眇めオヤジの独り言

初老で始めたブログも、寄る人もないまま、いつしか定年を迎えた。
あいもかわらず、気ままに書き連ねていく。

年金破綻

2009-05-02 | 時事
最近の厚労省の試算では、今のマイナス成長が続けば2030年には年金が破綻するということです。
原因はいくつかありますが、破綻が予想される事態になっただけでも、自民党に政権担当能力がないと言えるでしょう。

本来は、自分と企業が支払った積み立て金は、自分の老後のために確保されなければなりません。
それを、現役世代が高齢者を支えると、次の世代が前の世代に支払うと言う、選挙の票になる高齢層が非常に得をする制度にしました。
この制度は、常に経済が成長し、人口がピラミッド型に増加するモデルのみに成り立つものです。

団塊の世代をピークに逆ピラミッドになった人口分布、バブルを境にマイナス成長に陥った経済、今の年金制度が破綻するのは容易に予想されることです。
それに拍車をかけたのが、年金の無駄遣いと支払い情報もれです。

多額の年金を使った建物は、主にバブル後に建てられたものです。
政府自民党と官僚たちは、年金を自分たちの自由になる金として、経済対策の錦旗の下にじゃぶじゃぶ使ったのです。
また、株などへの投資も、株価の下支えという目的を間違った運用を繰り返してきました。

加えて、若い世代が年金の支払いを拒否し始めました。
平成15年から利率を変える改正があり、自分の支払った年金がペイしないようになったのでは、無理もないことです。
私の世代では、平均年齢まで生き抜いてようやくペイする計算になります。
このような運用がすべての世代であれば、破綻することは考えられません。
いかに団塊世代より前の世代が優遇されていたかが、逆にわかります。

頭がいいと言われる官僚ですが、こうした事態になることは、普通の頭を持っていればすぐにわかることです。
自民党は官僚出身の政治家が多く、莫大な時間を政策に費やしていますが、このような破滅的な政策が少なくありません。
とはいっても、こうした政治家を選出しているのは国民なんですから、もっと真剣に選挙に参加しなければいけないですね。

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