茨城県の「古墳探訪」シリーズも、いよいよ最終回となりました。前回は「茨城県の磯浜古墳群」を紹介しました。
今回は、茨城県では最大級の「愛宕山古墳」探訪(最終回)の様子を紹介したいと思います。
茨城県水戸市愛宕町にある「愛宕山古墳(あたごやまこふん)」は、前方後円墳で国の史跡に指定されています。5世紀初頭の築造と考えられていて、那珂川の西岸に展開する河岸丘上に立地する墳丘です。全長136.5mに達する大きな前方後円墳で、茨城県内では最大級の前方後円墳です。副葬遺物については、後円部墳頂および裾部から大形の円筒埴輪が発見されたことから、3~4列に及ぶ埴輪列が存することが推定されています。この古墳の被葬者は、古代「仲国」の初祖建借間命(たけかしまのみこと)の墓であると考えられています。
現在、後円部上には「愛宕神社」が鎮座しています。前方部には、菅原道真公を祭る祠があります。主軸線上に参道が前方部に続いており、石段が設けられ、後円部西側にも設けられています。築造当時の面影を充分に伝えてくれる古墳です。
古墳に上がって周囲を散策してみると、前方後円墳の形がよく残っているのがわかりました。周りは住宅地になっており、よく現在まで残っていたと感心しました。古代より、とても大切にされていたのでしょうね。また、この古墳の近くには幕末関係の史跡等があり「ロマンチック・ゾーン」として整備されています。半日位かけて、歴史散策してきました。
今回の茨城県の古墳探訪は、大和地域とは歴史的背景の違いもあって、色々と勉強になりました。また機会があれば、地図を片手に探しに行きたいと思っています!
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