先日、南房総市の広報誌のことを取り上げた際、健康保険が前年より増額ということを書きました。
再度、健康保険について。
私なりに疑問というか、問題として、
ひとつはわかりずらい会計収支。本体の保険料と給付に加えて、介護保険や後期高齢者医療との収支のやりとりがあるため、余計にややこしい。
保険料を納めなければペナルティーがあることしか周知をしないだけでは、納付率の改善につながらない。
所得税・住民税とは違い、基礎控除以外は控除される数字がなく、結果、割高になっている点。生活保護、障害のある方への配慮がほとんどない保険料計算に問題がある。
会計収支は市町村ごとでやっていますので、保険料に差がでるのはやむ得ません。しかし、保険料の算出の最終的な決め手は、国や都道府県からの補助がどれぐらい受けられるかのようです。
南房総市含めた近隣市町村では、私が把握する限りで黒字を維持し、積み立てにあたる基金にも回せる状態だそうです。
先般の震災により、医療機関にかかる方は増大し、健康保険による給付も増えています。当然、次年度は保険料は値上げになります。しかし、現在、被災者の方が医療機関にかかる窓口負担は免除に、国の判断でなっていると思います。
国、都道府県、市町村はいくら給付がかかり、そのために必要な保険料はいくら必要なのかを詳細に説明をすべきです。
疑うつもりはありませんが、消えた年金で実態がずさんである国民年金と同じく、何かあるような気がします。
住民の個人、家族のやむ得ない実態に配慮したとはとても思えない、現在の健康保険。
制度で決まっているから一方的に徴収をするのでなく、会計実態をわかるようにした上で、保険料をいただくかたちにしなければ、いずれ、制度が成り立たず、無保険者を増やすような事態は必ず、やってきます。
ほんとは、所得割、均等割、世帯割、本体、介護保険、後期高齢者医療と、書くべきことはたくさんありますが、ぜひ、今年度の納付書が届きましたら、端から端まで読んでいただき、わからないこと、疑問、納得できないことを問い合わせをしていただきたい。
今年10月のちば国保月間。昨年と同じく有名タレントを起用すると思いますが、そういった広報費はどこから予算ででているのかを調べる余地はあります。
都道府県や市町村の広報誌やネット掲示で、安くやれるとは思うのですが。