眇めオヤジの独り言

初老で始めたブログも、寄る人もないまま、いつしか定年を迎えた。
あいもかわらず、気ままに書き連ねていく。

年金貴族

2011-10-23 | Weblog
休日の近郊に向かうJRの中距離列車でのことです。
ボックス席に、白髪の70歳代と思える二人組が向かい合わせで座っていました。
朝っぱらから、酒を片手に軽い宴会気分のようです。

大きな声で話しているので、聞きたくもないのですが聞こえてきます。
水没したホンダの車がどうしたとか言っています。
どうやら水害にあったタイのことを話しているようです。
低い場所に工業団地を作ったとか、現地に詳しそうです。
商社勤めでもしていたのでしょうか。

そのうちに話が変わって、年金のことを話し始めました。
自分たちはいい思いをしているが、これからの連中はざまあないなど
高笑いしています。
聞いていて不愉快になってきました。

年金に世代間格差があるのはよく知られています。
団塊の世代を緩衝帯とすると、その前の世代は払った額以上に
もらえて、リタイヤした後も、使うのに困るくらいの年金があります。
公的年金でも30万以上、それに企業年金を加えると、子育て世代の平均ぐらい
の年収になりそうです。

この年金を片手に、ゴルフに旅行にと遊び歩いている姿を、本当によく見かけます。
この年金の出所は、よく知られているように今の現役世代の
汗水たらして働いた給与からの天引きです。
企業年金の利率(東京電力で6%!)の出所も、結局その会社の利益の
上前をはねているだけです(東京電力は、利用者)。

かたや現役世代は、年金額が減少するばかりでなく、支給開始の時期が65歳はおろか
68歳が検討されています。
今の民主党政権では、強引に推し進めていくのでしょうが、世代間の不公平は
耐えられないほど拡大します。
まず今の50歳から、自分と会社から押収された年金税を、取り戻すことが
できるには、85歳ぐらいまで生きなくてはならなくなるでしょう。

平均寿命をはるかに超えなければ、積み立てた金が戻ってこないということは、
すでに保険という仕組みが成り立たなくなることを意味しています。
ばかな政治家の言いなりにならずに、もっと怒ったほうがいいですね。

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