映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『タクシードライバー』

2006年10月15日 | Weblog
2005年10月29日 の再掲


もちろん、よい。
マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、ジョディ・フォスター、ハーヴェイ・カイテル出演。

都会の孤独、狂気、暗部を描いた傑作。音楽もよい。

主人公は異常者なのだが、見直してみると、物事を単純化しすぎる傾向はあるが、それほど異常に見えない。まあ、大統領候補者を政策も知らずに暗殺しようとするのは、アレだが。

それと、わたしの好きな作家の小林信彦が書いていたが、主人公が選挙事務所ではたらくベッツィをポルノ映画に誘うのだが、その映画館は、ポルノ映画館の中では「高級」なほうらしい。つまり、主人公はデートのしかたを知らないが、彼女に対する愛情は見えてくるという仕組みらしい。

DVDを観る人は、メイキングもおすすめ。70分近くある力作で、理解が深まる。


『アイデンティティー』

2006年10月15日 | Weblog
2005年10月29日 の再掲


ふつう。
90分のなかで、前半70分が矛盾しまくり、都合よすぎの展開が繰り広げられる。
だいたい、女がハイヒールを落とし、それで他の車がパンクするのまではわかるが、その女が電柱にぶつけて、電話が不通になるのは、もう我慢できない。
偶然を重ねるには、それなりのおもしろさがないと納得できないのだ。

後半20分が謎解きになるが、こっちをもう少し長くして、前半部分を短くしてほしい。


『ミカドロイド』

2006年10月15日 | Weblog
2005年10月25日 の再掲


悪い。
いやぁ~、久しぶりに観た駄作。
あまりに凄くて、笑っちゃうくらい。
元はVシネらしいのだが、だからといって、あのデキはひどい。

だいたい、地下駐車場に閉じ込められて、殺人が起きているのに、目の前にある非常ボタンも押さないのか?
すっげえおもしろそうなアイデアなのに、メインの役者さんの演技もひどい。
毒蝮三太夫だけが、いきいきしている。
我慢大会用に使える。最後まで、笑わずに、ため息つかずに見たら勝ち。


『フランケンシュタインの花嫁』

2006年10月15日 | Weblog
2005年10月24日 の再掲


ヤフーの動画で観た。
よい。
が、実は『フランケンシュタイン』は観ていなかったりするので、相乗効果はわたしにはない。
モンスター(フランケンシュタインは博士の名前であって、アレはモンスターと呼ばれている)の性格付けが明確で、音楽好きで、周囲が騒がしいとパニック状態で殺人を犯し、しゃべらせることでかなり知的になっている。
召使いのおばちゃんがコメディ・リリーフをしているのもよい。
75分と短いのも好印象。
花嫁役のエルザ・ランチェスターが、出演はすくないが、強い印象を与える。


『最‘狂’絶叫計画』

2006年10月15日 | Weblog
2005年10月24日 の再掲


『フライング・ハイ』などのパロディ映画でおなじみのザッカー兄弟のどちらかの、デヴィッド・ザカー監督。レスリー・ニールセン、チャーリー・シーン出演。
一応、よい。
ザッカー兄弟ならば、もっと上質のバカ映画が作れるはずだ、という想いがどうしてもある。
序盤にオネエチャンのエロシーンを多くするのは、食いつきを良くする常套手段として認めるが、満足できるレベルではないだろう。
ヒップホップ界の有名人がかなり出ているようだが、わたしにはわからない。しかし、そういえば、ジャームッシュのコーヒー&シガレッツで観たような顔もあった。
こういうバカ映画は、わたしには必要なので、少々不満でも点が甘くなる。


『ル・ディヴォース』

2006年10月15日 | Weblog
2005年10月21日 の再掲


ジェームズ・アイヴォリー監督
ゴールディ・ホーンの娘のケイト・ハドソン、ナオミ・ワッツ出演
豪華な監督、豪華な出演陣だが、ふつう。グラン・ブルーの主人公の人も出ている。

アメリカ人の女性がフランス人の旦那と離婚の危機になりかけているとき、彼女の妹がアメリカから姉のいるフランスに遊びにくる。基本は異文化コミュニケーションを描いたと思うが、特におもしろくない。それに、有名絵画の話などもからんでくるが、ピリッとしない。
フランス人の旦那の浮気相手のロシア人女性の旦那(わかる?)だけが、ノッている。
特に悪いというわけではないが、いいというのでもない。ふつう。


『ニューオーリンズ・トライアル』

2006年10月15日 | Weblog
2005年10月21日 の再掲


ジョン・グリシャム原作の法廷もの。
彼が原作の映画は何本もあって、数本観たが、その中ではこれがいちばんよい。
ジョン・キューザック、ジーン・ハックマン、ダスティン・ホフマン、レイチェル・ワイズ出演。
ゲイリー・フレダー監督。

陪審員の買収や謎解きは標準だと思うが、それにアクションの要素も、観ている者が飽きないように含んでいる。
大詰めの陪審員の意見の転換がうまく描かれていないが、それでもおもしろい。
DVDで観る方は、おまけのメイキングもぜひ観ること。すっげぇ、おもしろい。


