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レアメタルを使わない、安価な熱電発電システム実用化へ  202110

2021-10-05 23:11:00 | 気になる モノ・コト

レアメタルを使わない、安価な熱電発電システム実用化へ
  ニュースイッチ by 日刊工業新聞  より 211005
 
 東光通商(東京都八王子市、沖崎剛社長)は、レアメタルを使わず安価な熱電素子を用いた熱電発電システムの実用化にめどをつけた。同素子はシリコンを含む鉄系素材からなる。同社の金属粉末射出成形法(MIM)による技術開発力と一貫生産体制を生かす。
 民間の温浴施設などが採用を検討しており、汎用発電ユニットの製品展開も見据える。

 熱電発電は半導体を接合した素子に排熱などを利用して温度差を与え、熱エネルギーを電力に変換する。可動部分がないことから、長寿命でメンテナンスを長期間必要としない。従来の素子は重金属やレアメタルを使いバッチ生産だったことから、高価で実用化された例が少なかった。

 今回の熱電素子は物質・材料研究機構、ジーマックス(東京都港区)との共同開発品。同素子を配列した幅500ミリ×奥行き500ミリ×高さ100ミリメートルの発電ユニットに、200度Cの温度差を与えた場合、500ワット程度の電力に変換できるという。

 東光通商は今後、熱電素子を主にグループ企業のエクトム(青森県五所川原市)で製造し、量産時は東光通商のベトナム・ハノイ工場での製造を想定している。
 同システムの技術開発は環境省の「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」に採択されている。
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量子水素エネルギー利用で産業用ボイラ実用化へ  202110

2021-10-05 22:55:00 | 気になる モノ・コト

量子水素エネルギー利用で産業用ボイラ実用化へ
  ニュースイッチ by 日刊工業新聞  より 211005

 三浦工業とクリーンプラネット(東京都千代田区、吉野英樹社長)は、量子水素エネルギーを利用した産業用ボイラの共同開発契約を締んだ。水素燃料を使った蒸気ボイラを手がける三浦工業と、クリーンエネルギーである量子水素エネルギーの研究開発を進めるクリーンプラネットの知見、技術を生かし、量子水素エネルギーを利用したボイラの開発を推進する。

 三浦工業は2017年に運転時の二酸化炭素(CO2)排出がゼロとなる水素燃料の貫流蒸気ボイラを発売。クリーンプラネットは東北大学と研究開発を重ねており、21年4月に量子水素エネルギーによる1キロワットの熱エネルギー放出のための実用化開発に着手した。

 量子水素エネルギーは水素を使って、都市ガスの1万倍以上のエネルギー密度を生む技術。三浦工業は19年5月にクリーンプラネットへ出資した。
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スマホアプリで得た花粉症のビッグデータから症状を層別化する技術、順天堂大が開発 202110

2021-10-05 22:31:00 | 健康関連

スマホアプリで得た花粉症のビッグデータから症状を層別化する技術、順天堂大が開発
  マイナビニュース  より 211005 波留久泉

 順天堂大学は10月4日、スマートフォン(スマホ)用アプリケーション「アレルサーチ」によるクラウド型大規模臨床研究により花粉症のさまざまな症状と特徴を検証した結果、花粉症の多様な症状を10群に層別化する手法の開発に成功したと発表した。

 同成果は、順天堂大大学院 医学研究科 眼科学の村上晶教授、同・猪俣武範准教授らの研究チームによるもの。詳細は、アレルギー免疫分野の医学雑誌「Allergy」にオンライン掲載された。

 花粉症は、日本国内において約3000万人が罹患しているとされる免疫アレルギー疾患であり、現在も患者数の増加が続いている。花粉症はアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉皮膚炎などを起こし、症状は多臓器にわたる上に、発症年齢、経過、重症度、治療への効果、予後などは個々人によって異なることを特徴とする。

 また、乳児期にアトピー性皮膚炎として発症し、小児期に食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎などを次々と罹患する、いわゆるアレルギーマーチが起こり、小児期から成人期まで対応する診療科が変遷することも生じている。

 一方で、花粉症を対象とした複数の診療科における横断的・縦断的な有機的診療連携はまだ達成されていないことから、多臓器にわたる多様な花粉症の症状に対し、最適化された花粉症診療が進まないことが課題とされている。

