菅野臣太朗の携帯メール日記

演劇で日本を元気に。そして、健やかに

生きろ。生きるから。

2020年02月28日 | Weblog
2月28日(金)☀️




25年付き合いのある。
同じ歳の友人が居る。
そいつは。
時間が合えば。
ふと連絡をくれて。
芝居を観に来てくれている。
25年前からずっと。
彼女と一緒に来てくれて。
その彼女が奥さんになって。
その奥さんが母になって。
その子供とも一緒に来てくれた。
そんな友人から2月の頭に。
連絡があった。
いつものように。
観劇のことだと思った。
だけど。
違った。

友人は大病を患った。

その報告を電車の中で受けた時は。
一瞬。
頭が真っ白になった。
しかも。
進行はかなりしているらしく。
「正直まずい」
と書いてあった。

僕は。
励ましの言葉より。

「病室にテレビあるか?」
「ある」
「DVDプレイヤー用意できるか?」
「出来る」
「じゃあ用意しろ」
「どうして?」
「お前が仕事で観れなかった俺の舞台のDVD出来るだけ持っていってやる」

と友人にした。

芝居の稽古や本番で。
なかなか見舞いに行けなかったのだが。
泪鼠本番終わりに。
ようやく行けた。

行き帰りで。
半日以上かかる。
初めて土地の。
初めての総合病院。
友人の病室に行き。
2人で談笑した。
そういえば。
出逢ってから。
2人きりで話したのは。
初めてだったのかもしれない。
そして。
いつも芝居を観に来てくれた友人。
俺から逢いに来たのも初めてだった。

深刻な状況の中でも。
明るく前を向いている友人。
励ましに来たつもりが。
励まされてしまった。

死を。
リアルに向かる瞬間も多いだろう。
それでも立ち向かう勇気。
凄い。
友人は逞しかった。

DVDを渡した。
「これで元気出るよ」
友人はそう言ってくれた。
病室を出た途端。
泪が溢れた。


貪欲に演劇を創ろうと。
決心した。


さ。
明日も。
生きよ。
笑いながら。
力強く。




to be continued...
コメント
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