映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
コメントのところをクリックするとコメントできます。

『惑星ソラリス』

2012年10月10日 | Weblog
よい

アンドレイ・タルコフスキー 監督
ナターリヤ・ボンダルチュク、ドナタス・バニオニス、ユーリ・ヤルヴェット、ニコライ・グリニコ、アナトリー・ソロニーツィン、ウラジスラフ・ドヴォルジェツキー 出演

近未来、未知の惑星ソラリスの軌道上に浮かぶ宇宙ステーションで異常事態が発生。その調査のために科学者クリスは地球を出発する。到着したステーション内は荒れ果て、先発の3人の科学者は皆、狂気の淵に立たされていた。そして、クリス自身も数年前に自殺したはずの妻ハリーの姿を目撃し、言い知れぬ衝撃を受ける。だがそれは、人間の意識を反映して具現化させるソラリス表面のプラズマ状の海の仕業だった……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=26077#1





やっと観ることができた。

基本映像が美しい作品なのだが、ストーリーもしっかりしている。
ただし、ソラリスがもともと知性があるような言説が多いが、人間がX線を照射して以後の現象だと作品内でいっている。

ヤマ場は主人公の家庭環境がわかるところ(嫁・姑!)とエンディング。

日本の高速道路が未来世界として使われているのも有名。

液体酸素のところなど、唐突に感じる部分がいくつかある。

『モールス』

2012年10月10日 | Weblog
ふつう

マット・リーヴス 監督
コディ・スミット=マクフィー、クロエ・グレース・モレッツ、イライアス・コティーズ、リチャード・ジェンキンス、カーラ・ブオノ、サーシャ・バレス 出演

しんしんと雪の降る小さな田舎町。母親と2人きりで暮らす12歳の孤独な少年、オーウェン。いつも学校でいじめにあっている彼は、夜になると団地の中庭でひとり寂しく過ごしていた。ある日、隣に引っ越してきたばかりの謎めいた裸足の少女アビーと出会う。2人は夜の中庭で言葉を交わすようになり、少しずつうちとけていく。その後、部屋の壁越しにモールス信号で連絡を取り合うまでになる2人だったが、やがてオーウェンはアビーの驚くべき秘密を知ってしまう。折しも、町では残酷な猟奇殺人事件が連続して発生し、住民を恐怖に陥れていた。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338758





脚本もこの監督の名前になっているが、ストーリー自体は『ぼくのエリ 200歳の少女』(トーマス・アルフレッドソン監督、ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト脚本)と同じである。わたしの評価はあちらがよくて、こちらはふつう。
どこが違うのか?

本作は強調するところが間違っている! 思春期の少年が女性に興味を持っても何も問題はないが、本作でそれを強調してもうまく作品全体につながらない。それに母親が宗教熱心な描写もヘタクソである。

あちらは悲惨な環境にユーモラスな描写を織り交ぜることで心理的にラクになるし、エンディングにほっとできるのだが、こちらにはそれがない。



『ぼくのエリ 200歳の少女』のわたしの記事
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/df915457f35a23633a95ab910c6362ee