無線脳の視点

無線関係のモノ・ヒトに毒された日常を地味に書いてみる。

ラジコンの改造 (ミニッツ Mini-z のFET交換)

2010年06月19日 | 日記
自分にとってラジコンと言えば、大変お高級~なおもちゃで、お金持ちのおぼっちゃましか買ってもらえないシロモノの代名詞だった訳だけど、今や数千円とかあれば買えちゃう時代。しかも大変な高性能でありやたら小さい!いろんな機能が付いていろいろ制御出来るとなると、もうおもちゃと呼ぶには申し訳ないぐらいだ。

私の身近な人がミニッツ(Mini-z)と呼ばれるラジコンカーを所有していて、いろいろ話を聞いていくと「内部のFETを交換するとラジコンが速くなるらしい」という。部品買って交換するだけなら手伝ってみようかと思い、ちょうど週末に秋葉原へジャンク漁りをしにいくという仲間がいたので部品の調達を依頼した。改造に必要なこの部品、SOP8規格でNchとPchが一緒に入ったMOS-FET、型番はSP8M4ってやつだ。



本体を開けると制御基盤が登場、もはやこれはおもちゃとは呼べないぐらいの集積度だ。交換対象は2つ並んだFET。とりあえずハンダを盛ってペロっと剥がし、1個(写真右)を交換してみる。



旧部品 Renesas(?) HAT3010
新部品 Rohm SP8M4

SP8M4に交換すると、(FETの特性的には大して変わらないと思うんだけど)パワーアップするだとか何かしらの効き目があるとかいう評判なので、調子に乗ってどっかのサイトにある画像を参考に2個積みもしてみる。(これにどれだけの意味があるかは正直なところ分からないけど、話のネタってことで)



電圧と電流が可変出来る実験用電源で動作確認をしてみたら、前進・後退は普通に出来ていたので部品交換自体は成功なのだけど、単純にモーターを速く回したい(トルクだなんだ考えたら速く走らせられるかは別かな)と思うなら、単純に電源電圧を高くした方が、明らかに回転数が違う。電圧だけで考えれば使う電池で電圧が違うのだから、ニッケル水素電池(4本4.8V)<アルカリ電池(4本6.0V)<オキシライド電池(4本約6.4V) の順に使ってみると良いかも。
(持ち主によると、"LiFe"・"リフェ"とかいうこのラジコン専用の電池があるんだそうで)

ラジコンカーそのもので自分が遊ぶかどうかは別として、実験しないことには良いの悪いのの評価はできない。実験用電源の電流計を見ると、ゼロ→スロットル最大の突入電流で2Aを超えるのに、スロットル最大を持続させると電流が400mAぐらいで落ち着く。ということは、FET交換の効果が見えるとするなら、負荷をかけたときの部品自体の特性(内部抵抗)の差がモノを言う(はず)。もしも実験してみるなら、FET交換の前後はもちろん、入力電源電圧ごと・タイヤやホイールの種別ごとにゼロスタート時の回転数を取ってグラフ書くとかすると差が見えてくる・・・かな。

文中にもにじませてあるとおり、この部品交換にあたっては今の段階では、ものすごぉ~く懐疑的に見ている自分が居るのは確か。ぶっちゃけ、現段階ではFETそのものの特性(内部抵抗や最大値なんか)を気にするよりも、まず投入電圧を上げてみるとか、電池と電池ホルダの接触抵抗の改善、駆動系の各配線類を太く短くするというほうがまだ良いんでないかなという判断をしている。ここまで来ると、一部のオーディオマニアのように「配線は無酸素銅、コネクタは金」とかナントカという話に行きそうだ。

無線脳的な部分で言うと、何に驚いたかってこのラジコン、制御に使っているのが今までみたいに27MHz帯とか40MHz帯でないんだよ、2.4GHz帯を使って制御してるのがすごいわ。


2010/6/24 追記
ショップ併設の時間貸しコースでの試験走行に出向き、FET交換後の走りを持ち主に確かめてもらった。持ち主曰く、

 「かわんない!」「よくわかんない!」

だそうです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