眇めオヤジの独り言

初老で始めたブログも、寄る人もないまま、いつしか定年を迎えた。
あいもかわらず、気ままに書き連ねていく。

仏像展-前

2006-11-23 | 紀行、歴史
東京国立博物館の仏像展に行って来ました。平日だと言うのにすごい人ごみで、お昼頃行ってしまったので、音楽ホールのレストランは長蛇の列、しかたなく博物館内で食べようと思いましたが、穴場の法隆寺館のレストランにも人が並んでおり、食事はあきらめました。
NHKの日曜美術館で放映したところによると、一本彫りの仏像のみを集めた特別展です。仏像と言えば、金属製、乾漆象などがあり、木製と言えば寄木造が主流でしょう。初期はともかく、一本作りにこだわるには、その彫られた木にこだわりがあったようです。つまり、その地方の神木、もともと霊が宿っているとされた木材に彫刻したことが多かったようです。
入ってすぐには、奈良時代に輸入されてきた小型の仏像が並べられています。その緻密さには息を呑みます。美術品そのもので、貴族が個人で崇めていたものなのでしょうか。中に入っていくにつれ、仏像は大型化していきますが、やや精細さを欠くようになります。日本人の仏師が製作するようになったのです。
やがて、部屋の真中にスポットライトをいくつも浴びた像が現れます。国宝十一面観音菩薩立像です。その大きさ、美しさ、慄然さは、形容できません。これが、京都ではなく、滋賀県の寺に奉られていたことに、また驚きました。

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