奈良県橿原市城殿町(きどのちょう)には、国の特別史跡に指定された「本薬師寺跡」があり、現在は金堂跡と東西塔跡が土壇として残っています。
今年も歴史的遺産の「本薬師寺跡」周辺(橿原市城殿町)の水田に、約14,000株のホテイアオイを植え付けられました。今、すみれ色のホテイアオイの花を見ることができます。
今回は、すみれ色の花が見事な「本薬師寺跡のホテイアオイの花」を紹介したいと思います。
「本薬師寺跡」は、680年11月12日、鵜野皇后(後の持統天皇)が病に倒れました。天武天皇は皇后のために病気治癒を誓願し、薬師如来を本尊とする寺の建立を思い立ち、百人の僧を得度させました。これによって皇后の病気は平癒したといわれています。道ばたには、古びた案内板とその下に置かれた作家「黒岩重吾」の筆による、「大伴旅人」の万葉歌を刻んだ碑が置かれています。
●「忘れ草 我が紐に付く 香具山の 古りにし里を 忘れむがため」 (巻3-334)
「本薬師寺跡」の寺域は休耕田になっていて、「ホテイアオイ定植農園」とされています。橿原市では、農業施策の一環として、水田の持つ多面的な機能を利用して、景観形成作物栽培を推進し、やすらぎと潤いのある街づくりを展開しており、毎年約14,000株のホテイアオイを植えつけらています。近くの畝傍北小学校の2年生の子供たちや近所の農家の人たちと一緒に植え付けているそうです。
すみれ色の花が見事に水田に広がる「本薬師寺跡のホテイアオイの花」、なかなか見ごたえがありますよ!
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