眇めオヤジの独り言

初老で始めたブログも、寄る人もないまま、いつしか定年を迎えた。
あいもかわらず、気ままに書き連ねていく。

明日香

2007-02-17 | 紀行、歴史
昨年、高校の修学旅行以来に明日香村まで行ってきました。
関西に行くたびに行こう行こうと思っていたのですが、行きそびれていました。
大阪や京都からは、けっこう距離のあるんですね。

歴史の中心になったのは、大化の改新まで、その後は全く歴史から忘れられ、昭和になっても奈良の寒村に過ぎなかったようです。
田畑から、古い時代の石像が発見されても、個人の所有になったり、東京の博物館まで運ばれてしまっていました。
国立博物館には、頻繁に訪れた時期もあるのですが、庭になにげなく置かれていた石像が,飛鳥の本物の出土品とは知りませんでした。

イメージよりはかなり整備されていましたが、それでもなお素朴さの残る土地です。
お目当ては,石の遺跡です。
カビだらけになってしまった装飾古墳もありますが、実物は見られないので行きませんでした。

有名な酒船石や猿石、亀石、2面顔像、石舞台や宮殿跡,廃寺、それに飛鳥大仏を回りました。
飛鳥大仏は、法隆寺の国宝釈迦三尊と瓜二つですね。
それもそのはず作者は同一と言うことですから。
狭いお堂に入れられ,修復の姿が痛ましいですが、仏教が入ってすぐ作られたということには驚きます。

飛鳥寺は,元の名が法興寺で奈良の元興寺につながる日本最古の寺です。
川原寺、橘寺といい、飛鳥の寺院は由緒あるのですが、ほんとうにひっそりとしています。
辺境の地と言うだけでなく、古代よりずっと蘇我氏が逆臣とされていたことにも原因があるのかもしれません。

飛鳥寺には、寺から見た風景が百済の土地に似ているとの説明もありました。
蘇我氏も,百済帰化人の末裔と言う説が有力です。

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