少し前にも書いたけれど


最近は寝る前の30分ほどは本を読むことにしている。
その方が寝つきが良い感じなのだ。
ベッドの横に無造作に置かれた10冊ほどの本から
ここ数日手に取っているのは「みんなの谷川俊太郎詩集」。
谷川さんの詩をたくさん読んでいるわけではないけれど
少し不思議で、ひらがなが多いせいかやわらかくて、
透明で、時々心をつらぬくような言葉にドキッとする。
谷川さんは宮沢賢治から多大な影響を受けたのだそう。
昨夜印象に残った「黄金の魚」という詩を紹介します。
黄金の魚
谷川俊太郎
おおきなさかなはおおきなくちで
ちゅうくらいのさかなをたべ
ちゅうくらいのさかなは
ちいさなさかなをたべ
ちいさなさかなは
もっとちいさな
さかなをたべ
いのちはいのちをいけにえとして
ひかりかがやく
しあわせはふしあわせをやしないとして
はなひらく
どんなよろこびのふかいうみにも
ひとつぶのなみだが
とけていないということはない
子供の頃、というかほんとうに幼い頃、3歳か4歳かな。
わたしが憶えている最初のテレビ番組は「鉄腕アトム」だ。
確か最初は白黒だったと思う。
空をこえて〜ラララ星のかなた〜
ゆくぞ〜アトム〜ジェットのかぎぃり〜
心やさしい〜ラララ科学の子〜
百万馬力だ〜鉄腕アトム〜
今でもちゃんと憶えているし歌える。
これが谷川さんの作詞だと知ったのはごく最近のことだ。
今朝は雪がちらつく中を散歩した。
気温はマイナス1度。
鳥たちはますます元気ですごいおしゃべり(笑)
特に家の前のペアブロッサムの木の実を食べているロビンたち。
散歩の後は速攻で着替えてジムのヨガクラスへ。
ちょっとまた股関節の調子が悪いので慎重に。

今朝の散歩風景。
美しい朝だった。

ふわっふわの雪。
たくさんの結晶が肉眼でも見える。
「黄金の魚」は意味合いは少し違いますが、宮沢賢治の「よだかの星」を
思い起こしますね。
鉄腕アトムが彼の作詞だったとは私も知りませんでした。
彼の詩集は読んだことがありませんので、今度読んでみます。
しっかり防寒して外に出たら、むしろ気持ちが良い感じなんです。
宮沢賢治の「よだかの星」を思い起こすというのは、なんとなくわかる気がします。
谷川さんはわたしが中学の頃によく読んでいたスヌーピーの漫画「Peanuts」の翻訳もされていました。
Peanutsの、明るいんだけどどこかさみしい感じ、というのは中学の頃も感じ取っていた気がします。
谷川さんの詩からもそういう感じを受けます。
でも人はみな、そういうものなのかもしれませんね。