小朝、泰葉の離婚会見

突然の離婚と、奇抜な会見で話題を呼んでいます。
例によって、妻からのリストラ離婚だというワンパターンのこり固まった女性コメンテーターがしゃしゃり出ています。
金屏風と弟二人を従えての会見は、そんなありきたりのものではありません。

会見から、なんとなく背景が見えてきました。
三平の血は、息子より娘に強く受け継がれているように思えます。
弟こぶ平が名跡正蔵を継ぎ、さらに末弟のいっ平が父の三平を継ぐ。
そうした中、夫の裏方で甘んじていることに耐えられなくなったのでしょう。
今年になって、小朝とテレビ出演したのに手ごたえも感じていたようです。

離婚会見で、夫や弟たちでなく、自分自身が一番脚光を浴びる晴れ舞台に、金屏風はなくてはならないものだったのです。
決めの謎解きの言葉も用意して、唖然とする男達を尻目に独演会は盛り上がりました。
まさに三平の再来です。

弟たちが連席したのは、海老名家と小朝との不仲説を打ち消すためだけでなく、自分が弟たちを従えているというパフォーマンスでもあったのです。
小朝は、三平亡き後の海老名家をこぶ平とともに支えました。
今後も支えるとのことですが、いっ平の三平襲名を機会に離れざるを得なくなるでしょう。

小朝にも落語家としての妻への厳しさがあったと言及していますが、泰葉のほうが結婚には積極的だったようにバラエティでは言っていました。
ただ、それは父三平の小朝への評価を聞いてのことだったようです。
小朝と結婚すれば、父に誉められ祝福される、そうした影響が大きかったのでしょう。

弟が、偉大な父三平の名を継ぐことで、ようやく父から開放されるとともに、自分も裏方でない舞台で勝負したいという気が起きたのでしょう。
率直に言って、小朝への甘え以外ではありませんが、小朝にしても完全に海老名家の呪縛から逃れられます。
長い目で見れば、むしろ小朝にとってプラスになるのではないでしょうか？