お待たせしました 今回も先回の続きのペンタです
ブルースのアドリブの時には多くの種類のスケールを用いますが
今回はその中でもペンタトニック・スケールにスポットを当てて書きます
ペンタはマイナーペンタとメジャーペンタの2つがあり ブルースのアドリブには
両方とも使いますが、では1曲の中でその雰囲気の違うマイナーペンタとメジャ―ペンタを
どうやって使い分けてゆくのでしょうか?
今回はその辺を書いてゆきます その前に先回の課題ですね
課題は
A7のブルースの場合 アドリブにAメジャーペンタとAマイナーペンタと両方を
使うと前に触れましたが その使い分けの方法として適切なモノは下記のどれでしょうか?
1 A7の時はAマイナーペンタ 他のD7・E7の時はAメジャーペンタ
2 A7の時はAメジャーペンタ 他のD7・E7の時はAマイナーペンタ
3 A7・E7の時はAマイナーペンタ D7の時はAメジャーペンタ
4 A7・D7の時はAメジャーペンタ E7の時はAマイナーペンタ
一度お考え下さい 。。。でしたね
今回のテーマはまさに、この答えがテーマになってますので
今から課題の答えを、説明しながら書いてゆく感じになります では早速
ブルースのアドリブを弾く時に、圧倒的に多いのはマイナーペンタだけで弾く人です
確かにマイナーペンタだけで、それなりの感じで全体をまとめることもできます
そして更にそれに1音 5度のミの音を♭したブルーノートを加えた
Amブルース・スケールを使う人は、よりブルージーな表現ができる人ですね
ではA7のブルースの時 Amペンタかその発展形のAmブルーススケールの2種類しか
ないのでしょうか? そうではありません Aメジャーペンタがあります
でもAメジャーペンタは素朴な明るいスケールですし又逆にAマイナーペンタは
しっとり哀しい色彩のスケールです その雰囲気の違うスケールをアドリブ上
どう使い分ければよいのでしょうか? そこで今回はコードによって
AメジャーペンタとAマイナーペンタとを使い分ける方法を書きます
さてブルースは12小節1コーラスの曲です コード進行は簡単に書けば
A7/A7/A7/A7/ D7/D7A7/A7/ E7/D7/A7/E7/・・・ですね
ディグリー(数値コード表記)のお分かりの方は
A7 はⅠ7 D7はⅣ7 E7はⅤ7ですね・・・・このコード進行のアドリブを
前記したようにマイナーペンタだけで弾く人が多いです
アドリブの入り口にはもってこいのスケールです・・・が・・・しかし
たった3つしかないスリーコードで、又使えるアドリブのスケールがマイナーペンタ1本では
アドリブの入り口としてはアリでも、やがてネタ切れ・マンネリ化してきて
全体を包むしっとりとしたマイナー感も段々退屈さを感じてきます ではどうすれば?
そこで曲の中心のA7の時はAメジャーペンタをアドリブに使います
後のD7とE7の時はAマイナーペンタをアドリブに使います
つまり曲の中心にメジャーペンタの明るい雰囲気を出すことにより
対照的にしっとりしたマイナーペンタの悲しみ感との間に明暗のコントラストが生じ
より魅力的なアドリブになるわけです その理由については次回に書きますね
だから先回の課題の答えは2番になりますね
さてここで課題です
KeyEの12小節のブルース進行のコードを書きなさい
そしてそれぞれのコードにアドリブのペンタの種類も書きなさい。
答え合わせは次回に!