店に入りたてのころに、いちばん最初に買った本は、
役に立ちそうなので、職場(トラットリアC;仮名)に置いてきました。
そのころ、知っていた料理といえば、主に、スパゲッティで、
ボンゴレ、ラグー(ボロネーゼ)、カルボナーラ、ポモドーロ。
ファミリーレストランのフェアに出てきた、
マチェドニア、アフォガート、ミラネーゼ程度。
フェットチーネ、ペンネ、フィジィリ、コンキリエ。
エスプレッソ・カプチーノ・カフェラテ。
イタリアンが好きな方は、
そのくらい、誰でも知っているとお思いでしょうが、
入りたての新人アルバイト君たちは、意外と知らないものです。
料理好きな女の子の場合は、当てはまりませんでしたが・・・
たとえ、アルバイトの志望動機が、
”イタリアンが好き”や、”イタリアンに興味がある”であっても、
「このくらいは、知っているだろう」と考えるのは禁物なのです。
考えてみれば、
親元を離れて生活費を稼ごうとしている学生さんたち、
しょっちゅうファミリーレストランに行ったり、
食べ歩きをしたり、
勉強と、アルバイトの合間に
料理雑誌や料理番組などを熱心に見たりする
余裕なんて、そんなにないですよね。
やっと、メニューの料理名を一通り覚えたところで、
”本当に”仕事に興味を持ち始めた人は、
実際にパスタを見せながら、ひとつずつ茹で時間や
特徴などを説明していくだけで、
自分から意欲的に「イタリア料理」を勉強し始めてくれます。
明日、その”トラットリアC”にちょこっと顔を出す予定(ヘルプです)ですが、
その本が、少しでもスタッフたちの役に立ってくれるとうれしいですね。
私の本棚にはもうありませんが、その本は、 この2冊です。
『 レストランのメニュー 』 村上信夫・監修
と
『 イタリア料理 100のおいしいキーワード 』
落合務・著