高学歴集団暴行事件の代償

東大や医学部の学生、医師の集団強姦猥褻事件が相次ぎました。
確かに、自分の20代を顧みれば、高学歴であっても性欲に負けることがあるのはわかります。
しかし、一時の気迷いでなく、集団でけだものになれば、その対価は大きくなります。

東大の事件では、有罪判決を受けた後に、大学が退学処分を下しました。
被害女性は、和解の条件として、自主退学を望んだという記事もありました。
学部学生にとって、東大卒という肩書はどうしても得たいものだったでしょう。
しかし、大学院生であれば、さほど大きなものではありません。
修士課程は2年ですから、やり直せばいいだけのことでした。

有罪判決と国立大学退学処分は、大学院性であっても一生ついてまわります。
自主退学で和解できるものなら、そのほうがずっと浅い傷で済みました。
和解にならなくても、裁判の前に退学はすべきだったと思います。

この事件当事者たちは、特定の講座に所属していました。
教授の責任を問うのは難しいですが、講座をこのまま持続することが認められるか、注目されます。

医者と医学部の学生の事件が、千葉大と東邦大で立て続けに起こりました。
医学部の学生は特殊で、有罪判決で刑を受ければ、医者にはなれません。
医師国家試験は、前科がないことが受験資格になりますからね。
当然、大学も退学処分になるでしょう。

二つの事件とも研修医が絡んでいますが、彼らはどうなるでしょうか。
すでに医師になっていますから、その資格は維持できるようにも思えます。
学生と比べ、ずいぶん不公平ですね。

しかし、医師には医道審議会というものがあります。
これは、医療に関してだけでなく一般犯罪についても審議されます。
新聞報道からすれば、東邦大卒の研修医のほうが、代償は大きくなるでしょう。
被害者が複数で、犯行する場所も設定して、繰り返したということですから、
医師免許はく奪までされると思います。

千葉大の場合には、計画性がなく、一人に対するものですから、もっと軽い処分で済むでしょう。
医療停止1年から3年の処分にとどまるんじゃないですかね。

高学歴の男たちが、これだけ女性に対して見下した犯行をするのは、世相を反映していますね。