十一月二十一日(火)晴れ
闇兎
稽古十五日目
通し稽古
六回目
一時間五十六分
数名の役者が
壊れ始めた
もちろん
良い意味で
自意識ではなく
無意識に吠え始めた
けど
まだ足りない
ナチュラルなんて要らない
この演劇に必要なのは
圧倒的なリアル
それだけ
今日の
通し稽古で
突破口を開いたのは
予想していなかった役者だった
そうか
結局
まだまだ
自分の想像力なんつうもんは
大したことねえんだってことが
痛感出来た
人間を
分かったつもりでいることが
どんだけ怖いことか
人間って
面白いや
まだ
まだ
いける
まだ
まだ
いける
こいつらと
いける
今日も
どうもありがとう
貴方に逢える日を
愉しみにしております