ジョーの日記

米国での日々の生活を写真と言葉で綴ります。

ドイツのアーモンドクッキー

2022-12-13 | 日記
今日は午後から近所の人に配るためのクッキーを作った。
このクッキーは近所に住むドイツ出身のおばあちゃんが
長年作り続けていたチョコレートでコーティングしてあるアーモンドクッキー。
一度食べてあまりに美味しかったので
10年ほど前におばあちゃんに懇願して作り方を教えてもらったのだ。
おばあちゃんは材料にとてもこだわっていて
チョコレートはそんじょそこらのチョコレートじゃダメだと言うので
ダウンタウンの専門店で指示されたものを買い、
作り方を教えてくれてる時も「そうじゃない、こうするの」と
レシピを読むだけじゃ到底知り得ない裏技!?を伝授してくれた。

夜になってクッキーが出来上がり、
お向かいさんやお隣さんに持って行った後、
雪がしんしんと降る中、おばあちゃんちに行ってドアベルを鳴らすと
おじいちゃんがドアを開けて「寒いから入んなさい入んなさい」と入れてくれた。
家の中に入るとまるで別世界。
暗めの照明に重厚な家具、昔風のクリスマスツリーやらお人形やらが所狭しと飾られていて
毎回思うのだけど、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだみたい。
おばあちゃんは満面の笑顔で迎えてくれた。
今年91歳!
本人曰く、「あちこち痛いところはあるけれど頭はハッキリしている」そうだ。
おばあちゃんのお姉さんも101歳で健在だそう。
長生き家系なのかもしれない。
おじいちゃんが言うにはおばあちゃんはもうクッキーは作らなくなって、
子供たちも作らないから
「作れるのはあんただけだよ」と言った。
帰る時、「来てくれてありがとう。嬉しかったよ」とおばあちゃん。
外に出たらまだ雪がしんしんと降っていて、
ふわふわの雪を踏みしめながら歩くと
小さい頃大晦日の夜に神社に行った時のことを思い出し、
心にぽっと灯りが点いたようなそんな気持ちで家に帰った。




もう一枚の写真は、
今朝起きてすぐにバスルームの窓から撮ったもの。




ホワイトクリスマスになるかな。









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3 コメント

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Unknown (里の山河)
2022-12-14 15:31:44
暖まる、いい話ですね!。情景が浮かびます。

ドイツの味が日本のジョーさんに引き継がれて行く。おじさんも、久しぶりの味で、嬉しかったでしょうね!。

昨日、魚屋で鮭の頭を買って来ました。しもつかれと言う、女房得意の料理で、義母の好物でした。野菜、酒粕で長い時間煮込むもので、今仕込み中。明日は食べられるかな!。特別難しい料理だとは思わないが、我が家の味かも!。娘は料理大好きだけど、引き継れているか?。ずーと、後になって、意識にのぼるかな?。
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Unknown (ジョー)
2022-12-15 07:19:50
しもつかれ!初めて聞きました。
もちろん食べたことないです。
日本にはまだまだ知らない郷土料理がたくさんあって興味津々です。
里の山河さんのおうちの味ならきっと娘さんもいつかやるようになると思いますよ。
わたしの母は料理は得意ではないのですが、印象に残っているのが
木綿豆腐を拍子切りにして海苔を巻いて油で炒めた簡単なものです。
食べる時に醤油を少しかけて食べるんですが、それがほんとうに美味しくて懐かしい味なので
たま〜に食べたくなって作ります(笑)
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Unknown (ジョー)
2022-12-15 07:25:41
あ、木綿豆腐は水切りします🙂
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