実はドラマはほとんど見ないので、鎌倉殿の13人も芸能ニュースで読むくらいです。
血なまぐさい話を、三谷幸喜がコミカルに演出しているようですね。
たまたま13人なのか、キリスト教の13という数字を意識したのか、どうでもいいことですが、
この物語は、アガサー・クリスティの「そして誰もいなくなった」が、三谷の頭にあったような気がします。
さらに、一人また一人と、総括されていくのは、連合赤軍の一連の事件も思い起こします。
日本では、闘争の末に権力をにぎった者たちが殺しあう歴史を繰り返しています。
近くでは、明治維新がありますが、教科書ではあまり詳しく書きません。
現在の日本では、そんな殺しあうほどの権力争いはありませんが、ジャニーズの紛争は、鎌倉殿そっくりの展開をしています。
ジャニーズの利権をめぐって、まず有力なマネージャーとともに、スマップの3人が葬られました。
さらに、成長の礎となった、近藤、少年隊の追い出しに成功しました。
ジャニーさんが源氏とすれば、姉とその娘は北条に当たります。
危険を察した嵐は、出家、もとい活動休止を選びます。
第1世代が亡くなり、娘の天下となり、目障りになってきたのが、副社長の滝沢です。
彼は、ジャニーズジュニアの定年制を決めたりとして、多数の所属タレントを切ってきました。
スマップのマネージャの追い出しと同様に、彼が育てたグループを、社長を務める子会社から取り上げるなどして、追い出しを図ったようです。
滝沢は、ジャニー亡き後、裏方として会社を盛り上げたのですが、凄腕過ぎたのが命取りになりました。
かくして、ジャーニーズ経営陣に残るのは、井の原の様なイエスマンだけになってきます。
このへんは、鎌倉殿と言うより、先日の中国の権力闘争を彷彿させますね。
滝沢は、スマップの3人が辞める時に、ahoと言い放ちました。
その言葉が、ブーメランとして、彼に戻ってきます。
先輩に対して非情の上に、あまりに世間知らずすぎて、同情は感じることはできません。
ショービジネスの才能があるようなので、また表舞台に復帰を試みるでしょうけど、その時に立ちはだかるのがジャニーズです。
辞めて独立するのは、確かにahoとは言いえていますね。