●父の状況。
今日は、腸ろうのチューブを取替える処置をした、とのこと。
体温が38℃と「微熱」がある。
明日、お昼頃に体温が下がれば、退院できる、とのこと。
前回、入院していた頃、MRSAに感染し、体温が下がらず、抗生物質を入れまくっていた事があった。
今回、同じ状況にならないことを祈るだけです。
●ところで、耳から外れにくいヘッドフォーン、いいかも。
ステレオミニヘッドホン(ブルー) HP-NX33-A
●11月9日(木)はいつものように仕事が終わっていった。
さて、家に着いたら、人気が無い。
メモが置いてある。
入院した、とのこと。
何で!!
分けが分からない。
介護の日誌を見てみる。(毎日の介護をノートに書いている。)
なんと、腸ろう(腸にチューブを取り付け、栄養分を流し込む事)のチューブが抜けかかっていたのを訪問看護士が見つけてくれて、主治医に相談の上、入院したとの事。
これは、私のせいかもしれない。
最近、寒くなってきたため、布団が重くなり、チューブの置き方がまずく、布団に押されてチューブが抜けかかったのかもしれない。
訪問看護士に感謝。
あわてて、病院へ行った。
母が、たいしたこと無い、というような顔をして、病室に座っていた。
チューブが月曜日にしか用意できないため、とりあえず、静静脈で点滴が出来るようにする処置をしている、とのことである。
チューブを取付ければ、すぐにでも退院できる予定だ、とのことである。
ここで、一安心。
という、一日の最後だった。
11月10日(金)
仕事は、この日も道路の冬支度であった。
この日は、ちょっとしたごみ拾いと、融雪剤の設置であった。
融雪剤って、塩なんですね。
知らなかった。
それと、「スノーポール」の伸ばし、をした。
USB 2.0/1.1対応 フラッシュメモリー「ToteBag M2」シリーズ ORANGE 512MB TB-M2/512O
●父の状況が、ここ2,3週間前から、のどを詰まらせることが増えてきた。
といっても、軽く背中をたたいてやると、おさまる。
どうも、寒いときがあるので、のどの調子が良くないのではないかと思う。
はたと、俺は父と同じDNAがあるから、体調は、父と共有している部分があるのではないのか、と思い立った。
私も、最近、のどが痛かったり、頭が痛かったり、あまり調子がいいほうではない。
これを参考に父のことを考えるといいのでは…
といって、どう対処すれば良いのか、具体策が考えられない。
でも、何とかこの冬を乗り切れば、あと何年かは一緒にいられそうだ。
使用目的は吸引のチューブを使い、洗った後、消毒するためである。
最初は、無水エタノールをエタノール8、純水2で割った物を使っていた。
無水エタノールは、いろいろと使い道がある。
その1:テープデッキのヘッドの消毒、いや、クリーニング
その2:スィッチの接点のクリーニング
その3:コネクターのクリーニング
その4:お酒代わり ってのは冗談。 でも、飲めるそうだ。
というように、金属部分のクリーニングに最適だ。
いつもの、音響操作に行くときは、必需品だ。
たいてい、カセットデッキのヘッドは、真っ黒(ちと大げさかも)に汚れているので、無水エタノールでクリーニングしてから使うようにしている。
オープンデッキのヘッドは、カセットよりも汚れている。
毎週の「日曜喫茶室」を録音するときは、必ずクリーニングしている。
こんな使い方をしていても、1ビンで数年は持つが、今回のプチ介護で使い始めたものだから、あっという間に少なくなってしまった。
で、今回の買出しになった。
最初は、無水エタノールを買うつもりだったが、値段を見て、はたと考えてしまった。
無水エタノールが約1500円、消毒用エタノールが約800円。
うーーむ、無水エタノールを水で割って使っても1.3倍くらいにしかならないが、値段は約2倍。
ということで、消毒用エタノールを選んだ。
よくみると、その横に、698円の消毒用エタノールがある。
なんじゃこれは……。
