石川社中の音楽独り言

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そもそもテンションって何?らぁすぅとぉ

2015-06-07 07:53:19 | アドリブの仕方

最近特に毎回多くの人に訪問してもらって感謝です 一応テンションは今回を最後にします

繰り返しますが今回はテンションの混乱が多いのは何故か?と言う部分をテーマにしてます

ですからテンションだけを詳しく知りたい人は他のWebをご覧下さい

 

では先回の答えあわせをしましょうか 課題は

下記の音階(スケール)から出来るコード名とアボイドノートそして

そのコードのナチュラルテンションを答えなさい

1ソラシドレミファソ

2ラシドレミファソラ

3シドレミファソラシ・・・・でしたね

 

まず1はG7コード アボイドはド(C)の音 よってテンションは9thと13th

2はAm7コード アボイドはファ(F) よってテンションは9thと11th

3はBm7♭5 アボイドはド(C) よってテンションは11thと♭13th

 

補足します  1のG7はドの音がG7の構成音ソシレファ のシの半音上でアボイドですが

G7sus4と言うコードではドの音も入れます 但しこのドの音は次にシに戻して成立するコードです

G7上のテンションはオルタードが一杯ありますが ここではナチュラルテンションに絞っています

 

2のAm7は構成音ラドミソのミの半音上がファになりアボイドです ・・・

 

 そして最後の3のBm7♭5の構成音シレファラのシの音の半音上がドになりますから 

ドがアボイドになります又シ~ソの音は13番目(6番目)になりますが 

本来の13番目(6番目)の音とはド~ラの様な6度を言います そしてこのドレミファソラでは

ミとファが半音になります ギターでは5弦の3フレから5弦の12フレで9フレット離れてます

 

そして課題のBm7♭5のシ~ソは同じく6度ですがシドレミファソでシとド又ミとファの

半音が2つ入ってます ギターではシは5弦の2フレからソは5弦の10フレで

8フレットしか離れてません ・・・つまりは2種類の6番目(6度或いは13度)が出来ます 

 

混乱を避けるために両者を区別する名前がつけられてます

前者のほうを長6度後者を短6度と呼んでます・・・そして6度或いは13度(13th)とは

半音が間に一つ入る長6度のほうを指します・・・ではシ~ソのような短6度は?と言うと

長6度の6th或いは13thより短いので♭13thとして区別してるわけです

 

それでこの場合の♭13thも先回の♯11thと同じ様にスケール上にそのままに出来る

テンションですからナチュラルテンションです・・・

さあここまで何となくでも分かった人はOKですよ ここから先はちょっと難しくなりますし

混乱の原因が書いてあるだけなので特に読まなくても良いですよ

 

まとめますテンションとは音階の構成音1・3・5・7度以外の2・4・6・度の音の事

つまりその1オクターブ上の9度・11度・13度(9th・11th・13th)のことである

そしてテンションはナチュラルテンションとオルタードテンション分けられる

そしてこの分け方が諸説あり統一されてなく混乱の原因になってる

 

テンションは7種類ある・・・つまり♯や♭が付かない9th・11th・13thの3つと 

一方それが付く♭9th・♯9th・♯11th・♭13thの4つである 

♯13thは構成音の短7度の7thと同じなのでありえません

 

そして前者の3つをナチュラル(そのままの)テンションとし 後者の♯や♭が付いた4つを

オルタード(音を変化させた)テンションとする考え方と  

もう一つはドミナント7コードやセカンダリードミナント7コード以外では

♯や♭をポイントとせずにスケールの音から出来るそのままのテンションをナチュラルテンション

それ以外をオルタードとする考え方があります 私もこれに賛成です でも混乱はしますよね

 

前者の考え方では今回の課題の答えの♯11thや♭13thはオルタードテンションになるし

後者の考え方ではナチュラルテンションになります・・・ちょっとめんどいですね

 

 

さてこの辺でオルタードテンション(変化したテンション)の事も少しは書いておきますね

 

本来G7のドミナント7上に出来るテンションは上記のナチュラルの9th・13th以外に

♭9rh・♯9th・♯11th・♭13thがあります これ等のテンションはソラシドレミファソの

G7をスケール化した そのままのスケールの中では出来ません 

スケールの音に♯や♭を付けて変化させないと出来ないテンションです 

例えばG7♭13thは構成音は ソシレファ♭ミです(レは通常省く) 

♭ミはG7をスケール化したソラシドレミファソの中にはありません よってフラットを付けて

変化させなければなりません・・よってそのままのスケールの音には本来はなく

変化させた音で作ったテンションです・・・つまりこれがオルタードテンションになります

 

でもこの場合 シャープやフラットが付いたらオルタードとする考え方も

スケール音のみをナチュラルで変化させたらオルタードとする考え方にとっても

G7♭13thはともにオルタードと言う事になりますね

 

つまり♯や♭ではなくスケール上の音で出来るテンションはナチュラルとする考え方は

Em7上に出来る♭13thはナチュラル そしてドミナント7上に出来る♭13thは

オルタードと言うややこしさは残ります ドミナント7等以外でと書いたのはそういう意味です

 

結論としてスケール音によって出来るのがナチュラルテンションと言う考え方は

ドミナント7上では、 ♯や♭が付くのがオルタードとする考え方とダブルと言う面はありますが

ドミナント以外のほとんどのスケール上では、そちらの方のが分かりやすい考え方だと思います。

 

まあナチュラル・オルタードの分類はともかくテンションは7つしかないので 

とりあえず音を出してみたらどう?と言う声はありますが・・・

でも勉強過程での余計な混乱が足止めになって、折角良い響きのコードをとっつきにくくしてるのも

周りの声を聞くと事実ではないかなあと思い今回書いてみました

 

いつか機会があればテンションも弾いてみてください・・何かの参考に少しでもなれば嬉しいです。