●癌性腹膜炎、手術後化学療法第5クール(トータル第9クール) 115日目。
10月25日(木) 仕事後、妻迎えに、実家へ行った。
元気の度合いは変わらず、よさそうだ。
帰りに一緒に夕食の買い物をした。
一緒に歩いてみると、やはり病人だなーー、という感じで歩くのが遅い。
戻ってきた時には、疲れた、と言っていた。
家で食事をしたが、食の量は少ない。
何だか、警戒しながら食べているように見える。
でも、久しぶりの我が家での食事で、ちょっとうれしそうだった。 のように見えた。
長男は26日(金)の昼ごろ帰って来た。
私は昼休みで、長男とメールのやり取りをしていた。
ところへ、いきなりのものすごい雨風。
友達の車で国道だが、山道を移動しているようだった。
めったなことは無いが、大丈夫かな、と思わず心配してしまった。
事故も無く、家に着いたようだった。
が、今度は私たちが大変なことになった。
8号線のトンネル北口で土砂崩れがある、という通報があるから確認をせよ、と道路維持からの連絡で、現場に向かった。
向かっているうちに、風雨は収まったので、大したことにはなっていないだろう、と仲間たちは言っていたが、私は初めてのことなので、現場に着くまでドキドキものだった。
着いてみると、土砂が3m程度の距離で1m程度道に出ていた。
カーブの内側なので、内輪差で自動車の後輪が路肩により気味になる。
自動車が来ないことを見計らいながら、道路上の土砂をスコップで排除した。
2時間ほど作業をしていると、排水のグレーチングが出てきて、あふれた水が吸い込まれていくようになった。
後は路肩までの土砂を排除して、仮復旧完了となった。
夢中で土砂を救い上げたのか、腰と足が痛くなってきた。
カッパを着ての作業だったので、中が汗でいっぱい、気持ち悪い感じである。
しばらく、じっとしていると、寒くなってきた。
そこへ、応援の仲間が管清掃車で駆けつけてくれた。
国道を横断している排水管を調べた結果、管清掃車では対応できない、ということだった。
完全復旧は今はできない。
道路維持へ相談したようで、完全復旧は月曜日に行うことになった。
そんなこんなで、もう午後4時になってしまった。
その日は、当社の40周年記念の式典が予定されている。
さっさと帰らないと、間に合わない。
…という、忙しない一日になってしまった。
式典の後のパーティで、大いにビールを飲んだのがうまかった。
という事で、妻と長男といっしょの夕食はできなかった。
27日(土)は、午後1時から仕事である。
仕事は、いつもは午後4時頃に終わるが、この日は強風と雨の影響か、大きな落下物があり、いつもより長引いてしまった。
長男は午後6時の高速バスで帰る予定で、これに間に合わせるのにひやひやものであったが、何とか間に合った。
さらに、近所で亡くなった人があり、午後7時からの通夜である。
これに間に合うかどうか、またしてもひやひやものであった。
時間的に余裕が無いのは、心臓に悪い。 疲れてしまった。
食事もそこそこに、寝てしまった。
今日(28日(日))は、近所の葬式と、従兄弟の49日忌明け。
葬式は、母親に任せたので、私は時間の余裕たっぷりで出かけた。 妻と一緒に。
お参りを済ませ、場所を変えて食事会。
妻は、何とか もっているようだが…
まる3日間、実家を離れて、いきなり、せわしい環境の中での生活。
案の定、夕方になって吐いてしまった。
原因は分からないが、たぶん、ストレスではないか、と思う。
もう、今は寝ている。
明日、実家へ戻ってもらう。
明日は、仕事が終わってから、妻とドライブ…
●癌性腹膜炎、手術後化学療法第5クール(トータル第9クール) 111日目。
10月20日(土) 午後、妻へ会いに、妻の実家へ行った。
ついでに、新米の入替えに行った。
何だか、とても元気そうだ。
体力は相変わらず無いが、気力が感じられる。
(今は、自動車の運転もできないほど体力が無い。)
妻いわく、病気だとは思わないことにした、という。
でも、ちょっと心配。
病気の進行具合が…
病院へ定期健診(毎月検診を受けている)に行った時、強気で痛み止めの薬をもらわなかったら、その日の夜、お腹が痛くて眠れなかったので、翌日慌ててもらいに行ったとか。
根拠の無い強気は失敗の元。(そんな事言えないが…)
もう少し、根拠を見据えて動いてもらいたい、と思うが…
さて、長男が金曜日の昼頃帰る、というので、妻に連絡すると、
「前日の木曜日に迎えに来てくれ」という。
大丈夫かな?、その体力で…
実は、この週末には、従兄弟の 49日法要がある。
それにも出る、というのである。
まる3日間、実家を離れて、いきなり、せわしい環境の中での生活になる。
体力が持つか、とても心配だ。
気力でもったとして、その後の経過が心配だ。
ストレスも、癌のお好みと聞いているから…
何事も無く、すごせますように…
●癌性腹膜炎、手術後化学療法第5クール(トータル第9クール) 93日目。
今日、午後、妻へ会いに、妻の実家へ行った。
お父さんがもみじの木を選定している。
木の剪定については、少しは分かるが、他の人にどうこう言えるほどではない。
私には、ちょっとヘンな剪定、と思ったが、言葉を飲込んだ。
軽く挨拶をして、家に上がりこんだ。
妻が出てきた。 足取りが少し重いような感じだった。
食事はあまり順調ではないようだ。
話を聞くと、よく吐いている、とのこと。 体重は、測ってはいないが、増えている感じはしない、という。
食生活を変えたいが、食材を買いにいく元気がない、どうにもならない。
じゃあ、今、買いに行くか?、と言うと、
体力に自信がないという感じで、行かない、と答えた。
鳥八の手羽先が食べたい、と言っていた。
来週は、新米を保管する作業がある。
この時に、持って来てやろう。
今しかない…
●祭りは10/7(日)の17:00に終わった。
心配していた、演芸は大好評だった。
私は、ただ、マツケンサンバのDVDを再生しただけだった。
踊りが良かったのはもちろんだが、以外にライブ盤を再生したのが輪をかけたようだった。
マツケンの声が、踊っている主役の声に近かったのだ。
それも、大音響(方チャンネル300Wで左右合わせて600W)で再生したので聴衆が音に飲込まれた、と言ってもいいような感じだった。
誰も、そんなことは思ってもいないようだが…。
私だけの自己満足にしておこう。
さて、10/8(月)に妻の顔を見に出かけた。
正直、体が疲れきって動くのが億劫だったが…
ついても誰も出てこない。
「こんにちは」と玄関に立つと、お母さんがびっくりしたような、うれしそうな顔をして、妻を呼びに行った。
妻が出てきた。
「お久しぶり」と少しうれしそうな顔。
体調がいまいち良くなっていない事をうかがわせた。
聞いてみると、体重が増えていないようだ。
何回か、食べたものを吐いた、と言っていた。
一緒に昼食をとった後、特に話すこともなく、私は疲れて眠ってしまった。
妻は、横で一緒に寝ていたようだ。
他にする事もなく3時間一緒に過ごした。
変なもので、横にいるだけでちょっとした安らぎがあった。