 また、花粉症の原因は、花粉や大気汚染物質などの環境要因、食事・喫煙・運動などの生活習慣、家族歴・年齢などの疫学的要因などが複合的に関連しているため、花粉症の病態理解と診療の質の向上には、それぞれの日常生活圏における花粉症に関する包括的なデータを収集分析し、個々人にとって最適化された花粉症対策を行う必要があるとされている。

 そこで研究チームは今回、花粉症の多様な症状の層別化を目的に、花粉症研究のためのiPhone用アプリ「アレルサーチ」で収集した大規模なクラウド型データの検証を実施。アレルサーチは、順天堂大眼科を中心に花粉症に関連する横断的な研究チームによって開発され、2018年2月にリリースされた花粉症研究のためのスマホアプリである(現在は、Android版もリリース済み)。

 今回の研究では、「アレルサーチ」を2018年2月1日~2020年5月1日までの対象期間中にダウンロードし、同意を得た研究参加者1万1284名を対象に、花粉症の多様な症状として5項目の鼻症状スコアと4項目の非鼻症状スコアを用いて分類を実施。収集されたデータを解析した結果、1万1284名の参加者のうち、9041名(80.1%)に花粉症の既往が認められたという。

 さらに、花粉症の多様な症状について、次元削減アルゴリズム「UMAP」を用いた検証を行うことで10群のクラスターに層別化することにも成功したほか、階層型クラスタリングを用いて層別化された各クラスターの鼻症状スコアならびに非鼻症状スコアの視覚化が行われた。

 今回の研究により、花粉症の多様な症状が10のクラスター(色別)に層別化された。たとえば、重症群のクラスター1と3は近傍に配置されていることが見て取れる (出所:順天堂大Webサイト)


 階層型クラスタリングを用いて、層別化された各クラスターの多様な花粉症症状が視覚化された。グラフの見方は、X軸は鼻症状スコアと非鼻症状スコアが、Y軸は層別化された各クラスターが表されている。鼻症状スコア、非鼻症状スコアは、まったくない、軽度(症状はあるが容易に我慢できる)、中等度(症状は気になるが、我慢できる)、重度(日常生活に支障が出て我慢できない)の0~3点で評価された (出所:順天堂大Webサイト)



 こうした花粉症の多様な症状を層別化することで、各クラスターそれぞれに対する予防や治療戦略を組み立てることができるようになると研究チームでは説明するほか、身近なスマホアプリを用いることから、花粉症の早期の予防および効果的な治療につながることも期待できるとしている。

 今後は、さらに研究を進展させ、花粉症の症状管理、重症化抑制や予防介入が可能なスマホアプリの開発を目指していくことで、さまざまな疾患や症状に対して、将来のスマホアプリを使った予測・予防・個別化医療や参加型医療を推し進める原動力となると考えているとしている。
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🏛 湖底地層に堆積する7万年分の「年縞」…考古資料の年代特定、世界標準の「ものさし」 202110

2021-10-05 22:21:00 | 〽️ 行事・新案内等 控え

湖底地層に堆積する7万年分の「年縞」…考古資料の年代特定、世界標準の「ものさし」
  読売新聞 より 211005 

 湖底の地層にできる 堆積物のしま模様「 年縞(ねんこう) 」を紹介する展示が、滋賀県立琵琶湖博物館(草津市)で開かれている。11月14日まで。


展示されている三方五湖の年縞(草津市で)
 年縞は、鉄分やプランクトンの死骸など季節によって異なる堆積物で形成され、明暗一対が1年を示す。福井県の三方五湖のうち水月湖には約7万年分の年縞があり、その炭素成分と比較することで考古資料の年代を特定する世界標準の「ものさし」とされている。

 今回は福井県年縞博物館(若狭町)との初の連携事業として企画され、水月湖のほか、地震や洪水の痕跡が残る長野県の池の年縞など計6点の標本を紹介している。
 大津市の小学2年の男児(7)は「大昔に湖に積もったものが残っているなんて不思議」と見入っていた。

 常設展示観覧料が必要。要予約。月曜休館。
  問い合わせは琵琶湖博物館(077・568・4811)。
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燃料電池の非白金化につながる鉄系新物質、東工大などが開発 202110

