眇めオヤジの独り言

初老で始めたブログも、寄る人もないまま、いつしか定年を迎えた。
あいもかわらず、気ままに書き連ねていく。

システム管理者の眠れない夜

2007-06-16 | 読んだ本
時たま買う雑誌で読んだ覚えがあるんですが、BOの単Cで見かけました。
ぱらぱら読んで意外や意外、NTでの管理の話だったのですね。
システム管理と言えば、UNIXとばかり思っていました。
そう言えば、雑誌もWINの本だったんだから当たり前か。

正続並んでいましたが、正編はNTと95の話だったので、さすがにパス。
続編は昨年出たばっかりだったんですね。
管理の参考にしようと思ったんですが、ここ10年の日本の変化を実感させられる内容でした。

続編を読んでから、改訂版正編も買いましたので、続けて感想を書きましょう。
IT企業ではなく、従来の製造業の会社でPCを導入した苦労話です。
95が出る以前に、NT3.5を導入して、毎年100台ずつPCをリースして増加させています。
4、5年のリース契約ですから、社員400人ちょっとの会社でしょうか。
クライアントは、始めはMSDOSを用いていたようです。

そのうちにクライアントをすべてNT4.0に固定させて、Officeのバージョンも97に統一させます。
95,98、Meは導入しなかったようですけど、95の話は出てきますので、例外的に入れたようです。
当初はPC無知、次第にPCおたくの社員が勝手に持ち込んだ周辺機器やアプリに苦労する姿が描かれています。
NTは長い間現役として使われていたことがわかりますし、2K問題、ITブームでてんてこ舞いしたこともなつかしいですね。

よくぞまあ、NTのシステムでこれだけ安定させて運営していたなと感心するばかりです。
旧式のハード,ソフトを社員からの不満を抑えながら再利用していますが、会社側もシステム管理にはある程度の理解があったようです。
ただ、職務に忠実なあまり、本業の職員との軋轢は耐えなかったようです。
読んでいてもはらはらするのですが、ITブーム後の不況によるリストラで、やはり自ら退職しています。
しかし、再就職せずに大学院に在籍しているのは、この本の印税のおかげなのかもしれません。

1990年代には、時代にちょっと先駆け、ぴったりあった人材だったのですが、WebシステムやUNIX系は不得手のようで、2000年以降の時代の変化についていけなかったように感じます。
どんな仕事でも起こることなのですが、世渡りがうまくないと会社の中での居場所がなくなってしまいますね。

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