∥9月の文化講座は「吸血鬼は存在するか」でした∥
9月20日午後1時から、ルーテル会館で栗原成郎東大名誉教授による文化講座「吸血鬼は存在するか」がありました。教会員や北大OBの研究者など合わせて26名の参加。
本格的な秋の始まりを思わせる気温の低い日でしたが、聴き入る人々は静かにも熱く燃え、ルーマニアの民間伝承事例から説き起こす栗原名誉教授の講義に、学生時代を思い出してか胸が高鳴る様子。
ルターの雷体験の衝撃の意味が、ゲルマン伝承の考察から語られて“目からうろこ”でした。ことほどさように、ヨーロッパの古層に深く堆積する民族固有のあるいは共通の民間伝承と、キリスト教を受容する段階で起きたせめぎあい、そして解放と抑圧が事例を通して浮かび上がりました。
この知的好奇心に満ちた「おためし文化講座」は年内にもいくつかプランを持っています。また来年から本格的にさまざまな分野のシリーズを始めたいと計画しています。順にお知らせしていきますので、乞うご期待!