おばさんの落書き部屋

日々の出来事など思いつくまま

心に残る映画「エンディングノート」

2011-11-10 19:43:36 | 日記

11月に入ってこの10日間で5本の映画を観た。

愛知県芸術劇場
 「ポロック---2人だけのアトリエ」
 11/11から来年1/22まで愛知県美術館で開催される 「ジャクソン ポロック展」。
 生誕100年を記念、日本初の回顧展に先立ち伝説のアーティストの人生を紹介した映画。
 1956年、飲酒運転による自動車事故でこの世を去るまで。(享年44歳)
 私には抽象絵画はよくわからないが「音楽を楽しむように味わえばいい」とのこと。
 是非、会期中に 美術館へ一度足を運んでみたい。

星ヶ丘三越映画劇場
 「ジュリエットからの手紙」
 不朽の名作「ロミオとジュリエット」の舞台となったイタリア、ヴェローナのこの地には今も
 年間5000通もの恋の手紙が世界中から届くそうだ。
 その50年前の手紙から初恋の人を捜す旅を通して生まれた感動的な映画。 

ミッドランドスクエアシネマ
 三谷幸喜、構想10年以上!三谷映画史上「一番笑えて、泣ける」最高傑作、ここに誕生!!の
 宣伝文句に惹かれ「ステキな金縛り」を観に行った。
 殺人事件の証人はただ一人・・西田敏行扮する落ち武者の幽霊と奇想天外な発想のストーリー。
 「最初から最後まで笑いっぱなしだったよ」と言う知人もいたが、私好みの映画ではなかった。

 「カウボーイ&エイリアン」
 「007シリーズ」のダニエル・クレイグ  「インディジョーンズ」シリーズ ハリソン・フォード主演。
 西部を襲う、未知の敵と戦うという設定。「ステキな金縛り」が満席で入れなかったので
 やむなく待ち時間にみた娯楽映画。そう言えば、西部劇など久しぶり。

 「エンディングノート」
 家族の絆を「娘」が描いた、感動のエンターテインメント・ドキュメンタリー。
 40年以上勤めた会社をリタイアし、第2の人生を歩み始めた矢先に胃がんを発見。
 すでにステージ4。がん告知後、彼はエンディングノートを作成し始める。
 誰にでも訪れる「死」へ立ち向かい、「死」へのプログラムを作る。
 カメラを廻しているのは娘だが、お父さんのキャラクターのせいかユーモアがあり、
 「死」が爽やかで明るいものになっている。
 がん告知後、半年69歳で亡くなるが、世代も近いので、どうしても他人事ではなく
 自分の人生と重ねて見てしまう。
 「私は死ねるでしょうか?上手に死ねるでしょうか?」という言葉や
 「進歩しているかどうか判らないが、後から振り返ってみて進歩していたという風で
 ありたい。人生とい長い道のりを行く時」と文字に残した智昭さん。
 悲しく重たい内容の映画なのにそれを感じさせず、映画を見終わっても
 私には、彼をずっと以前から知っていたかのような身近な親しみやすい人となった。
    
     

 

    
  

 


文化祭

2011-11-09 10:53:12 | 日記

11/8(火)中日新聞社6階ホールで「くらし友の会」の文化祭が開催された。
午前中は、地区・支部・自主グループによる作品展示、チャリティーバザー、手作り品販売、
折り紙教室(来年の干支&おひなさま)。
午後は昼食をはさんで、「正しく美しい日本語」と題し、名大教授 町田健先生による公開講演会があった。
町田先生はTVでも時々お見かけするが、中日新聞(朝刊)に2009年1月5日から「現代日本百科」の
コラムを掲載されており、今日現在523回を数えている。
「言語が生まれる時・死ぬ時」「日本語の正体」「言語学の正体」など著書も多い。
愛知のみではなく、遠く金沢・長野・岐阜・三重などからも参加があり会場は和やかなうちに閉会となった。

