眇めオヤジの独り言

初老で始めたブログも、寄る人もないまま、いつしか定年を迎えた。
あいもかわらず、気ままに書き連ねていく。

東京医大不正入試が、大きな事件になってきました。

2018-08-02 | 時事
私立医学部の不正入学は、今に始まったことではなく、
10年前までは、ほとんどの私立大学で行われていたことです。
僕の受験のころは、私立医大に入るには、学力よりも親の財力や地位が必要でした。
下位の大学では、偏差値は50あるかないかだったのです。

医師国家試験が難しく、大学別の合格率が大きく開くようになって、
文部省の指導から、学費を下げて、学力のある受験生を合格させるようになりました。
その結果、すべての私立医学部の偏差値が上がりました。

かつてのトレンディドラマでは、金持ちの子女が医学部の学生で登場したものです。
もちろん、学力がなく、ドロップアウトするのが通例でした。
医者にかかるには、出身校を知っていなければ、命にかかわるというのが
常識でした。

高給官僚の息子が、不正入学したというだけなら、さほど大きな事件ではなかったでしょう。
官僚の親が、大学側に金を渡して、入学を頼んだのであれば、犯罪にもなりません。
ところが、東京医大では、金を受け取る代わりに、大学の名声のため文部科学省のお墨付きを求めたのです。

これだけなら、受託収賄に問うのは難しいのですが、お墨付きの認定には、数千万円がついてきます。
大学にとっては、足るに足らない金だったでしょう。
しかし、これが受託収賄とみなされる結果となりました。

文部科学省の汚職の当事者は、これだけにとどまらず、トップの事務次官、
しかも、現並びに前も接待を受けていたということです。
非常に大きな汚職事件になってきました。
担当大臣にも、当然責任は及びますが、これも安倍内閣は逃げ切れるつもりでしょう。

東京医大にとってさらに悪いことに、入試点数の操作が明るみになってきました。
女性の点数を下げて、合格をさせない操作をしていたようです。
これは、完全に女性差別で、憲法に反します。
大学は民間ですが、国から巨額の補助金を受けています。

今後、補助金を全く受け取られなくなるばかりか、入試で女性差別をした年から、国から返金を求められるでしょう。
さらに、受験した女子学生からは、慰謝料請求の訴訟も当然起こるでしょう。
サラ金の過払いと同じように、弁護士が被害者をまとめれば、簡単に裁判にできます。

報道の通りならば、東京医大は存続の危機になりそうですね。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。