『愛をつづる詩』

2006年10月15日 | Weblog
2005年10月15日 の再掲


よい。
冒頭、掃除婦さんのシャーリー・ヘンダーソンが出てくるところから、おもしろそうなにおいがぷんぷん。
セリフまわしがリズミカルで、味わいを増している。
今のところ日本で6館しかやっていないようだが、おっさん、おばさんにはお薦めします。
公式サイト

http://www.gaga.ne.jp/yes/


『暗殺者の家』

2006年10月15日 | Weblog
2005年10月11日


よい。
ヤフーの動画で観た。ヒッチコック監督。
これのリメイクが『知りすぎていた男』。原題は同じ。
第二次大戦前の作品なので、時代は感じるが、キビキビとした展開と、笑いや皮肉を忘れずに、客を喜ばせるツボを押さえてある。


『きょうのできごと』

2006年10月15日 | Weblog
2005年10月10日 の再掲


よい。
約24時間の学生たちのドラマ。おもに飲み会。
笑うところ多し。

西山役の三浦誠己と池脇千鶴が、うますぎて存在感があり、ほかの人たちが沈んでしまうきらいがある。
最後にほぼ全員が、海岸で出会うのはちょっと……。


『クライシス・オブ・アメリカ』

2006年10月15日 | Weblog
2005年10月09日 の再掲


良い。
しかし、爽快感はないし、悪夢的だし、滅入ってしまう。
わたしは観ていないが、『影なき狙撃者』のリメークらしい。
原題のManchurian candidateは、直訳だと満州の候補者となるが、共産国(圏)の候補者という意味だったらしい。今作では、マンチュリアン・グローバル社という会社が出てくる。

湾岸戦争のヒーローが政界に出て、副大統領候補になるが、そのヒーローになった話がすべて捏造で、隊員たちはマインドコントロールを受けている。
だから、映像は美しいが、悪夢的で、現実との区別が難しく、不信感にあふれたつくりになっている。
候補の母親役で、メリル・ストリープが演じているが、これがいい。強く、エゴイスティックな小離れしていない母親役。
投票を終えた候補が、主人公と話すシーンが良い。わかりながらも逃げられない恐ろしさがよく出ている。


『ギャンブラー』

2006年10月15日 | Weblog
2005年10月08日 の再掲


1971、米
ロバート・アルトマン監督
ウォーレン・ベイティ、ジュリー・クリスティ出演
原題は マッケーブ&ミセス ミラー

時代は開拓時代だからといって、いわゆる西部劇を期待すると裏切られる。
タイトルが『ギャンブラー』だからといって、息詰まる知能戦を期待すると裏切られる。
原題が示すように、マッケーブという人のドラマだ。

よい。
ダメ人間の見本市の中で、話が進んでいく。
賭博と売春で築きあげた財産を守ろうとするのだが、ダメ人間なので見栄を張って失敗してしまう。
ダメ人間でおっさんのわたしは、こういう話でも見せ方しだいでひかれてしまうのだ。
その見せ方はもちろん、ロバート・アルトマンだからだろう。


『アザーズ』

2006年10月15日 | Weblog
2005年10月05日 の再掲


普通。
映像も美しいし、もちろんニコール・キッドマンは美しい。

が、普通。ワン・アイデアものなので、それに納得できるかどうかで、評価が変わるだろう。
ああ~~~、ネタバレしたいが、さすがにこれはいえない。

冒頭、二コール・キッドマンが悲鳴をあげながら目を覚ますが、そのときの衣装が眠っているときのものにしては、変!! だと思った。

ジャンルはホラーらしいが、ちょっと奇妙なドラマ、という程度。

『ハンテッド』

2006年10月15日 | Weblog
2005年10月04日 の再掲


間違えて、以前借りて見たやつだった。だが、よい。
同名のタイトルでいくつかあるようなので、少し丁寧に。

ウィリアム・フリードキン監督
トミー・リー・ジョーンズ、ベニチオ・デル・トロ出演。

軍でトミー・リー・ジョーンズに育てられた兵士ベニチオ・デル・トロが、戦争後遺症(?)で戦地外でも殺人を繰り返す。それを追うFBIの女性エージェントと、ジョーンズ。

二人ともサバイバル術の達人という設定なので、あらゆるものが武器となり、あらゆるものを使って逃げていく。そこがおもしろい。
描写が短くてわかりにくい(軍の特別作戦など)こともあるが、テンポよく進んでいく。


『シン・シティ』

2006年10月15日 | Weblog
2005年10月01日 の再掲


ふつう。
原作ファンならば別の意見かもしれないが、わたしは原作はしらない。
「いままでにない映像」というものに期待していたのだが、パートカラーですすめる、というのは珍しいが、予算を抑える手段としてのああいうでき、とも思えてしまう。
ストーリーも悪くはないが、それほど深みがあるものでもない。
一度は見ても損はないが、二度は見たいとも思わない。