[講演会・内容]                                                             
世界の言語と比較し「日本語の特徴」や「正しい日本語とは何だろう」
文法・・助詞や動詞の誤用・名詞か形容動詞かなどを例を挙げて説明があった。
例:温暖化になる→温暖化する
  真実が明らかとなる→明らかになる
  作品が人気になる→作品の人気が出る

同語反復
  最後のラストスパートに入った選手
  来月は、五千円残金を残すのが目標
  後で後悔する
  新しい服を新調する
 

慣用句
  的を得た発言→的を射た
  出る釘は打たれる→出る杭は打たれる
  押しも押されぬ→押しも押されもせぬ
  審議はどうであれ非常に腑に落ちる話しだ。★「腑に落ちない」はある。

意味が曖昧すぎる表現
  ルックスは微妙→それほど良くない
  エコにやさしい→エコに貢献する
  このカレーやばい→とてもおいしい

相手に配慮しすぎると品が落ちる
  値引きさせていただきます
  千円からお預かりします
  本山とかに住んでます
  彼氏さんはいらっしゃいますか

間違った外来語は教養を疑われる
  メタボを解消する→メタボ=代謝の ×肥満
  うどんとラーメンのコラボ→コラボ=協力  ×組み合わせ
  インテリアとしての絵画→ インテリア=室内  ×室内装飾品
  この選手はメンタルが弱い→メンタル=精神的な  ×精神力

間違った漢語はもっと教養を疑われる
  時系列で並べる→時間的順序で
    ★」「時系列」は数値を一定の時間的感覚で並べた表のこと
  固定概念→固定観念
    ★「概念」は単語の意味のこと
  理論的に説得する→論理的
    ★「理論」は現象を説明するための数学的枠組み
 経費削減が至上命題→至上の課題
    ★命題は真偽が明らかな文        などなど・・。

講演を聴き、自分も間違って使っていたり、「そうなんだ」と教えられることも多々あり
参考になった。

  作品展  

   

 

講演会・町田 健 講師                 中日新聞(朝刊)現代日本百科の切り抜き 

   

     

  

 

 

 

 


公演「花よりタンゴ」

2011-11-08 23:53:46 | 日記

演劇グループ 紙ふうせん 第13回公演が愛知県芸術劇場小ホールで
井上ひさし:作  木崎裕次:演出 「花よりタンゴ」
の上演があり、そのうちの土・日のみをスタッフとして参加した。
11/4(金)18:30~  11/5(土)13:00~ 18:30~  11/6(日)11:30~

10/28に事前打ち合わせのため天白にある稽古場を訪問した折、少しだけ稽古の様子を
特別に見せて頂くことが出来た。
衣装選びから始まって、演出家・木崎裕次先生の前で本番さながらの練習は緊張感がただよい、
長いセリフ、加えてピアノのナマ伴奏に合わせて歌い、タンゴを踊り、ア~私にはどんなに若くても
とてもじゃないけど務まらない世界だと思った。

初日、13:00~ ゲネプロ(上演直前に行う舞台稽古)があったのだが、
会場に行っていないので、残念ながら全部を 通しで観てはいない。
(焼跡の銀座。戦争ですべてを失った月岡四姉妹の最後に残ったたった一つの城・
銀座ラッキーダンスホールに魔の手が・・・)なんて展開のストーリーらしい・・

当日は会場時間前から長い列が出来、子どもさん連れの若いお母さん、
90歳を過ぎているという杖をついたおばあさん、老若男女。
華やかな花束・お菓子・ぬいぐるみなど、贔屓の役者さんにプレゼントとして持参する人も結構あり、
私たちメンバーはそれぞれ、当日券を売る受付、チケットの半券もぎり、プログラムの手渡し、
客席へのお客様の誘導、ドアの開閉係などに分かれて担当した。
慣れない所為か、結構、神経疲れをして2日間を終了。

最終日、お客様を送り出す役者さんたちの表情は、疲れも見せず生き生きとしていて
皆、最高に明るい笑顔をみせていた。

私にとっては、また一つ貴重な経験が出来た。