コロナのおかげで、車の買い替えが遅くなっていました。
当初、RAV4にするつもりだったのですが、納期があいませんでした。
それまで通りに、数か月前に交渉に行ったら、半年以上かかると言われました。
それでは、車検に間に合わないので、急ぐこともないと見送りました。
2年後に、さすがにもう少し早くなっているだろうと向かったら、今度は1年以上かかると言います。
この2年の間に、魅力的な新車が出てきています。
もう少し待てば、もっといい車も出てくるだろうと、一旦中古車にするつもりになりました。
そんな中、出てきたのが、クラウンクロスオーバーです。
WEBでの写真で、デザインに魅かれました。
自分の好みにぴったりです。
しかも、RAV4と基本シャーシを供用しています。
しかし、この車は、1年どころか、発売さえ延期となり、納車がいつになるかわからない状態になりました。
中古車にするつもりだったので、ゆっくりと検討することにしました。
このデザインは、どうも20代の若手のものが採用されたようです。
クラウンは廃止さえ、噂された車種です。
これまでと断絶した車にするのが、トヨタの意思決定でした。
伝統のFRから、FFに変える、それを成功させるには、このくらいのデザインが必要だったのでしょう。
残念ながら、このデザインに、FFの必然性はありません。
しかし、RAV4のメカニズムを共有するので、FFしか選択肢はなくなります。
このデザインを見て推測するのは、ラフデザインのまま、製造ラインに乗せたと言うことです。
そのために、車幅は狭いままで、車長を長くして、居住性を保っています。
FFにはむしろ合わない長い車体を、前輪で引きずることになってしまいます。
そのため、全車をハイブリッドにして、トヨタのE-Four、つまりFFエンジン駆動に、モーターで後輪を動かざるをえなかったのです。
車幅を広げなかったのは、狭い日本の道路でも運転できるように、それでも車体が長いので、ハイキャス、つまり、後輪操舵まで加えています。
このデザインは、もともとハッチバックを想定したはずです。
僕は、写真を見て、5ドアだと思い込んでいました。
そのくらいのことは、今度のクラウンはやるだろうと思えますから。
ところが、普通の4ドアのセダンでした。
これも、デザイナーの意図とは違って、長い車体の強度を保つために、トランクの壁が必要だったのでしょう。
いろいろ言いましたが、このデザインは、スバルのアルシオーネ以来の衝撃でした。
これを、500万円以下で、高くても、640万というのは、かなり抑えたプライスです。
外見や内装で、高級車らしからぬパーツが目につきますが、やむを得ないでしょう。