泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

奈良県の国宝薬師寺東院堂で「初の写経体験」

2021年07月17日 17時12分52秒 | 散歩

奈良県の国宝「薬師寺東院堂」で、初の試みとして7月の平日限定で「写経体験」が行われています。

7月12日の午前の部に、初の「写経体験」をしてきました。

今回は、奈良県の国宝薬師寺東院堂で「初の写経体験」の様子を紹介したいと思います。

「薬師寺」の境内にある国宝「東院堂」で、聖観世音菩薩ご宝前で初となる「写経体験」が7月5日からスタートしました。国宝の堂内さらに国宝の仏さまのそばでの「写経会」は、初の試みとして国内でもほとんど例がない貴重なことだそうです。 今回会場となる国宝の「東院堂」は、奈良時代の長屋王の妃である吉備内親王が母の元明天皇の冥福を祈るために建立され、鎌倉時代に再建されました。

その建物の中で、初の「写経体験」を行ってきました。

今回の企画について住職の方から、コロナ禍だからこそ実現した国宝の堂内での写経体験は、「参拝者もいらっしゃる特別な空間に身を置いて、自分を保ち集中してお写経することで、心を整えていただけたらと。無心でお写経し、般若心経の功徳を得てスッキリしてほしい」と話されていました。

「写経体験」前に、写経の仕方等の説明が行われました。10時すぎに聖観世音菩薩がおられる「東院堂」に入り、約2時間位「写経体験」を行いました。何も考えずに、ただひたすら「般若心経」の文字を写すだけの作業でしたが、はじめは緊張して上手く墨で書くことができませんでした。途中から時間も忘れるくらい集中して、写経をすることができました。日常生活では、なかなか味わうことができないひと時を、過ごすことができました。

次は、私が住む明日香村川原にある「川原寺」で写経を行ってみたいと思っています。このお寺は、飛鳥の三大寺に挙げられた大寺でした。飛鳥時代の女帝「斉明天皇」(皇極天皇の重祚)の飛鳥川原宮跡に、子の天智天皇が建てたお寺です。また、日本で初めて写経が行われた場所としても有名なお寺です。

「薬師寺」は、680年に天武天皇によって皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈願し発願され、697年に持統天皇の時代に完成しました。その後、平城遷都に伴い718年に飛鳥の藤原京から平城京に移されました。金堂、講堂などを中心に、東塔と西塔の2つの三重塔を配する構成は独特なもので、薬師寺式伽藍配置と呼ばれています。この華麗な伽藍も数次の火災にあって次々と焼失し、創建当時の姿を残すのは東塔のみです。現在は伽藍の復興が進められ奈良時代当時の姿にもどりつつあります。

せっかくなので、写経終了後に境内やその周辺を散策しました。久しぶりの「薬師寺」は、見違えるほどに伽藍の復興がなされているのに驚きました。そのなかでも、奈良時代当時の姿をとどめている東塔の三重塔は、素晴らしかったです。有名な水煙も今回、身近に見ることができました。

今回の国宝「東院堂」での「写経体験」は、古都「大和」ならではの貴重な体験でした!

 

                    

 

 

 

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