先ほど、師匠に本日の幌屋さんとの調整結果を報告いたしました。『ご苦労、後は任せなさい』と頼もしい返事を頂戴しました。ここまで3年かかりました。もうさすがに皆さんのご使用中の幌も限界という方々が多くなっていると思います。あの岐阜県の〇〇スペース社の方、まだ覚えておられるでしょうかね私の事を。何事も諦めず、諦めずに色々と考え続け、失敗と挫折を繰り返し続けると、そこに道はひらけ、その先が繋がってしまうんです。やりたいことの絵が描ければ、それはもう実現可能なことになるんですね。実に不思議な事です。
今、かつてジープを生産していたM社は、在庫管理が困難なことや効率化を優先するあまり、三菱ジープの部品在庫と大切な財産であるお客様を切り捨て続けています。時々、あの安井代議士先生が、各会計年度のメーカー在庫処分の時に、三菱部販から大量の部品を購入されていました。今もそうされているのかは定かではありません。M社社員の中に、背中にM社の大紋を背負って仕事をやっているという自覚が残っているのであれば、これまでに技術と信頼のあったM社は、例え社内から反発を食らおうが、予算を確保し『三菱ジープ』を生産・販売したメーカーとして、再度まで日本のユーザーの面倒を見なければ恥ずかしいと思います。
さてさて、本題に戻りましょう。次の勝負どころは、今月9月です。師匠の会社は、パノラマトップを装着した車両を幌屋さんのもとに届け、幌屋さんは当方から提示したポンチ絵をもとに、実車から正確な寸法を測定し生産用の図面(専用の型)を起こされます。使用する幌生地は、自衛隊が次世代幌生地として既に一部採用を開始している『エステル帆布』というEV帆布10号同様の化学繊維を使用したものとなります。手触り、厚さ、色は、EV帆布と区別がつきません。この生地の採用は、幌屋さんにお任せいたしました。
次に、採用するロイドについてですが、現時点採用を予定している米国のヨット向け超高級ロイドからワンランクスペックを下げることを検討しています。ずばり、各窓のサイズをJ55並みに大きくしてしまったからであります。この部分でコストアップを調整することと致します。
本日の最終打ち合わせで、幌屋さんの頭の中には完成形の幌の絵が描けたようです。もうあとは細かくはお願いすることはやめます。彼らの日本人幌職人としての腕を信用します。
このポンチ絵は、あくまで参考情報です。おそらくこの窓のロイド部分は一回り小ぶりなものになると思います。但し、もうパッチンホックに悩まされることはなくなります。
★三菱ジープ互助会★
代表発起人J57改@日野市
当方へのアクセスは、jeep-gojyokai@crux.ocn.ne.jp まで