七月十一日(木)曇り
贋作オセロー
ひたすら執筆
構想した当初より
書き始めた当初より
今
書いている今作は
全くもって違う構成になっていて
やっぱり自分てのは信用ならねえなあと
つくづく
つくづく
感じている次第であります
シェイクスピア作品ですから
もっと
珍しく高尚な作品をイメージしてましたが
まあ
何と泥臭い世界になってまして
これはいかんぞ!
ってことで
今日は
少し戻って書き直したりしてました
「何が面白いのか?」
って自問自答を
ずっとしてきたけど
やっぱり
「自分が観たい芝居を創る」
が一番面白いことだから
そんな本を書こうと
当たり前のことを
また再確認するわけです
20年以上前
僕が役者を引退するきっかけになった言葉の1つ
「お前、自分の芝居、お金出して観たい?」
何か思い出した
でも
「自分が書いて、演出した舞台は、お金出して観たい!」
って本気で思ったから
脚本演出家に転向したんですな
あれから
20年以上かあ
いや
24年だって
けど
まだ
まだ
発展途上ですわ
もっともっと
明日も
小欲を捨て
大欲に立つ
七月十日(水)曇り
先週
先々週の
全国各地に
行ったり来たりしていた日々が
嘘のように
大人しく神奈川県と東京都だけの往復を繰り返す
ここ数日
まあ
これが日常だろうし
これが普通なのかもしれないけど
元々
家にジッとしてらんないし
時間の許す限り何処かに行きたい体質なんで
「あそこに行きたい」
「あの人に会いたい」
という衝動は止められないわけです
だからといって
完全なる風来坊にはなれないので
やるべきことやって
風来坊になろうと思う
今日は
贋作オセロー執筆と
秋の菅野臣太朗演劇俱楽部公演の事前WS
本格稽古が始まる2ヶ月前から
有志キャストで
演劇稽古に近いWS
台本は
まだ着手していないが
数名のキャストの体を使いながら
創作シュミレーションなんかも出来て
とても良い時間だった
来月も開催予定
先週の鴨川の帰りのフェリー
やっぱ
人間なんて
ちっぽけ存在だ
それが
心地良い
自然の前に
跪くような謙虚さが
明日も
小欲を捨て
大欲に立つ
七月九日(火)曇りのち雨
今日は
早朝から
贋作オセロー執筆
今回は
シェイクスピア作品を
僕なりに解釈した
オリジナル戯曲を書いている
シェイクスピア作品が
400年以上も
全世界で翻訳され
上演され続けている意味を
今回の執筆中によく考える
1つの作品に
無数に広がるテーマの数々や
普遍的テーマ
ファンタジー色が強いが
リアリティ色も濃厚で
とても絶妙なバランスで
現実と虚構が入り混じっている
オセローの翻訳戯曲は
今回敢えて読まず
自分の記憶と
歴史図鑑などを駆使して
イメージをしている
なんせ
贋作
なので
夜は
東京まで出向き
ご無沙汰なプロデューサーさんと会食
うん
とても良い話が出来た
やっぱり
能動的に動かないと
周りも動かないし
周りを動かして
自分も動かないと
まだまだ
行くよ
まだまだ
40代
ねえ?
まっちゃん
明日も
小欲を捨て
大欲に立つ
七月八日(月)晴れ
今
振り返れば
全国WSは
怒涛
って言葉が相応しい仕事だった
これは
決して悪い意味ではなくて
参加者の切望してくれていた思いを高波とするならば
僕はその思いを浴びつつも
時にはその高波に乗り
時には穏やかな波に変えられたような気がしている
もちろん
自分勝手な意見だ
でも
WS始まる時間と
WS終わり時間の
参加者の表情に
かなり大きな変化があったのは
大きな確信が生まれた瞬間だったし
とても嬉しかった
今後の参考に非常になった
演劇は
まだまだ捨てたもんじゃない
僕の知っている演劇は
まだまだ日本人を救えると思えた
そんなことを
一緒に出来る仲間が
今回の全国WSで増えた気もしている
全国各地に行けば
手を振って出迎えてくれる仲間が居る
こんなにも心強いことはない
今日は
贋作オセロー執筆
今週来週かけて
脱稿させたいと思っているが
今日
がっつり書いた時点で
書けば書くほど
色んな演出が浮かぶので
これは
危険水域に達しそうな台本だ
旬なやつ
頂きました
これは
ヤバい
実はこれ
今度送られる前哨戦です
嗚呼
生きるって
命頂くことなんだよな
明日も
小欲を捨て
大欲に立つ
七月七日(日)晴れ
仙台から東京までの
帰りに新幹線
そこで
4本目
いわゆる
最後のテアトルオンライン公演台本が脱稿
吟味して
吟味して
色んな仕掛けを入れた作品
今作は
オンラインのみの公演チーム版と
実地公演チーム版の
2チームがこの作品を上演する
もちろん
細かい設定は
オンラインと実地では違うのだが
物語の本質は変わっていない
新幹線車内で
静かにガッツポーズして
東京駅に着くギリギリなタイミングで
制作に納品
ふ――――――っと
一息ついた瞬間
「東京~東京~」
のアナウンス
台本を書き終えた時の
あの何とも言えない開放感は
劇作家にしか分からないものかもしれないが
テアトルオンライン公演2024秋の
全ての台本が書き上がったことを
ご報告します
なかなか
粒ぞろいの4本を
テアトルオンライン公演秋では
お届けしようと思います
さ
お次は
贋作オセロー
これは
これは
度肝抜いてやると
意気込んでます
明日も
小欲を捨て
大欲に立つ