本屋に行くとあるじゃないですか、いわゆる「ビジネス書」って奴。
「企業を成功させる〇〇のコツ」とか
「好調企業はここが違う」とか
なんか大企業の成功例を書きまくって、一冊にまとめたものですよね。
凄いのになると社長自ら
「私はこうして成功した」
みたいな自伝まがいのものまで店頭に並んでる訳ですよ。
で・・・それが売れるというね・・・
自分なんかはこの手のビジネス本は全く興味がないんですよ。
というよりこんなの買う人は金をドブに捨ててるなぁと思いますけどね。
だってさ・・・
何冊かザラッと目を通したけど、書いてる事ほぼ同じようなものでさ
例えば・・・
社員の意識改革をする為、自ら陣頭に立って積極的に動いた
ある程度信頼できるメンバーが育ってきたら、その部署は彼らに任せて、自分は新たな分野に挑戦する事にした
どんな事でも諦めない。努力をすれば結果は必ず訪れる
みたいな感じで・・・まあ、なんという耳障りのいい文章をつらつら書き綴っているのやら(笑)
確かに書いてる事はその通りなんだけど、でもそれって経営者なら普通に持ってる感覚だからね。
いや、上司経験がある人は大概持ってる感覚だし。
ましてや、社長の体験談とかになると"ただの自慢話でしかないだろ、それ"って思うもんね。
この手の本はほぼほぼデメリットの部分は書かない。あくまで成功例のみ。
失敗した部分はあくまで成功に向けてのワンステップ的な書き方で留めているし、本気でこの手の内容を書くなら、むしろその問題点を書いてないと全く意味がないんですよね。
あと、この本に感化されてその通りに組織改革しても、うまく行くとは思えないです。
だって、本に書かれている会社とは社風も、社員も、経営者も違う訳だし、当然取り扱うものも取引先も異なるし。
そんな本に頼り切ってる段階で、その経営者はダメだろうし・・・
そんな本に頼る位なら、積極的に色々な人とコミュニケーションを取ったほうがよほど得るものが大きいですね。
頼れる上司がいるならその上司と、経営者ならできるだけ異業種の人達と交流を持つ事。
で、仕事の話じゃなくていいんですよね。ホントバカ話で十分です。
意外とヒントが見つかる事が多いですね。
でも、あくまでそういうのもヒントに留めておく。そこから自分がどう判断すべきかが重要なんですよね。
と、これもある意味ビジネス書みたいな事になるという矛盾なんですが(笑)、ほら、昔あったじゃないですか
「書を捨てよ、街に出よう」
まさにアレです、アレ。