「消毒用エタノールIP」と書いてある。 ご丁寧に、「飲用不可」とも書いてある。
勝手に解釈すると、飲めないようにした分、なぜか安くできるのかなー。
当然、これに決定。
という、エタノールは飲めるのではないか、と言うお話。
介護とは関係ない話になってしまった……
●父が自宅に戻って、3ヶ月が過ぎ、4ヶ月目に入った。
5月28日からだから、正確には3ヶ月と4日になる。
病名は、進行性核上性麻痺。
聞いたこともないような病名ですね。
うまく説明できないので、
http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec06/ch091/ch091e.html
を参照してください。
手足、首は自分ではまったく動かせないため、定期的に寝返りを打たせる。
飲み込むことができないため、腸へチューブを入れ、栄養物はチューブを通して注入する。
一日のスケジュールは
1 7:00 体位変換(寝返りを打たせる)
朝食 白湯 20cc
栄養剤 200cc 約2時間半
2 10:00 お茶 70cc
白湯 20cc
薬 50cc
白湯 20cc
酢水 20cc を注入する。
吸痰(痰を吸い取る)
体位変換
体拭き、シャツ交換etc
吸痰
3 13:30 体位変換
陰部洗浄
吸痰
口腔ケア(口の中の洗浄)
昼のお茶 白湯 20cc
お茶 150cc
白湯 20cc
酢水 20cc を注入
4 16:30 体位変換
手足 石鹸浴
吸痰
口腔ケア
夕食 白湯 20cc
栄養剤 400cc
5 19:00 お茶 70cc
白湯 20cc
酢水 20cc を注入
6 22:00 体位変換
夜のお茶 お茶 150cc
酢水 20cc を注入
必要に応じて、オムツの取替え、尿の廃棄
といった具合。
2~4は、訪問看護で実施。
1、5、6は、私がやる。
以上は、平日のパターンで、土曜日は、2 のみ訪問看護で、後は私がやる。
日曜日は、全部私がやる。
やってみると、思ったより負担ではない。
しかし、時間に縛られるので、飲みに行こうと思うと、時間の調整が大変だ。
また、土日に出かけようと思っても出かけられない。
出かけられるのは、土曜日の午前中くらいである。
今まで、介護についてはまったく無知だったが、体験して少しわかったような気がしている。
そういう意味では、父に感謝?
看護婦さんたちは、よくやってくれる。
体力勝負である。
しかし、みんな一様に明るい人ばかりである。(から元気?ちがうちがう)
この看護婦さんたちはこれを見ているわけではないが、彼女たちには感謝している。
よく3ヶ月も出来たなーー、と思う。
あと何ヶ月出来るか…
出来なくなった時は、… 寂しくなる。
台風のせいでしょうか。
●今日も、コンピュータの講習に出かけた。
結構、教室には早く入る。
特に、今日はグラフィックアクセラレータについてちょっとした資料を見つけたので、これを読むために、いつもより数分早く入った。
ところが、教室に鍵がかかっておりは入れない。
職員室へ解除の依頼をして待つ事、10分くらい。
せっかく早く来たのにーー。
そこへ、同じ教室の受講生が来た。
いろいろ話していたら、元、看護士さん、と言う事である。
その人の話を聞いていると、夜勤はほとんど寝ていられない、看護士は早や死にをする、日勤でも夜10時頃にしか帰れない、給料は安い、へたをすると残業手当も当らない、などなど。
そういえば、私の父も自宅療養で、訪問の看護士が1日3回やってくる。
一度話をした事があった。
その人は、元は病院勤務だったが、今は訪問看護士をしている。
病院勤務と比べると、訪問の方がずーっと楽だ、と言う事であった。
でも、看護の内容を見ていると、凄く大変なように見える。
その人に言わすと、馴れだ、と言う事であったが、私にはとっても続かないなー、と思った。
父が入院中にも、看護士の作業を見ることがあったが、これも随分大変だったように思う。
我々家族でもしないような事をしてくれる。
