映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『J・エドガー』

2013年02月17日 | Weblog
よい

クリント・イーストウッド 監督
レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、 アーミー・ハマー、ジョシュ・ルーカス、ジュディ・デンチ 出演

人生の終盤に差し掛かったFBI長官J・E・フーバー。彼は回顧録の作成にとりかかり、部下に書き取りを命じて語り出す。1919年、司法省に勤務していたフーバーは、長官の目に留まり、新設された急進派対策課を任される。これを機に、秘書室のヘレンにプロポーズするが断られてしまう。それでもフーバーは、彼女を個人秘書として生涯にわたって雇い続けることに。その後、FBIの前身である司法省捜査局の長官代行となったフーバーは、片腕となるクライド・トルソンと秘書のヘレンだけを信頼し、自らの信じる正義を実現すべく、捜査の近代化と権力の集中を進めていくのだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340895




理解できなかったところもあるのだが、人間の「複雑さ」の描き方がいい。

以下ネタバレかもしれないが……







ストーリーにもあるように、女性にプロポーズして失敗するシーンで、恋愛(女性)を機械的な所作として描いていて主人公の性格なり行動パターンなりが窺える。しかしだ、そのかなり前から彼の性的嗜好が同性に向かっていることも描いていて、なぜプロポーズをしたのか(偽装結婚とは思えない)がよくわからない。失恋が原因でゲイに再びなったということか? バイってことか?

レオナルド・ディカプリオとジュディ・デンチの演技がいい。

ちょっと長い。 

『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』

2013年02月17日 | Weblog
ふつう

アン・リー 監督
スラージ・シャルマ、イルファン・カーン、アディル・フセイン、タブー、レイフ・スポール、ジェラール・ドパルデュー 出演

小説のネタを探していたカナダ人作家は、パイ・パテルというインド人男性を訪ね、彼の語る驚愕の冒険譚を聞くことになる――。インドのボンディシェリで動物園を営む一家に育ったパイ少年。やがて彼が16歳となったとき、一家はカナダに移住することになり、パイは両親や動物たちと一緒に日本の貨物船に乗り込むことに。しかし、途中で嵐に遭遇し、船は沈没。運良く救命ボートに乗り移ることができたパイだったが、彼と同じように辛くも逃げ延びたシマウマやハイエナ、オランウータン、そしてリチャード・パーカーと名付けられたベンガルトラと同乗するハメに。こうして少年パイの過酷な漂流生活がスタートするのだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=344013




映画館で、3D(マスター・イメージ)日本語版で観た。

観るべきポイントは、長期間トラと一緒でどのように生きたのか? それと、一番上の写真のようなドラッグムービーを思わせる映像美。

しかし、食料を得るシーンがトビウオと長めの魚を網ですくうところとおまけ(のように見える)の浮き島のみっつしかない。とても227日ももつようには見えないのだ。

映像美は悪くはないが、『ブレインストーム』や『アルタード・ステーツ/未知への挑戦』、『エンター・ザ・ボイド』などを観ていると、順当な進化だとは思っても飛躍を感じさせるところまでには至っていない。

そしてラスト……。

観客を沈黙させる破壊力はあるが、だからといってこの作品全体の評価が上がるかというと迷うところだ。