2021-10-05 22:14:00 | 気になる モノ・コト

燃料電池の非白金化につながる鉄系新物質、東工大などが開発
  マイナビニュース より 211005  波留久泉

 東京工業大学(東工大)、熊本大学、静岡大学の3者は10月4日、燃料電池の非白金化につながる鉄系新物質の開発に成功したと共同で発表した。

 同成果は、東工大 物質理工学院材料系の難波江裕太助教、同・早川晃鏡教授、熊本大大学院 先端科学研究部(工学系)の大山順也准教授、静岡大 理学部化学科の守谷誠講師、旭化成の共同研究チームによるもの。詳細は、化学を中心に、医学や環境、ナノサイエンスなど、その学際的な分野も扱うオープンアクセスジャーナル「JACS-Au」に掲載された。

 燃料電池の触媒として白金が使われているが、燃料電池車(FCV)の場合、1台あたりおよそ20~30gほど使われているとされており、車両価格の引き下げには、その白金使用量を現在の1/10程度に削減することが必要だと考えられている。

 こうした課題を踏まえ、白金に代わる安価な触媒候補として、鉄源、窒素源、炭素源を含んだ前駆体を1000℃程度の高温で処理することで生成される、鉄系の熱処理型触媒が開発されてきた。

 鉄系熱処理型触媒は、非白金触媒としては比較的高い触媒活性と安定性を示すが、高温での熱処理では触媒の構造を微妙にチューニングすることは難しく、性能の向上が頭打ちとなりつつあったという。そこで研究チームは今回、高温熱処理を必要としない錯体型の触媒に着目し、研究を進めたという。

 錯体型の触媒としては、これまで「鉄フタロシアニン」などが研究されてきたが、酸性電解質中という燃料電池の作動環境では実用で使えるレベルの安定性が実現できておらず、より高い安定性を持つ錯体の開発が待たれていた。今回の研究では、従来にない構造を取る鉄系錯体型触媒の開発により、実用レベルの触媒活性と安定性の実現を目指したという。

 鉄系熱処理型触媒においては、炭素原子がシート状に連なったグラフェンシート中に、窒素原子を介して鉄原子が埋め込まれたようになっている部分が、触媒が反応を促進する活性点だと考えられている。
 しかし、鉄系熱処理型触媒では、この活性点構造が、高温の熱処理によって偶然生成されるため、活性点を多数持った触媒を作ることが難しく、その点が課題となっていたという。そこで今回は、安定性を高めながら、鉄系熱処理型触媒の活性点とよく似た構造を、合成化学的に多量に作製する手法の探索が行われたという。

 今回の研究の概念図。上の熱系熱処理型触媒の図では、グラフェンシート内の中央に、鉄原子(Fe)がその周囲を囲む窒素原子(N)によって埋め込まれたような構造が見られる。下は、今回開発された新たな酸素還元反応(ORR:Oxygen Reduction Reaction)の触媒としての芳香族十四員環鉄錯体のモデル (出所:プレスリリースPDF)

 その結果、構造がコンパクトなことで、強固に鉄原子を固定化でき、酸性電解質中でも安定な鉄錯体となるのではないかと考察された新たな十四員環鉄錯体の合成法を考案。静岡大の守谷講師らにより、高純度で同錯体を得ることに成功したほか、炭素材料上に付着させた触媒が旭化成により作製されたという。
         (今回作製された芳香族十四員環鉄錯体の触媒粉末 )

 実際に作製された触媒の酸素還元触媒活性を調べたところ、鉄フタロシアニンに比べて優れた触媒活性と耐久性を示すことが判明したほか、狙い通りに鉄原子が安定化されていることも確認したという。
 電位掃引試験前後の触媒活性の比較。高い電位(横軸右方向)で大きなマイナス電流(縦軸下方向)を示す触媒が高活性。鉄フタロシアニン(青)は実線と点線が離れており、劣化が著しい。一方の今回開発された新物質(赤)は、実線と点線の差が少なく、優れた触媒活性を持続することが見て取れた。

 なお研究チームでは今後について、鉄錯体の構造をより細かく最適化することによって、より高い触媒活性の実現を目指すとしているほか、今回の研究成果がブレークスルーとなることで、将来のFCVの非白金化につながることが期待されるともしている。

 放射光分光によるリアルタイム分析。鉄フタロシアニン(青)の鉄イオンは溶出して強度が弱くなるのに対し、新たに開発された十四員環鉄錯体(赤)中の鉄イオンは優れた安定性が示された
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