まず、下の世話。
私は男だからかもしれないが、とてもできそうに無い。
とはいえ、土、日の看護士が来ないようなタイミングでうんちが出ていた事があったときは、どうしようかと思った。
母とふたりで、ああでもない、こうでもないと言いながらも、なんとか片付けた事があった。
看護士は、これを毎日、何人もの人をこなすわけだから、私には、絶えられない。
今日は、変な話になってしまった。
●父が、退院して2ヶ月ちょい。(5月27日に退院した。)
病名は、進行性核上性麻痺。(パーキンソン症候群 に分類?されるらしい)
で、この病気は特定疾患に指定されていて、治療方法が無い、ということである。
病院からは、熱もなくなり状態も安定しているので退院してはどうか、病院としてはこれ以上の治療は無い、本人も退院を強く希望していると思う(この時には、意思表示は全くできない状態であった)、ということで退院した。
自宅では、腸ろう(胃へは入れられなかった為)の処理、体位変換(寝返りを打てないので人手で右へ左へと状態を変える事)と吸痰(吸い込み器を使って喉の痰を吸い取る)をしなければならなくなった。
約2週間、病院で実習(要は、父に対して直接やってみる)をした。
腸ろうの処理と体位変換は大したことなかった。
ちと体力がいるが…(私は腰が弱いので、やり方に注意)
吸痰は喉の奥までしかできなかった。
本当は、肺の入り口までやらないといけない。
チューブを鼻から入れるのであるが、器官と食道の別れるところでうまくいかず、いまだに喉の奥止まりである。
肺炎になったらどうしよう、と一抹の不安がある。
平日は、朝5時頃に体位変換、7時30分頃に腸ろう開始。
後は、訪問看護任せである。
夕方、7時30分頃に腸ろう(夕食にあたる)の後処理、10時頃体位変換。
といった具合である。
ところが、土曜日になると、朝1回しか来てもらえず、後は全部自分達で処理する。
特定疾患の保証内容が、平日3回まで、土曜日は1回、日曜日は無、となっているようである。
後は、有料というわけである。
いろいろ勉強させてもらった。
まず、器具についてであるが、この消毒方法。
乾燥させてから、天日干しである。
消毒というと大げさに聞こえるが、これだけでできる。
また、腸ろうの後処理に酢水を必ず入れる。
これも、チューブの消毒だ、ということである。
参考までに、酢水は酢1に対して水3を混ぜたものである。
なぜか1対3のものが殺菌力が強いそうである。 不思議なものですね。
それから、お茶。
番茶が殺菌作用があり、良いそうである。(お茶のカテキンの効果か?)
結構、自宅でできるものである。
実は、自宅に戻ってからは、いささか太ったようである。
また、痰もほとんど出なくなった。
訪問看護の”ねえちゃん”と、不思議だねー、と顔を見合わせている。
で、今日は土曜日なので、日中の「昼のお茶」、「夕食」の開始が、いつもより増える。
こんなわけで、土日の外出はちょっと考えないと行けなくなってしまった。
今も、「昼のお茶」を処理してきたところである。
具体的に書くと、
まず、体位変換
体がこわばってしまっているのでわりと簡単である。
腰に手を回してひっくり返し、頭の位置を調整する。
この時に、腰に回した手の親指と小指を伸ばしてやると、
なぜかこちらの腰への負担が少ない。 これまた不思議ですねー。
次に、「昼のお茶」
(この言い方は私が適当につけた言い方で、
看護婦さんたちもそう言ってくれている。)
これがまた細かい。
まず、「白湯」を20cc入れる。
じつは、「白湯」を”はくとう”等と言っていたら、”さゆ”って言うのと、
教養の無さがばれてしまった。
入れるのは大型の注射器のようなもの(カテーテルチップ)で入れる。
次に「お茶」を50ccずつ3回入れる。
もう一度「白湯」を20cc
最後に「酢水」を20cc 入れて終り。
最初はもたもたして30分もかかっていたが、今は少し慣れて15分くらいでできるようになった。
明日は、フル介護である。