奈良県高取町土佐町なみ一帯および市尾墓山古墳において、2019年10月1日(火) ~2019年10月31日(木) の期間に、「高取かかし祭り」が行われています。
今回は、第11回 「高取かかし祭り・2019」の様子を紹介したいと思います。
日本一の山城「高取城」の城下町として栄えた高取町は、昔からの町家が多く現存し、その当時の佇まいを残しています。明日香村のお隣の町で、古代では高取町の一部も飛鳥地域の範囲でした。この町並の佇まいをひとつのテーマパークに見立てて、開催されるイベントが「町家の案山子(かかし)めぐり」です。
城下町の風情が残る土佐街なみ一帯と、市尾墓山古墳周辺に、ユニークな案山子たちが並び、いたるところで案山子がお出迎えしてくれます。暮らしの一場面を切り取った自然な姿や、チコちゃんや渡辺直美、そして古代人をかたどったものなどさまざまです。いつも感心している案山子は、おばあちゃん二人が草取りをしている案山子です。つい本物と間違えそうなくらいリアルな案山子です。どこかユーモラスで、心温まる佇まいの案山子を巡りながら、秋の散策が楽しめますよ。
また昨年度から、「市尾墓山古墳」に古代人の案山子などが飾られていることです。今年は、残念ながらを「市尾墓山古墳」に飾られている案山子を見に行くことができませんでした。今回の写真は、祭り前に撮った物を紹介させていただきました。
「市尾墓山古墳」は、国指定史跡で長さが約70m、高さが10mの前方後円墳です墳丘は二段に築かれ、周濠と外提をあわせると全長100mの規模になります。
築造された時期は、出土遺物などから6世紀初めごろと考えられえます。古墳時代後期を代表する貴重な古墳で、当時この地域に権力をもった豪族が葬られていたと考えられます。とても綺麗に整備されていました。残念ながら、以前の自然災害のため墳丘部に支障があり、当分の間石室内部を窓越しから見学できなくなりました。
「高取かかし祭り」は、明日香村の稲渕で行われた「案山子祭り」とは、趣の違った町家の「案山子祭り」です。
秋の一日のんびりと、明日香村(稲渕)や高取町の「案山子」巡りをされてはいかがですか!
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