい。


 
   約3,600坪「東山荘」庭園地図     塩付街道・2本の「名残の松」

 
      「村上神社」                 桜の季節に訪れたい「山崎川」

  
      「正及神社」                 入母屋茅葺屋根の「東山荘」正門



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