映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』

2014年04月23日 | Weblog
ふつう

エドガー・ライト 監督
サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、パディ・コンシダイン、マーティン・フリーマン、エディ・マーサン、ロザムンド・パイク、ピアース・ブロスナン 出演

イギリス郊外の町ニュートン・ヘイヴン。ここに、いまや冴えない中年オヤジに成り下がったゲイリーらかつての悪友5人組が集結する。目的はただ一つ。学生時代に果たせなかった“パブ・クロール(パブのハシゴ呑み)”を今度こそ完遂すること。こうして5人は、ゴールとなる“ワールズ・エンド”という店を目指し、一晩で12軒のパブを巡る過酷な挑戦を開始する。そんな中、町では思いもよらぬ事態が静かに進行していたのだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=346505





映画館で観た。

ドナルド・サザーランドが出演した『SF/ボディ・スナッチャー』を観ておくと、おもしろみが増すかもしれない。

まあ、あまり救ってはいないのだが……。

冒頭にアルコール依存症患者たちのセミナーみたいなものを見せたのは大失敗。

同じ監督の作品『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』とくらべて、移動の難しさが強調されていないのはよくない。敵だらけの中を無意味にパブめぐりをするのだから、それは困難を伴わないとおかしいのだ。しかも店内にはいると案外安全だったりする……。

さらに最終目的地のパブが敵の本拠地っぽいという都合のよさ。かなりのマイナスである。


『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』

2014年04月23日 | Weblog
ふつう

デレク・シアンフランス 監督
ライアン・ゴズリング、ブラッドリー・クーパー、エヴァ・メンデス、レイ・リオッタ、ベン・メンデルソーン、マハーシャラ・アリ、デイン・デハーン、エモリー・コーエン 出演

移動遊園地で曲芸バイクショーをしながら各地を巡り、その日暮らしの気ままな生活を送る孤独な天才ライダー、ルーク。ある日、かつての恋人ロミーナと再会した彼は、彼女が自分との子どもを密かに生んでいたことを知り、根無し草生活から足を洗うことを決意する。しかし職探しは上手くいかず、母子を養うために銀行強盗に手を染める。そんなルークを、正義感にあふれる新米警官エイヴリーが追い詰めていく。15年後、何も知らないルークの息子ジェイソンとエイヴリーの息子AJは高校で出会い、すぐに仲良くなるのだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=345369#1





バイク強盗と、その人を偶然殺してしまった警官と、彼らそれぞれのこどもたちの物語。
しかし、「彼らそれぞれのこどもたちの物語」の描き方が非常にぬるく、かったるく、おもしろくない。

そもそも、エヴァ・メンデスが悪い! あんな美人がもったいづけて訪ねてきたら、たいていの男は気にするだろうが。うまくいっている生活を破壊したのは彼女である。

こどもどうしが出会うのも嘘くさい。まるで二流の映画みたいだ。

また、いくら親が殺されたといっても、警官が犯罪者を偶然撃って転落死させただけである。それでああいうモチベーションになるのかどうかもあやしいものだ。

そしてあのラスト! やはりエヴァ・メンデスのどっちつかずの中途半端な性格を引き継いでいるのだ。

『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』

2014年04月23日 | Weblog
よい

ニコライ・アーセル 監督
マッツ・ミケルセン、アリシア・ヴィキャンデル、ミケル・ボー・フォルスゴー、トリーヌ・ディルホム 出演

18世紀後半。英国王ジョージ3世の妹カロリーネは15歳でデンマーク王クリスチャン7世と結婚する。しかし精神を病んでいた王との結婚はすぐに絶望へと変わり、世継ぎが誕生して以降は王宮で完全に孤立してしまう。そんな中、外遊先のドイツで症状を悪化させた王は、医師のストルーエンセを侍医として採用、自国へ連れ帰る。ストルーエンセは王と友情を築き、徐々に信頼を獲得していく。その一方でストルーエンセが信奉する啓蒙思想は孤独な王妃カロリーネの心を捉え、2人は急速に接近していく。やがてカロリーネの進言を受けたストルーエンセは王を巧みに操り、事実上の摂政として次々と改革を実行していくのだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=344667#1





後妻の皇太后こぇ~!

デンマークでは有名な話らしいが、「関係」は史実であってもマッツ・ミケルセン演じるドイツ人医師の啓蒙主義思想がどこまで本気なのかがわからなかった。

不倫関係と国内改革をどちらも中途半端に進めるものだから、どちらも行き詰まってしまったように見えた。途中で国外に脱出するとか、逆に検閲を復活させないとかの徹底した行動をとっていれば、ああいう結果にはならなかったのではないか?

ラストのこどもたちの行動が気持ちいい。