眇めオヤジの独り言

初老で始めたブログも、寄る人もないまま、いつしか定年を迎えた。
あいもかわらず、気ままに書き連ねていく。

鉄人28号

2007-12-09 | 読んだ本
原作完全版というのを、数冊買ってみました。
ぼくは鉄人、アトム世代なのですが、子どもの頃からずっととまどいがありました。
それは、テレビで放映されたストーリーが漫画で読めないということです。

アトムの放映もあったので、連載されている「少年」という漫画雑誌を買ってもらえることになりました。
しばらくすると、アトムや鉄人のそれまでの漫画をまとめた単行本も出版されました。
アトムの単行本では、確かにテレビに放映された話が出てきます。
ところが、鉄人はいくら単行本を重ねても、テレビでのストーリーは出てこないのです。

テレビの鉄人は切れ間なくストーリーが続きます。
クロロフォルムとか、シャネルファイブとかの悪人の名前が、耳に残っています。
また、鉄人の操縦機も敵に渡ったりして、どきどきはらはらの展開です。

最後の頃の単行本に、ちょこっとありましたが、ついに鉄人の誕生そして初期のストーリーはありませんでした。
そのうちに、鉄人のテレビ放映も終わり、雑誌連載も終了しました。
30歳前後のころでしょうか、鉄人初期の漫画を集めた文庫本が発売されました。
ダイジェスト版でしたが、子どもの頃のわだかまりがやっと取れて、納得したのを覚えています。

今回の原作完全版ですが、2年程前発売されたことは知っていました。
最近、漫画の新刊本を買うことは全くなくなっていたので、そのまま失念していました。
それが、ブックオフで全冊揃っていたのを見つけたのです。
とりあえず、最初の数冊のみ買ってみました。
子どもの頃の、なつかしい記憶が戻ってきます。

冷静に見ると、今の基準からは稚拙な漫画で、展開も子どもじみています。
しかし、武器として作られたロボットが、操縦機一つで破壊しまくる怪物になったり、正義の味方になったりするというのは、今でも斬新なモチーフです。
新しく映画化もされたいるようなので、さがしてみようかと思っています。

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