無線脳の視点

無線関係のモノ・ヒトに毒された日常を地味に書いてみる。

エーオーアール(AOR)製のアンテナ A505F の特性を見てみる

2018年10月09日 | アンテナ
かねてより、エーオーアール製の A505Fという、消防救急デジタル無線受令機 AR-F100 , AR-F400 用のオプションとして販売しているアンテナが気になっていた。
気になっていた点は、150MHz帯,270MHz帯,351MHz帯,466MHz帯というマニアにとってはかなり美味しい(笑)周波数帯をカバーしているというところ。(ただし受信専用)
エーオーアールダイレクトという AOR 直販サイトでも売っていたので、「これはちょっと試してみなくてはいかんだろう」という衝動に駆られて、イタズラしてみることにした。


これがその美味しい周波数帯いいとこ取りの A505F アンテナの勇姿である。
ぱっと見は何の変哲も無いアマチュア無線用のアンテナって感じだ。

で、イタズラするにあたり、本来なら車上なり通常使用の状態でやるべき所なのだが、与えられた条件が良くなく、木製の手すりに載せた日本アンテナ製のマグネット基台に当該アンテナを取り付けた状態のまま計測することに。
なお、使用したアンテナアナライザーは、Rigexpert製 AA1000 である。
本来ならクルマのボディアースが効いているという前提なのだが、今回の評価はその辺をさっ引いて性能を妄想していただこう。



左からセンター周波数が154MHz、274MHz、351MHz、466MHzという順である。
私の経験上、「VSWRが2.0以下は実用の範囲内である」という判断の下に表示された特性を考えてみると、受信用アンテナとして使うには合格点を与えることが出来る。もちろん、カタログ上の謳い文句から考えても合格範囲のようだ。
メインが消防救急デジタル無線を受信するためのアンテナというだけあって、273-275MHz帯の特性はさすが専用!というお見事なもの。
アースが効いていないこの状態で使うと、144/430MHz帯のアマチュア無線用、デジタル簡易無線登録局用にバッチリ使えそうじゃん?!という妄想が膨らむところだが、この A505F というアンテナはあくまでも受信用として売られているものであるため、今回の検証はここまで。
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