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急激な事業拡大はこれが怖い

2019-05-16 05:45:48 | Weblog
イケイケの時はいいけど、一つ歯車が狂うと全部がおかしくなる典型ですな。

ライザップは赤字193億円 子会社不振、11年ぶり

ライザップが飛ぶ鳥を落とす勢いで急激な成長を見せていた時、テレビでやってたのはインパクトのあるCM。
さらに色々なところとタイアップをしたりして、イッキにその名前を有名にしましたよね。
そうなってくると、当然経営者は業務拡大に乗り出す訳です。

最初は本業に関連する備品であったり、いわゆるオリジナル商品の開発だったりと、自分の知識でイメージ戦略ができるモノからスタートすると思うんですが・・・
そのうち金にモノを言わせて企業買収を始めて、全く別の業態に手を出し始める訳です。
そもそも企業買収される会社っていうのは何らかの問題を抱えているから経営者が手放す訳で、言うなれば"マイナスからの出発"みたいなものです。
ただ、勢いに乗ってる経営者は
「うちで培ったノウハウでこの位の赤字体質、どーにでもなるわ」
って自信満々になります。

こんな調子でいくつも企業買収をして行く訳ですが、結局これってスタートは赤字ですから本業の利益を新規参入につぎ込むことになる訳です。
企業からすればとっとと黒字体質に変えて、自力で利益を生み出してもらいたいところですが・・・

これがうまく行くと"業務拡大"になる訳ですが、思ったより業績が伸びないと本業の利益を食いまくる恐れがある。
こういうグループ会社では大抵において連結決算だろうから、気がついたら本業そのものの経営にもかなり大きな痛手になる可能性がある訳です。

思うに・・・
やはり、何があろうが揺るがない位に本業をしっかり太くしてから業務拡大したほうがいいと思いますね。
「守ってばかりじゃ面白くないし、攻めの経営は必要」
という声もありますけど、そういう自転車操業的な発想はうまく行けばいいけど、ひとつでも歯車が狂ったら立て直しが物凄く大変。

過去、何度も無理やりな業務拡大とか企業買収をして、結果それがうまくいかずに、企業を手放してなんとか黒字に戻したけど、結局業務縮小という悪いイメージがついて本業にもダメージを食らった挙句、倒産した会社をいくつ見てきた事か・・・

ホント、背伸びしてても不安定なだけですから、地にしっかり足をつけた経営をしたほうがいいよね・・・と思う訳です。

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