眇めオヤジの独り言

初老で始めたブログも、寄る人もないまま、いつしか定年を迎えた。
あいもかわらず、気ままに書き連ねていく。

監督の力が大きいなでしこ

2011-07-20 | Weblog
ついにアメリカまで破って、優勝してしまいました。
帰国後の記者会見を見ていて、監督の力が非常に寄与したとわかりました。
もちろん、選手たちの技術も、これが女子かとびっくりするほどでしたが、
選手たちをまとめ上げた監督がすごい。

会見では、選手たちは、沢と数人をのぞいて、精神的にはその辺の
ごろごろしている女の子たちにすぎませんでした。
試合で彼女たちを引っ張っていたのが沢ですが、戦略,メンタルを
統率していたのが監督です。

男勝りのFW沢を、守備的なMFであるボランチとして、司令塔にしたのが見事に
はまりました。
沢は得点王になりましたが、その得点は予選リーグのハットトリックと、
準決勝、決勝のみです。
準決勝は自らのミスを帳消しにするため、決勝は時間がないところでの
どうしてもゴールが必要な場面でした。
つまり、司令塔としての裏役に徹し、いざというときだけエースとなったのです。

天性のFWである沢に、守備的役目をさせた監督,その役割を黙々とこなした沢、
どちらも見事というしかありません。
この背景には、沢でなくてもゴールできる得点力もありました。

日本選手のゴールシーンを見ると、かなりシュート練習はしていたと思います。
他のチームは、FW以外にはシュート練習はさせていないのではないでしょうか?
最後PK戦になったときに笑いが出ていたと指摘されていましたが、
PK戦は勝てると踏んでいたはずです。
最後に決めた熊谷のPKなど、GKはまったく取れない位置へ、ためらいなく
蹴っていました。
男だったら、失敗することを恐れて蹴りこめないコースです。

さらにじみですが、スウェーデン戦でのロスタイムでの相手陣内での
時間のつぶし方、アメリカ戦での決定機でのレッドをもらったDF、
サッカーを知り抜いた戦い方です。
サッカーの盛んな国では、本当に日本の戦い方にひきつけられたのではないでしょうか。

記者会見では、その監督のすごさをまったくわかっていない選手の発言が
目立っていました。
沢をしっかり押さえていれば、後はモチベーションを与えリラックスさせればいいという
監督の女子選手操縦術が、見事にはまったのが見て取れます。
本当に、名監督がいて良かったですね。


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